雨夜恒一郎

  • 詳細へ
    2014年1月6日
    新年相場は波乱の幕開け!米国株式市場は金利上昇に耐えられるか?[雨夜恒一郎]
    先週は、日本勢が正月休みで薄商いのなか、ドル円は105円台ミドルから104.08円まで急落。特にこれといった悪材料は出ていなかったが、NYダウが昨年末記録した史上最高値から反落したことで、株高・円安の流れが逆回転するとの不安感が浮上した。 前回の当コラムでも指摘したが、QE縮小を控えた米国市場では、景気回復期待が強まると、金利が急上昇し、株式市場のセンチメントを冷やすリスクが高まっている。 これまで円売りのエネルギーの源泉だった株高トレンドが変調をきたせば、円安トレンドも調整は避けられないだろう。 今週金曜日には米国12月の雇用統計が発表される。 非農業部門雇用者数(NFP)の予想コンセンサスは、+19.3万人(前回+20.3万人)。それに先立って水曜日に発表されるADP全国雇用調査の予想コンセンサスは+19.8万人(前回+21.5万人)となっている。 これらが予想を大きく上回れば、景気回復期待が一段と強まり、金利上昇が加速する可能性がある。 また失業率が7%を下回るようだと、ゼロ金利解除の観測すら浮上してくるかもしれない。米国金利の上昇は通常ドル高材料だが、株式市場が金利上昇を嫌って…
  • 詳細へ
    2012年11月19日
    「安倍トレード」の巻戻しに注意 ただし趨勢はすでに円安か?[雨夜恒一郎]
    先週は、野田首相がついに衆院解散を決意。 新政権による金融緩和期待が高まり、「ドル/円」は80円台を回復。さらに、次期総理の椅子にもっとも近いと見られる安倍・自民党総裁が「無制限の金融緩和」や「マイナス金利」をぶち上げたことから、一気に81円台に乗せ、4月以来7カ月ぶりの高値をつけた。 安倍氏は金融緩和論者であるだけでなく、積極財政・反増税を掲げる「上げ潮派」であることから、市場では早くも「日銀が政府アコード(政策協定)を結び、積極的な金融緩和に踏み切る。また、公共投資など大型の財政措置が発動される」との見方が強まっている。 いうまでもなく、金融緩和と財政緩和の組み合わせは通貨が最も下落するポリシーミックスだ。海外勢、特にヘッジファンド勢はこうしたマクロシナリオを非常に重視する。ただし、仮に自民党が政権を奪回したとしても、政府とのアコードや無制限の金融緩和、マイナス金利など異例の措置が簡単に実現するとは考えにくい。「中央銀行の独立性を無視した金融緩和の強要」には日銀側の反発だけでなく、他政党からの批判も強まるだろう。安倍氏の一連の発言は選挙前だけに威勢が良いが、選挙後に急にトーンダウン…
  • 詳細へ
    2012年11月12日
    マーケットは財政の崖に過剰反応?リスク回避の円高は長続きしない[雨夜恒一郎]
    先週行われた米国大統領選挙では、大方の予想通り現職のオバマ大統領が共和党のロムニー候補を破り再選を決めた。 為替市場では、安堵感から「ドル/円」が一時80.40円付近まで上昇するなどリスク選好型の円売りが先行したが、NYダウが二日間で400ドル超下落し、13000ドルを割り込むと、リスク回避ムードが広がり、79円台前半まで急反落した。 米国株が下落したのは、ねじれ議会(民主党が上院、共和党が下院のそれぞれ多数派を占める状態)が解消されなかったことで、「財政の崖」への対応が難航するとの懸念が広がったためだ。 財政の崖とは、2012年末から2013年にかけてブッシュ減税の失効や連邦予算の強制削減措置の開始などで最大6000億ドルあまりの財政緊縮が行われることを指す。 もし、このまま何も手が打たれず、米国経済が財政の崖を転落すると、GDPが2.9%押し下げられ、来年はマイナス成長に転落すると予想されている。もし、これが現実となれば、金融危機からようやく立ち直りかけた米国および世界経済は、再び奈落の底に突き落とされるだろう。 しかし、考えてみると、米国が財政の崖に直面するのは以前からわかってい…
  • 詳細へ
    2012年11月5日
    「ドル/円」相場が強気局面入りしたと考えるこれだけの理由[雨夜恒一郎]
    先週の「ドル/円」相場は一時80.68円まで上昇し、4月27日以来約半年ぶりの高値をつけた。筆者は先々週以来、円安トレンド入りの可能性を指摘してきたが、その見方は徐々に確信に変わりつつある。今週は80円台を値固めし、81円台をうかがう展開となりそうだ。 先週はまず、日銀が追加緩和に踏み切った。資産等買入基金の増額が11兆円程度とほぼ事前の予想通りだったため、直後の市場の反応は芳しくなかったが、それでも「ドル/円」が大きく下げなかったのは、日銀が「デフレ脱却への取り組み」と題した政府との共同文書を発表したためだ。白川日銀総裁は、この共同文書について「政府との共通理解にすぎない」とそっけないが、その白川氏も来年4月には任期切れを迎える。速水・福井・白川と三代続いて日銀プロパー総裁が続いていることもあり、次は非・日銀出身者で金融緩和に積極的な人物が指名されるとの見方が多い。 2014年度のデフレ脱却が見通せなくなるなか、来年には日銀が新総裁のもとで政府とアコード(政策協定)を結び、いよいよ積極的な緩和姿勢に転換するとの観測が広がっているのだ。今回の共同文書は、そのアコードに向けた「礎」という…
1 22 23 24 25