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米利上げは織り込み済み。焦点は「今後のペース」と「バランスシート戦略」(雨夜恒一郎)

FXのプロの記事 雨夜 恒一郎 2017-03-13 08:00

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年3月13日号

先週の米ドル/円相場は、米国の利上げ観測の高まりを背景に上値を試す展開となり、心理的抵抗線だった115円を突破。米国雇用統計に対する上振れ期待もあり、一時115.51円まで上昇した。ただ米国2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+23.5万人と予想の+20万人を上回ったものの、予想の範囲内と受け止められ、さらにドルを押し上げるには至らなかった。

今週の注目はFOMCだが

今週火・水曜日にはいよいよFOMCが開催される。イエレンFRB議長は3月3日の講演で「経済が予想通りなら3月利上げは適切」と発言しており、雇用統計も予想通り堅調な結果であったことから、0.25%の利上げが決定される可能性が高い。

ただしイエレン議長らの地ならしもあって、金利先物市場はすでに今回会合での利上げを9割以上織り込んでいる。今回の利上げが実現したとしても想定通りであり、それ自体は新たなドル買い材料とはなりにくい。

市場の関心は今後の利上げペースに移行

そこで市場の関心は今後の利上げペースに移行していく。現在市場は今回を含めて年内3回の利上げを約4割、年内4回以上の利上げを2割強織り込んでいる。

今週のFOMC声明とイエレン議長の会見が、今後の利上げシナリオをさらに強化する内容であれば、米ドル/円はさらに上昇が加速する可能性が高い。もちろん今後の利上げに関して積極的な姿勢が示されず、材料出尽くしのドル売りとなる可能性も捨て切れないが、最近のイエレン議長らFRB当局者の発言が急旋回していることから判断すると、利上げが後手に回らない意思を示してくる可能性のほうが高い。

FRBのバランスシート問題

もう一つの関心は、FRBのバランスシート問題だ。かつて行った資産買い入れ(QE)の結果、FRBのバランスシートはQE実施前(2008年)の1兆ドル弱から約4.5兆ドルにまで膨らんだ。現在FRBは、満期となった債券の償還元本を再投資することによりこのバランスシート規模を維持しているが、金融政策を正常化していく過程でいずれ縮小を検討しなければならない。

イエレン議長は2月14日の議会証言で、「バランスシート戦略を今後数ヶ月で協議する」と述べていた。今回のFOMCで具体的な決定がなされることはないにしても、重要議題に上がることは間違いない。

バランスシート縮小とは、償還元本の再投資終了、もしくは保有する債券の売却を意味する。こうした出口戦略が市場に意識されるようになれば、米国債利回りは当然上昇し、米ドル/円には上昇圧力がかかるはずだ。声明と議長会見の中で、バランスシート戦略に関する何らかのヒントが出るかどうかにも注目したい。

雨夜 恒一郎(金融アナリスト)

20年以上にわたって、スイス銀行、JPモルガン、BNPパリバなど、大手外銀の外国為替業務要職を歴任。金融専門誌「ユーロマネー」における東京外国為替市場人気ディーラーランキングに上位ランクインの経歴をもつ。2006年にフリーランスの金融アナリストに転身し、独自の鋭い視点で為替相場の情報をFX会社やポータルサイトに提供中。

雨夜 恒一郎
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