井口喜雄

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    2016年9月28日
    ドル円は正念場!100円割れも時間の問題か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  米大統領選がマーケットでのメインテーマとなるなか、昨日はクリントン、トランプ両候補による第一回のテレビ討論会が行われるなど盛り上がりを見せてきました。ここで一旦両候補がマーケットに与える影響について整理しておきましょう。 ヒラリー・クリントン優勢の展開 ヒラリーの基本方針は現職であるオバマ政権の政策継続を訴えており、大統領就任後すぐに為替が急変するような事態にはならないと予測されます。大きな変化がないため、マーケットには安心感が広がり「リスクオン→円安」といったシナリオになります。 ドナルド・トランプ優勢の展開 トランプは無謀とも思える政策や過激な発言が多いことから、トランプ優勢の場合はマーケットにとって一番厄介な“不透明感”が生まれます。実際はオーソドックスな政治になる可能性がある一方、現在のスタンスのまま突っ走る可能性も否定できないためマーケットは「リスクオフ→円高」で反応していきます。 長期的には両候補とも円高になる可能性も 短期的な展望…
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    2016年9月21日
    ドル円は下値への警戒のレベルを上げて対応[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 本日は日米金融政策の発表があり、日銀会合では「総括的な検証」から金融緩和がコンセンサスとなっている一方、FOMCでは米利上げは見送られる公算です。今年のトレンドを左右する可能性のある日米の金融政策前についてしっかり準備をしておきましょう。  日銀が持っている緩和カードは? まず、本日正午過ぎに発表される日銀金融政策決定会合ですが日銀が持っているカードはあまり多くありません。大きく分けて下記4パターンだと思います。 量的緩和 ETF増額 外債購入 マイナス金利 ①の量については民間銀行の国債保有率をみると2013年には約40%近くありましたが、現在は約20%台まで低下しており、量に関しては限界が近いように思われます。今後のテーパリング(金融緩和縮小)を視野に入れているはずですから、これ以上の増額は副作用も強く、まずやってこないとみていいでしょう。 ②のETF増額についても何度かお話ししていますが、日経平均が下げるべき時に下げ渋るなど違和感のある値動きが散見していて弊害も確認できており、ここに…
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    2016年9月14日
    9月米利上げの可能性は剥落!引き続き下値警戒[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 9月米利上げの可能性は剥落 ファンダメンタルはここにきて大きく変化してきました。FOMCメンバーの相次ぐタカ派発言に9月利上げが意識されるなか、ブラックアウト入り直前で講演したブレイナードFRB理事の発言に注目が集まりましたが、結果はかなりハト派的な内容となりました。FRBが本気で9月利上げを織り込ませるにはここしかないというタイミングでしたが、失敗に終わっています。 FOMCまでに小売売上高や消費者物価指数などの米経済指標も控えておりますが、ここで良い数字が出ても9月利上げを正当化するまでにはならないでしょう。事実上、9月米利上げの可能性はないと考えられ、ドルは上値の重い展開が予測されます。 トランプリスクから円高を警戒 ここ数日、ワシントンポストやフィナンシャルタイムでも大きく取り上げられているのがヒラリー大統領候補の病状で、熱中症から脳梗塞まで色々な憶測が飛び交っています。真意のほどはわかりませんが、トランプ氏との支持率が再び拮抗してきており、トランプリスクが再燃する可能性が出てきました。 今…
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    2016年9月7日
    9月利上げに赤信号!ドル高エンジンは停止![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 9月の早期利上げに関しては様々な意見が聞こえてきます。先週の米雇用統計が15万人増と9月利上げを確信づけるほどの内容ではなかった一方で、直近の3カ月平均では23万人を超えていることが利上げを正当化することもできるため見方は分かれています。 9月利上げは困難な状況に いろいろな思惑がありますが、私は下記に挙げている理由から9月利上げはないと考えております。 ① 米インフレ圧力がない ② 米大統領選を11月に控えるなか9月というタイミングは得策ではない ③ 直近の米経済指標がよくない ④ マーケットが9月利上げを織り込んでいない 特に③に関しては、昨日ISM非製造業が2010年2月以来の悪化となったほか、先週のISM製造業の数字も好悪の基準となる50を下回るなど米経済は思っているより深刻なのかもしれません。 また、④に関しても9月の米利上げ確率が20%前後とマーケットに織り込まれていません。仮にこのまま利上げした場合、サプライズとなりボラティリティ拡大というリスクを伴うこととなります。 FOMCメンバー…
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    2016年8月31日
    キーワードは米雇用統計[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 焦点は9月利上げ実行 先週末、イエレン議長のほか、フィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁が早期利上げに言及したことで9月利上げの可能性が一気に高まり米ドル/円は一時103円台まで上昇しています。   ジャクソンホールでのイエレン議長の発言内容はほぼ想定通りでしたが、FRBのボードメンバーであるフィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁と影響力の高い2人が利上げに向けて足並みをそろえたため、マーケットは急速に利上げを織り込み始めています。そして早期利上げのキーワードとなるのが、今週末の米雇用統計です。   FRBメンバーは「次回雇用統計がFOMCの決定に影響」と発言しているように、今回の数字は本当に大きな意味を持つことになります。目安となる数字としては雇用者数変化では節目の20万人(予想18万人)を超えるかがポイントとなり、失業率では現在の4.9%からFRBが求める4.8%を達成できるかが焦点となります。   ただ、振れ幅が大きく、予想の困難な米国雇用統計ですから、出てく…
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    2016年8月24日
    決戦はFRBイエレン議長のジャクソンホール演説がある金曜日[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  勝負はジャクソンホール 米ドル/円は100円を挟んで行ったり来たりの展開が続いていますが、勝負はジャクソンホールで今週金曜日に予定されているイエレンFRB議長の講演となりそうです。 ジャクソンホールではイエレンFRB議長が9月の利上げに明確な意思を示すか否かに注目が集まりますが、先週のFOMC議事要旨では9月利上げを意識させるような見解は示されておらず、多くのエコノミストも早期利上げに対する可能性は低いとみているようです。 私も多くの市場関係者と同様にイエレンFRB議長がここまでマーケットがコンセンサスとしている「年内1回」の利上げシナリオを大きく覆すような発言をするとは思えません。含みは持たせるものの、基本的には「今後のデータ次第」といったようなどちらにでも取れるような、はっきりしない内容になりそうな気はしています。 直近では、サンフランシスコ連銀総裁のウィリアムや、フィッシャー副総裁が9月の利上げに対してかなり前向きな姿勢をとっていますが、こちらはいっこうに上昇しない長期金利や、年内…
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    2016年8月17日
    ドル円は視界不良!当面は売り好機となるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 特別な円高材料があったわけでないにも関わらず、投機筋の果敢な下攻めが功を奏した格好となって米ドル/円は100円の大台を割れて99.53円まで下値を拡大しました。ダドリーNY連銀総裁が「9月の利上げはあり得る」と発言したほか、複数の連銀総裁がタカ派的な発言をしたことで何とか100円台には回復しているものの、当面の間、下値警戒姿勢は強めておくべきでしょう。 米ドル/円は100円を割れたことで円売り介入が意識される水準になっており、政府関係からも「投機的な動きには対処する」といった発言が聞こえるようになってきました。しかし、直近の値動きを投機的ととらえるには無理があるほか、国際的に今の米ドル/円の水準が円高とは見られておらず、実弾介入するには相当ハードルが高いでしょう。おそらく介入警戒レベルはもう少し下にあり、現水準では口先介入にとどまり、米ドル/円は介入に対する催促相場が続くと考えられ、引き続き弱気バイアスをもって臨むのがよさそうです。 ただし、一点注意しなければならないのがAI(人工知能)の動向です。…
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    2016年8月10日
    良好な米雇用統計も円高トレンドは不変か!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  先週の米雇用統計では雇用者数変化、平均時給と共に市場予想を上回り申し分ない数値となりました。ただ、2か月連続でここまで文句のない数値が出た割には米ドル/円の上値が重い印象があり、ここで103円レベルに定着できないようでは、やはり米ドル/円上昇のシナリオは描けません。事実米長期金利も上げきれず、最新の米利上げ観測も9月で18%、12月でも42%と米雇用統計発表後から微増したにとどまっています。 なかなか上がってこない米利上げ観測については、8月26日にジャクソンホールで予定されているイエレン米連邦準備理事会議長の発言が分岐点となりそうです。世界的な景気減速や、米大統領選を考慮すれば、米利上げのハードルは高くなりますが、米経済だけをみればインフレ懸念もあり、そろそろ利上げに関し何かしらヒントを出すのではないかと考えています。 ただ逆に言えば、明確な米利上げのシグナルが出ない限り、日銀金融政策の限界、米利上げペース鈍化、トランプリスク、欧州や中国リスクと円高材料には事欠かない状況下であります。…
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    2016年8月3日
    ドル円は新たなステージへ!円高時代の到来![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  先週の日銀政策決定会合を終えて、米ドル/円は新しいステージに突入したように思います。日銀の結果はETF増額のみと、マイナス金利拡大や量の拡大を見送りました。マイナス金利は副作用が大きく、国債買い入れ額も限界に近いと判断したのであれば、もう日銀に出せるカードはありません。 現実的に考えて金融市場を崩壊させるヘリコプターマネーのような政策を行うはずはなく、仮に今後マイナス金利の深堀や、国債買い入れ額を増やしても効果は一時的で、黒田バズーカと言われる2013年のような円安トレンドになることはないでしょう。短期的には100円割れを阻止するため、政府日銀による介入のほか、何らかの円高対策が発動する可能性はありますが、長続きするものにはならないはずです。 一方ドルも、米4-6月期GDPは予想を大幅に下回っているほか、米ISM製造業景況指数も悪化しており、年内の利上げの可能性に暗雲が立ち込めてきました。加えて、今週の金曜日には米7月雇用統計の発表を控えていますが、非農業部門雇用者数の増加予想は18万人…
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    2016年7月27日
    利上げがマーケットにおよぼす影響は?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週は27日にFOMC、29日に日銀政策決定会合と2つのビックイベントが行われます。 今夜のFOMC予測 まず、今夜のFOMCですが金利は据え置きがコンセンサスです。イエレン議長の発言も予定されていないため、声明文の内容から9月もしくは11月、12月に利上げがあるかどうかが読み取れるかが焦点になります。現時点でFedWatchの利上げ予想をみると9月が22%、11月が23%、12月が45%となっており、年内の利上げ確率は五分五分と言ったところです。 声明文では、Brexitによる世界経済の減速を織り込みつつも、雇用指標を筆頭とした堅調な米経済指標を背景に、ややタカ派よりの内容になることを予測しております。値動きは限定的かもしれませんが、年内に1回の利上げすら織り込んでいない向きもあり、前向きな姿勢が示されればドルは底堅く推移すると予想します。また、日欧英豪のほか、主要国が利下げ方向のなか、アメリカは唯一利上げ方向に動いており、長期的にみてドルに優位性があるのは確かです。 とはいえ、実際の利上げに関し…