井口喜雄

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    2016年5月18日
    FOMC・G7直前!今後の相場を語る![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週も記述しましたが、ここにきてFOMCメンバーの発言がタカ派にシフトチェンジしています。ニューヨーク連銀ダドリー総裁は「年2回の利上げが妥当」とハト派とは思えない発言をきっかけに、昨日はアトランタ地区連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が「年内に2,3回の利上げが妥当」との発言をしています。 確かに直近の米経済指標は概ね堅調で6月利上げの可能性はゼロではないと思います。しかし、大統領選挙を控えているなか、年内に2,3回の利上げは現実的ではなく、実際には年1回できればいいほうだと思います。 このようなFOMCメンバーのタカ派発言によってマーケットでは徐々に米利上げが織り込まれているため、梯子を外された時のほうがインパクトは大きくなり、ダウンサイドリスクがより高まっているように思います。また、タカ派発言によって米早期利上げの思惑が高まってドルが上昇する展開でも、株価下落からリスクオフの円買いに相殺されるため、米ドル/円で見ると上昇しにくい展開でもあります。 今後の展開は?…
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    2016年5月11日
    売りスタンス継続も短期的には柔軟姿勢を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週のドル円は予想以上の強い展開に 先週米ドル/円は107円台を絶好の戻り売りポイントと考えていましたが、予想以上に強い展開となっております。先週末の弱い米雇用統計の結果にも下振は一瞬でしたし、IMMの投機筋円買いポジションがピークアウトしているようにかなりのショートポジションが調整局面に入っているのかも知れません。 さらに麻生財務相の再三にわたる円売り介入発言も功を奏したようで、仕掛け的な売りを躊躇させることに成功したようです。介入への催促相場から下値を模索する値動きを予想していたため、このあたりは完全に読み違えてしまいました。 また、ここにきて読みにくいのがFOMCメンバーの発言です。ニューヨーク連銀ダドリー総裁は「年2回の利上げが妥当」とハト派とは思えない発言をしてドル上昇を加速させています。ハト派の急先鋒で知られる総裁が年2回と言ったことに相当違和感があるのですが、これで6月利上げのシナリオも無視できない展開となっており、今後の動向には注視する必要が出てきました。 ドル円上昇のシナリオは見え…
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    2016年5月4日
    日銀金融政策の限界!?下値はどこまで!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円は大幅急落 先週のレポートで仮に日銀が「現状維持」を発表した場合、米ドル/円は107円迄急落する可能性があると記述しましたが、さらに下抜けて一時105円台をつけるまで下値を拡大しました。マーケットが完全に日銀の金融緩和を織り込んでいた背景がありましたので、ネガティブサプライズが起こるのであれば、ここまでの下落予想はあまり難しくはありませんでした。 当然政府日銀も「現状維持」を発表すれば急落することはわかっており、夏の参議院選挙を控えたアベノミクス政権の生命線である「円安・株高」を死守するため、この局面であればなりふり構わず金融緩和をしてくると思っていました。 日銀が金融緩和できなかった理由 では、なぜ日銀は緩和のカードを切れなかったのでしょうか。おそらく日銀は金融緩和したかったが、できなかったのだと思います。日銀は「これ以上のスピードで突き進むと取り返しがつかなくなる」と判断したのでしょう。 つまり、ここまで走ってきた金融政策の限界を認めたのかもしれません。黒田総裁の会見も追加緩和について…
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    2016年4月27日
    注目の日米金融政策!黒田バズーカは如何に?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日銀の政策決定会合に対する期待感が米ドル/円をサポートして一時111.80円まで水準を切り上げました。戻り売りも散見し現在は111円前後で落ち着いています。 上昇のきっかけは、ブルームバーグ関係者の観測記事で「日銀がマイナス金利拡大とあわせ、金融機関向けの貸し出しにもマイナス金利適用を検討している」と報じたニュースです。観測記事でここまでの上昇は個人的にはあまり腑に落ちていないのですが、相場のことは相場に訊けとの格言があるように、売り目線は一旦解消して今後の展開を考えたいと思います。 注目の日米金融政策 さて、週末にかけての焦点は日米の金融政策になります。 まず、今夜のFOMCは6月利上げに対して声明文でタカ派よりかハト派よりかで値動きが決まります。内容は前回と同様に「世界の経済を引き続き注視する」「米経済指標を鑑みて利上げを決断する」といったどちらともとれるバランスのとれた声明文が予想され、大きな方向感はないとみています。 ただし、FOMCで6月の利上げが既定路線になっているのであればタカ派に含み…
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    2016年4月20日
    ドル円上昇余地を見極める![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円、今後の展開は? 米ドル/円は週明けのオープンで一時107.83円まで売り込まれたものの、その後は原油価格が40ドル台で安定し、株高を背景にリスクオンの地合いとなったほか、ハト派で知られるNY連銀のダドリー総裁が、タカ派発言をするなど米利上げ観測も再燃し、米ドル/円は109円台まで回復しております。 米ドル/円は今年に入り、約14円下落しており、下落のスピードを考えると、この下げ渋りに関してはテクニカル的な調整と捉えることができます。引続き調整が入る可能性もあり、上値警戒姿勢を幾分強めておく必要はありますが、実際のファンダメンタルをみる限り、弱気スタンスは継続するべきと考えます。 原油価格は根本的な供給過剰状態が解消されていないため、今の水準40ドル台をさらに上抜けるにはやや材料不足です。逆にいつ原油の反落が起きてもおかしくない状況なだけにダウンサイドリスクに警戒する必要があります。また、米当局者から円高容認発言が散見しているなか、日銀の介入実施のハードルはかなり高くなっていることも引き続…
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    2016年4月19日
    ストレスなくFXを続けるための私なりの工夫です[木里ゆう]
    通貨ペアごとの特徴を感じさせない立ち回り 『ストレスがないほうが同じルールのFX運用を継続しやすいはず』の記事で書いたように、ユーロ/米ドルの決め打ちOCO(ポジションを持った段階で利食いと損切りを固定して、以後放置するもの)の+170/−50(利食いが170pips、損切りが50pips)は、決済までにちょっと時間がかかる点がストレス。対して、ポンド/円の+120/−40はドローダウンが大きくなりがち。 この2つの問題点について、私なりにしている対策があります。まずユーロ/米ドルの敵は時間なので、ポジションに集中しないようにデモトレードを同時に行い、手法アレンジの検証をしたり、FX以外の趣味でどんどんいそがしくしたりしています。 ポンド/円は、ドローダウンが大きくなるぶん最終利益もしっかりとりやすいので、定石通りにロットを小さく調整して運用しています。ユーロ/米ドルが1万通貨なら、ポンド/円は1000通貨、みたいな。 負けたときのことを今から考えておく つい最近、知りあいのトレーダー数人がFXから退場してしまったみたいです。ざっくりとしたところでは、資金を溶か…
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    2016年4月13日
    好機継続!スタンスは今週もドル売り[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円、今後の展開は? FOMCのハト派スタンスを背景にドルが弱含みで推移しているほか、政府日銀の介入警戒感が後退した円買いも強まり、米ドル/円は一時107円台まで下押ししました。今週に入りショートカバーから108円ミドルまで戻していますが、ここまでは予想通りの展開です。 今後の展開ですが、政府日銀による介入レベルを修正したいと思います。先週のレポートでは107円~108円付近が介入水準と記載しましたが、現実的な介入実施のレベルはもう少し深そうです。 今までは安倍政権頼みの綱である「円安・株高」を死守するために、政府日銀はなりふり構わず実行すると思っていましたが、ここにきて旗色が変わってきました。 G7まで政府日銀は静観か 理由としてはG20後にFOMCは世界的な景気の不透明感を理由に米金利を据え置き、安倍首相も追随し「通貨安競争は避けなければならない」と発言しています。公表されていませんが、G20でドル高是正の密約があったと考えるほうが今のマーケットではしっくりきます。おそらく、来月伊勢志摩で…
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    2016年4月6日
    110円割れ!ドル円は次のステージへ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 世界的な株安、原油安のなか、安倍首相が「通貨安競争は避けなければならない」と発言したことで、米ドル/円は一時110円を割れ109.95円迄下落しています。週末にかけては、介入警戒感もあり、やや神経質な地合いも予想されますが、米ドル/円はショートスタンスを維持します。 本日深夜のFOMC議事要旨に注目 注目されるイベントは本日の深夜に予定されているFOMC議事要旨と、明日未明に予定されているイエレンFRB議長の講演になります。FOMC議事要旨ではタカ派的な内容が散見する可能性がありますが、イエレンFRB議長の講演では先月の発言を一転するとは考えにくく、前回の確認をするハト派的な内容となりそうです。 実際のFOMC内部ではハト派が大勢で、米利上げに関しては米国内の景気ではなく世界的な景気動向を重視していることから利上げペースは緩やかなものにならざるを得ません。 また、政府日銀による介入ですが、110円台では菅官房長官が「為替水準の動向について緊張感を持って注視」「必要に応じて適切な対応を取る」との口先介…
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    2016年3月30日
    FOMC内部を推測!米利上げはあるのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 FOMCメンバーによる発言に一喜一憂する展開が続いております。 アトランタ、サンフランシスコ、シカゴ、フィラデルフィア、セントルイスと複数の米地区連銀総裁から、金融政策に関するタカ派発言をきっかけに米ドル/円で113円台に定着したかと思えば、昨夜、イエレン議長は、米経済の回復を脅かす要素に対して警戒感を示し、タカ派的だった連銀総裁の見解に異を唱える形となりました。東京市場でもドル安地合いは継続して現在は112.50円付近で推移しています。 ここ数日のFOMCメンバーによる発言にはかなり違和感があります。今まで比較的ハト派寄りな発言を繰り返してきた各連銀総裁が一転タカ派的な発言へシフト変更しており、前回の発言は一体何だったのかと言いたくなるほどです。 このいきなりタカ派への方向転換には、イエレン議長が世界経済に慎重な見方を示し、金利見通しを引き下げるハト派発言の調整と考えています。FOMCメンバーがハト派一色になり、6月の米利上げが否定されるのを回避する意味合いがあったように思います。 また、セントル…
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    2016年3月23日
    介入警戒感!110円割れの可能性は!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 さて、今週の米ドル/円ですが、先週110.67円をつけたあと介入警戒から1円以上急反発しており、この激しい展開は今年でもう3回目になります。経験上、このような日銀の介入警戒感がマーケットにあるときには円高は止まりません。引き続き米ドル/円のバイアスは弱気で臨みます。 また、実際の介入に関しても110円台では目標水準を設定して大規模な介入をしてくることもあると見ていましたが、同水準ではレートチェック程度であり、現実的な介入実施の水準はもう少し下の108円レベルなのかもしれません。介入への催促相場の状況が続けば110円割れの可能性は否定できません。 ただし、米国経済のファンダメンタルは非常に良好です。 FOMCでは米国の利上げ見通しが下方修正されたものの、足元では米国の失業率は4.9%まで改善しておりFRBが考える完全雇用の水準まで達しているほか、米労務省が発表した2月消費者物価指数の燃料や食料品を除いたコアCPIの結果(+0.3%)も予測(+0.2%)を上回るなど堅調であることから、6月の利上げは現実…