井口喜雄

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    2016年6月22日
    EU残留がメインシナリオか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 BREXIT(EU離脱)は、今週に入りジョー・コックス議員の悲劇的な死から残留派が離脱派を僅かに上回っていましたが、最新の世論調査では離脱派が盛り返しており、依然として予断を許さない状況に変わりはありません。市場にこれ以上ない緊張感が漂うなか、明日の国民投票に向けてしっかりと準備しておきましょう。 今回の国民投票は出口調査が行われません。これは数百ある投票所の結果が残留か離脱のどちらかに大きく偏っているためで、最終結果を予測できないからです。一部の企業は独自に出口調査を行うほか、インターネットで集計した投票結果が速報として報道される可能性は高く、開票前の乱高下にも警戒が必要です。 さて、実際の開票ですが、382の地区で行われ、日本時間では金曜日の朝から地区ごとに集計を行います。順々に結果を公表していきますので当日のスケジュールを把握しておきましょう。 英国国民投票、当日のスケジュール 日本時間 6月24日(金) 6:00 現地時間の22時に投票所のドアは全てクローズされ、開票が開始されます。 8:0…
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    2016年6月15日
    今年最大のFXイベントを控え、マーケットの行方は?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今年最大のイベントを来週に控えてマーケットはBrexit一色になっています。また、今夜はFOMC、明日は日銀政策金利発表と今週もイベントが多く、マーケットから目が離せない日が続きます。 イエレン議長は米雇用統計の結果をどのように表現するか まず、今夜のFOMCですが、政策金利の変更は九分九厘ないと思っています。したがってイエレンFRB議長の声明文に大幅悪化した米雇用統計の結果についてどう表現するかが焦点となります。 ここ最近のイエレン議長や、その他FOMCメンバーの発言を聞いていると、米大統領選が本格化する秋口を前に何としても利上げしておきたいとの思惑が感じられます。 そのため、声明文では「今後の指標の数字次第」「世界経済のリスクを鑑みて」としながらも7月利上げの可能性は残す内容となるでしょう。ただし、余程7月の利上げが意識される内容でない限りは今回のFOMCはあまり動かないのかもしれません。 サプライズ好きの黒田総裁はどう動く?  一方、日銀金融政策決定会合はどうでしょうか。 基本的には…
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    2016年6月8日
    米景気に疑心暗鬼、どうなる米利上げ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週の米雇用統計では久しぶりにディーリングルームがざわつくほどのネガティブサプライズとなりました。 この結果を受け、イエレン議長は講演で米雇用統計に対し「失望した」として、利上げ時期についての特定も控えるなど、6月の利上げは事実上なくなったと考えていいと思われます。 イエレン議長のスタンスは変わらず とはいえ、イエレン議長は「雇用統計は単月のデータを過度に重視すべきではない」と強調しており、次回の雇用統計の数値次第では7月の利上げの可能性を残しています。FOMCメンバーによる利上げキャンペーンにあったように7月以降、大統領選が本格化すると利上げが一段と困難になるため、できるだけその前に利上げを実施したいというスタンスは変わっていないようです。 しかし、注意しなくてはならないのが、直近の米景気です。雇用統計のほか、労働市場情勢指数や、ISM非製造業も大幅に悪化しており、堅調だった米経済が変調をきたし始めているのかもしれません。 次の注目は日銀金融政策決定会合 さて、来週のFOMCで米利上げがなくなると…
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    2016年6月1日
    米ドル上昇トレンドは本物か?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。   FOMCメンバーによる利上げキャンペーンが進むなか、イエレン議長も「今後数か月での利上げはおそらく適切」「原油安と米ドル高は現在おおむね安定」などと発言したことで6月、7月の利上げの可能性が高まってきました。ここまでFOMCメンバーがマーケットに利上げを意識させるということはおそらく6月、7月の利上げは既定路線と考えていいのではないでしょうか。 トランプリスクが利上げの可能性を高める また、米大統領選が本格化するなか、ドナルド・トランプが大統領になる可能性が無視できない状況となっています。 トランプ氏はイエレン議長を交代させる意向を表明しています。その理由としてトランプ氏は米金利を低水準に維持したい方針でFRBの利上げ路線と食い違いがあります。 FRBはこのトランプリスクを回避するため、大統領選が本格化する7月前に利上げしておきたいとの思惑があるのかもしれません。さらに”Brexit”では残留派優位が大勢となったため、不確定要素が幾分解消し、利上げに向けてのハー…
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    2016年5月25日
    はたして6月利上げは本当にあるのか?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ゴルフのベストシーズンは春と秋だといわれておりますが、最近は天気も良い日が続き、まさにゴルフ日和。ラウンドしたくてうずうずしております。しかし、家に残す家族には気を配らないと、我が家だけ妻の雷が落ち、土砂降りの雨ということもありますので注意が必要です。 さて、ゴルフもいいですが、マーケットではFRBの利上げが6月もしくは7月にあるかどうかが焦点になりました。 利上げの可能性が無視できない展開に 先週のFOMC議事要旨でも多くのメンバーが、条件付きながらも6月利上げが適切と回答するなど利上げの可能性が無視できない展開になってきました。 また、先日ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(今年の投票権なし)は「6月に利上げに踏み切り、米国経済状況が変化したら、再び利下げをすることも可能だ」と発言し、ブラード・セントルイス連銀(今年の投票権あり)も「政策金利を長期間、低水準に維持した場合、将来的な金融不安定につながる可能性がある」との見方を示すなど早期利上げ機運が高まっています。 私はこれまで6月の利上げは…
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    2016年5月18日
    FOMC・G7直前!今後の相場を語る![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週も記述しましたが、ここにきてFOMCメンバーの発言がタカ派にシフトチェンジしています。ニューヨーク連銀ダドリー総裁は「年2回の利上げが妥当」とハト派とは思えない発言をきっかけに、昨日はアトランタ地区連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が「年内に2,3回の利上げが妥当」との発言をしています。 確かに直近の米経済指標は概ね堅調で6月利上げの可能性はゼロではないと思います。しかし、大統領選挙を控えているなか、年内に2,3回の利上げは現実的ではなく、実際には年1回できればいいほうだと思います。 このようなFOMCメンバーのタカ派発言によってマーケットでは徐々に米利上げが織り込まれているため、梯子を外された時のほうがインパクトは大きくなり、ダウンサイドリスクがより高まっているように思います。また、タカ派発言によって米早期利上げの思惑が高まってドルが上昇する展開でも、株価下落からリスクオフの円買いに相殺されるため、米ドル/円で見ると上昇しにくい展開でもあります。 今後の展開は?…
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    2016年5月11日
    売りスタンス継続も短期的には柔軟姿勢を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週のドル円は予想以上の強い展開に 先週米ドル/円は107円台を絶好の戻り売りポイントと考えていましたが、予想以上に強い展開となっております。先週末の弱い米雇用統計の結果にも下振は一瞬でしたし、IMMの投機筋円買いポジションがピークアウトしているようにかなりのショートポジションが調整局面に入っているのかも知れません。 さらに麻生財務相の再三にわたる円売り介入発言も功を奏したようで、仕掛け的な売りを躊躇させることに成功したようです。介入への催促相場から下値を模索する値動きを予想していたため、このあたりは完全に読み違えてしまいました。 また、ここにきて読みにくいのがFOMCメンバーの発言です。ニューヨーク連銀ダドリー総裁は「年2回の利上げが妥当」とハト派とは思えない発言をしてドル上昇を加速させています。ハト派の急先鋒で知られる総裁が年2回と言ったことに相当違和感があるのですが、これで6月利上げのシナリオも無視できない展開となっており、今後の動向には注視する必要が出てきました。 ドル円上昇のシナリオは見え…
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    2016年5月4日
    日銀金融政策の限界!?下値はどこまで!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円は大幅急落 先週のレポートで仮に日銀が「現状維持」を発表した場合、米ドル/円は107円迄急落する可能性があると記述しましたが、さらに下抜けて一時105円台をつけるまで下値を拡大しました。マーケットが完全に日銀の金融緩和を織り込んでいた背景がありましたので、ネガティブサプライズが起こるのであれば、ここまでの下落予想はあまり難しくはありませんでした。 当然政府日銀も「現状維持」を発表すれば急落することはわかっており、夏の参議院選挙を控えたアベノミクス政権の生命線である「円安・株高」を死守するため、この局面であればなりふり構わず金融緩和をしてくると思っていました。 日銀が金融緩和できなかった理由 では、なぜ日銀は緩和のカードを切れなかったのでしょうか。おそらく日銀は金融緩和したかったが、できなかったのだと思います。日銀は「これ以上のスピードで突き進むと取り返しがつかなくなる」と判断したのでしょう。 つまり、ここまで走ってきた金融政策の限界を認めたのかもしれません。黒田総裁の会見も追加緩和について…
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    2016年4月27日
    注目の日米金融政策!黒田バズーカは如何に?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日銀の政策決定会合に対する期待感が米ドル/円をサポートして一時111.80円まで水準を切り上げました。戻り売りも散見し現在は111円前後で落ち着いています。 上昇のきっかけは、ブルームバーグ関係者の観測記事で「日銀がマイナス金利拡大とあわせ、金融機関向けの貸し出しにもマイナス金利適用を検討している」と報じたニュースです。観測記事でここまでの上昇は個人的にはあまり腑に落ちていないのですが、相場のことは相場に訊けとの格言があるように、売り目線は一旦解消して今後の展開を考えたいと思います。 注目の日米金融政策 さて、週末にかけての焦点は日米の金融政策になります。 まず、今夜のFOMCは6月利上げに対して声明文でタカ派よりかハト派よりかで値動きが決まります。内容は前回と同様に「世界の経済を引き続き注視する」「米経済指標を鑑みて利上げを決断する」といったどちらともとれるバランスのとれた声明文が予想され、大きな方向感はないとみています。 ただし、FOMCで6月の利上げが既定路線になっているのであればタカ派に含み…
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    2016年4月20日
    ドル円上昇余地を見極める![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円、今後の展開は? 米ドル/円は週明けのオープンで一時107.83円まで売り込まれたものの、その後は原油価格が40ドル台で安定し、株高を背景にリスクオンの地合いとなったほか、ハト派で知られるNY連銀のダドリー総裁が、タカ派発言をするなど米利上げ観測も再燃し、米ドル/円は109円台まで回復しております。 米ドル/円は今年に入り、約14円下落しており、下落のスピードを考えると、この下げ渋りに関してはテクニカル的な調整と捉えることができます。引続き調整が入る可能性もあり、上値警戒姿勢を幾分強めておく必要はありますが、実際のファンダメンタルをみる限り、弱気スタンスは継続するべきと考えます。 原油価格は根本的な供給過剰状態が解消されていないため、今の水準40ドル台をさらに上抜けるにはやや材料不足です。逆にいつ原油の反落が起きてもおかしくない状況なだけにダウンサイドリスクに警戒する必要があります。また、米当局者から円高容認発言が散見しているなか、日銀の介入実施のハードルはかなり高くなっていることも引き続…