山中康司

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    2017年12月15日
    FOMCの結果をふまえた年末年始の相場の見通し[山中康司]
    主要な金融イベントが終わったことでだいぶ年末年始に向けての見通しも立てやすくなってきました。FOMCの前に、上院補欠選で共和党敗北、弱めのコアCPIと続きFOMCでは前回と同じく2018年の利上げ見通しが3回であったことから、材料出尽くしも手伝ってドル安円高となりました。 FOMCメンバーの入れ替えで注意すべき点 来年は議長を含めFOMCメンバーの大幅な入れ替わりがありますが、まず注意すべき点はFOMCメンバーはブレないという点です。これまでもエコノミストの意見が変わるたびに市場参加者はタカ派寄り、ハト派寄りにブレてきました。今回も直前には来年は4回だとの思惑もあったことからドル安を加速した面があります。経済状況の変化が無い限りFOMCメンバーが3回と言っていることを無理に変える必要は無いのです。金融政策につてはこれ以上でもこれ以下でもありません。 政治面で次のテーマは? また税制改革法案に目途がついてきたことで、政治面で次のテーマとなるのは不均衡是正ではないかと考えています。トランプ大統領のアジア歴訪において日米首脳会談やその前の財界人との会合で具体的に対日赤字という言葉も出てきまし…
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    2017年11月20日
    10倍制限のFX新レバレッジ規制案は見直しを[山中康司]
    FX業者のリスクは本当に無くなるのか? 9月に日経新聞1面に唐突にFXのレバレッジ規制案が出てから早2か月近くが過ぎようとしています。その間、様々な憶測も出てきましたが、当初案は「想定を超える損失を抱えるリスクを避けるため」、「レバレッジを25倍から10倍程度に下げる」というもので、スイスフランショックのような突発的な事態を想定したものでした。  その後、店頭FXと異なり金融取引所のFX(くりっく365)は清算機関の存在から業者の自己資本が痛まないとの論理で、そのまま現行のレバレッジを維持するとの話も出てきましたが、多くの人が目的は取引所取引の優遇復活にあるのではないかと疑惑の目を向け始めたのです。  しかし、そもそも25倍のレバレッジを10倍に下げることでFX業者のリスクが無くなるのかというと、こればかりは想定を超える事態が起きてみないとなんとも言えないとしか言いようがありません。スイスフランショックの時にはスイスフランが急騰したことで、スイスフラン円は当日の東京始値(115.15レベル)から瞬時に値が飛び、一時166円台(瞬間的に値が消えたため、高値を業者によっても異なりました)に…
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    2017年11月3日
    英中銀10年ぶりの利上げ[山中康司]
    11月2日に開催された英中銀MPCでは、0.25%から0.50%へと引き上げました。これは2009年3月から2016年7月まで長期に渡って続いた見慣れた金利水準という感じですが、利上げという観点では2007年7月の利上げ(当時は5.25%)以来10年4ヶ月ぶりとなりました。 今回の利上げは事前予想通りでしたが、7:2は予想よりも利上げに賛成するメンバーが多かったものの、将来の利上げは限定的かつ緩やかと、連続した引き締めには言及せず、これも事前予想通りのものとなりました。 この結果を受け、ポンドは対ドル、対円とも噂で買って事実で売るという動きそのものとなり、ポンド円は前日高値151.95レベルから安値148.67レベルへと3円以上もの急落を演じました。1時間足チャートを日足で囲み、MPCの時間帯をラインマーカーで示してあります。 利上げというポンド買い材料が抜け落ちたことで、今後はブレグジット懸念など再びポンドに売り圧力がかかりやすくなりそうです。