阪谷直人

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    2017年6月21日
    米金利イールドカーブのフラット化が意味することは[阪谷直人]
    金利を見る場合、 【1】その水準の上下で金利が上がったか、下がったと見ます。 理論的には、金利水準は上昇したらある時点で高金利の高値を迎え、その後は下降して行き、ある時点で低金利の安値を迎えます。そして政府の財政政策としての景気刺激や、中央銀行の金融政策での景気の刺激を受け、景気の回復に伴い、再び金利水準は上昇していきます。物理学や数学で出てくるような波動の形状をもって、水準の上下動を繰り返します。 【2】もうひとつの見方は、短期(例えば2年)の金利と、長期(例えば10年や30年)の金利との金利差に注目し、その金利差が拡大したか縮小しかを見ます。 これを「イールドカーブ」の形状での見方といい、金利差が拡大する場合はイールドカーブがステイープになったといい、金利差が縮小する場合はイールドカーブがフラット化したと表現します。 理論的には、上記【1】の波動の高値水準の時にイールドカーブはステイープ、しかも短期より長期の金利の方が高い順カーブでのステイープ化となります。 そこから景気の過熱を冷やすため、金融・財政の引き締めにより金利水準は低下してきて、ある時点でイールドカーブはフラット化、短期…
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    2017年6月20日
    英国のEU離脱交渉、ポイントは未払い金[阪谷直人]
    昨日19日に英国のEU離脱に関する交渉が始まりました。ポイントは未払い金の交渉という離脱のコストと見ます。  英国メイ首相が、3月29日に正式に離脱通告をして以来、既に3か月が過ぎています。その間、英国総選挙が行われ、保守党が過半数割れとなり、英国の政局が不透明感を増す中、2年間という交渉の行方も不透明感を増しています。  英国側のポイントは、EUからの離脱と並行して、EUとの自由貿易協定(FTA)の締結を求めている点です。  英国側の問題点は、8日の英総選挙で、メイ英首相が率いる与党・保守党が議席を減らして過半数を維持できず、求心力の低下の著しいメイ首相が、EU離脱で自身が掲げた強硬な姿勢(ハード・ブレグジット)を維持できるかどうか疑問視され、市場は懸念しています。  EU側のポイントは、英国のEU離脱の条件をハッキリとさせる事ありきとしている点です。メイ英首相が希望しているFTAの同時並行の交渉は無い、FTAは離脱条件の後としています。EUはハード・ブレグジットを主張する英国に対し、より穏健なEU離脱(ソフト・ブレグジット)も対応可能として、それは英国政府の考え方・対応次第であると…
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    2017年6月18日
    NYダウの下振れが怖いです[阪谷直人]
    NYダウが最高値更新もナスダックは3日続落 今、すべての市場の強気の元になっている米国株式、ここに下値調整が入るかもという懸念があり、要注意です。米国株式が調整に入れば、為替も米国債も皆調整入りしてしまいます。 NYダウは16日は反発し、終値は前日比24.38ドル高の21384.28ドルと過去最高値を更新。 一方でFAANG(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットブリックス、グーグル)等のハイテク株比率の高いナスダックは3日続落。ナスダック指数からNYダウへのポートの組み換えはあるものの、NYダウは、時間的にここから大きく上放れ出来ないと、一旦の下押しになりそうです。 米国10年債利回りは下押しして2.15%へ 2日の5月米雇用統計後、2.10%台まで低下した米10年債利回りの動向。一時2.22%台まで回復するも、再度2.13%へ下押しし戻して2.15%。 米国金利の指標銘柄というより、リスクを前にして基軸国通貨ドルの、一番流動性の高い商品として質への逃避用のコモディティ商品のような扱いになっています。それだけ市場・投資家はリスク資産の縮小をしています。 大きく動き出すか、上下に振…
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    2017年6月15日
    FOMCはよりタカ派的利上げでドル買い進む[阪谷直人]
    FRBは市場の事前予想通り、今回のFOMCでFF金利の誘導目標を1.0~1.25%へ引き上げました。 注目のバランスシートの縮小に関しては、年内にも着手する方針を明らかにしました。 同時に公表された経済見通しは、2017年の成長率予想が2.2%と、3月時点から上方修正。2017年末のインフレ率予想は1.7%と、前回の1.9%から下方修正。2017年末の失業率は4.3%に、2018年は4.2%に下がる見通し。 これを受け、NYダウは、前日比‐20ドル、ナスダック指数は前日比‐40ポイント、米10年債利回りは、発表前の2.10%から2.13%へ。ドルインデックスは、前日比マイナス圏の中、買戻しの動き、ドル円は、安値108.80から109.74へ上昇、ユーロドルは、高値1.1287から1.1205へ下落。 よりタカ派的なFOMCとイエレン議長の記者会見を受け、米10年債利回りの下げ幅が縮小、ドルに対する買戻しが進んでいます。 (6/27 4:23)