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イベントトレード最前線|第1回 最も効率的に利益を出せるイベントトレード[川田裕介]

プロップファームのトレーダーである川田裕介さんは、主に為替イベントを対象に収益を上げている人物。2016年の成績は1億円超で、そのうち約8割は中央銀行のサプライズで稼ぎ出したとのこと。果たして、どんな手法を用いているのか? 今回から始まる連載で、その実態を明らかにしてもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2017年9月号の記事を転載・再編集したものです

川田 裕介 プロフィール

かわだ・ゆうすけ。1975年生まれ、香川県高松市出身。専業トレーダーの経験を経て、現在はプロップファーム(トレーディング専門会社)で働くプロトレーダー。約3年間で2億円を超える利益を出している。トレードスタイルはイベント時の急変動を狙った超短期トレードがメイン。他にはファンダ分析を利用したスイングトレードも得意としている。資産運用サロンいにしえのFXスクール特別講師も兼任。

資産運用サロンいにしえ

イベントトレードとは何か?

相場はいつどのような出来事があり、価格が急変動するか分かりません。しかしながら、そんな相場でも効率的に利益を出すことのできる手法があります。それは、為替イベントでの価格変動の大きなときを狙ったトレードです。

為替相場でのイベントとは、

① 経済指標の発表
② 中央銀行の政策発表
③ 国民投票などの政治イベントや要人発言

―です。この三つは大きな価格変動が起きやすく、しかも値動きが予測しやすいのが特徴です。

そうしたイベントの基本は、事前予想と実際に発表された結果の乖離が大きければ大きいほど、大きな値動きを伴うことです。事前予想と結果が極めてかけ離れたとき、私はそれを「サプライズ」と呼んでおり、それが起こったときには大きな利益が見込めます。

今年のサプライズを利用したトレード事例

2016年度は利益の約1億円のうち、約8000万円が中央銀行のサプライズ時の取引でした。下半期に入ったばかりの今年でいうと、最も利益の出たトレードは1月24日のトルコ中央銀行の政策発表です。

トルコ中央銀行は政策金利・翌日物借入金利・翌日物貸出金利の三つの金利を同時発表しますが、このときは政策金利のサプライズがありました。具体的に解説すると、この日の政策金利の事前予想は、現在の8%から0.5%利上げして8.5%になるだろうと思われていました。

その背景で、トルコのファンダメンタルズは二分しており、中央銀行はインフレ状態なので利上げしたい、大統領は金利が高すぎるので利下げしたい…という、それぞれ真逆の意向を持っていました。通常、どの国も政治と中央銀行とは密接な関係にあり、それぞれの意向は統一されていることがほとんどですが、トルコは大統領の独裁が続いており、中央銀行と大統領の意見が割れている状態だったのです(現在もそれは続いています)。

そんな背景から、この日はサプライズが起こるかもしれないという認識がありました。そして、

「政策金利が8.5%と事前予想通りであればノートレード」

「政策金利が8.5%より利上げした場合はトルコリラ買い」

「政策金利が据え置き(8%)の場合はトルコリラ売り」

という戦略を立てました。

結果は、事前予想の8.5%に対して、結果据え置きの8%となりサプライズ! そのためトルコリラ売りでエントリーしました(通貨ペアはUSD/TRY)。そのときの取引履歴が下に示したもので、13社の取引業者に分散してトレードしました。


画像をクリックすると拡大表示されます。

イベントトレードに行きついた経緯

話はそれますが、私は2006年からFXをやっています。トータルではプラス収支でしたが、爆発的な利益を上げることはできていない状態でした。そして今から約4年前、知り合いのトレーダーと久々に会うと、彼はこの1年で2億円の利益を出したとのこと。それまでは鳴かず飛ばずのトレーダーでしたが、久々に会ったら爆益を上げていたので、トレードに対しての考え方や手法を聞きました。

彼の話は、私が持っていたトレードに対しての考え方や手法と全く違ったもので、衝撃を受けました。彼の一言が心に焼き付いています。「結局トレードで勝つのは少数派。多くの人と同じ考えで同じことをしても、この相場という世界では勝ち抜けないですよ」と。

そこから彼にいろいろ教えてもらい、私の中で大きく変わったのは、「利益を最大限追求する」ということでした。私は現在、法人の資金を運用しています。他人のお金を運用するにあたり、最も大事にしていることは、100%勝ちきるということです。

もちろん相場なので100%勝つことは難しいですが、損失を被ると予想される要因をできる限り排除し、利益が残る要因のみを残す。100%勝てると思えることのみを実行する。トレードをビジネスと捉えるようになり、稼げないことは一切せず、稼げることだけに集中するようになりました。それから3年で約2億円の利益を出すことに成功したのです。

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イベントトレードのメリットとデメリット

話を戻しまして、イベントトレードのメリットはズバリ、継続しやすい手法だということです。理由としてはタイムマネージメントがしやすく、値動きを高確率で予測することができるからです。加えてイベントは時間が決まっているので、その時間だけに集中してトレードすれば良いですし、高確率な手法が実践できるので、精神的に楽で継続しやすいことが最大のメリットです。

一方デメリットは、事前予想との乖離がある場合のみの取引になるので、トレード機会が少ないこと。それにFX会社の選び方によって利益が変わることです。指標発表時には約定しにくかったり、大きなスプレッドになったりしている場合が多くあります。そうした条件がFX業者によって変わるため、どこでも等しく利益が出せるわけではなく、イベントと相性の良い会社を選ぶことが重要となります。

以上で、イベントトレードの概略がお伝えできたかと思います。次回は、実際に「どんなイベントやタイミングを狙うのか」といった実践的なテーマを取り上げます。

※この記事は、FX攻略.com2017年9月号の記事を転載・再編集したものです

FX攻略.com編集部おすすめ!イベントトレードに有利なFX会社

指標発表時は約定しにくかったり、スプレッドが大きく広がってしまうケースがあるため、イベントトレードでは使うFX会社選びも重要です。ここでは、約定力が高くスリッページが発生しにくいFX会社を3社ご紹介します。

マネーパートナーズ [パートナーズFX nano]

2016年度オリコン顧客満足度ランキングで「FX取引」「提供情報」「取引のしやすさ」の3項目で第1位を獲得。親会社のマネーパートナーズグループは東証一部上場しており、信託保全に関しても100%以上と信頼性&安全性に優れています。

矢野経済研究所による「FXサービスパフォーマンス」において、約定力7年連続No.1という輝かしい実績を積み上げ、多くの投資家に信頼されています。マネーパートナーズには2つのFX商品があり、「パートナーズFX nano」は100通貨単位から取引可能です。

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OANDA Japan[OANDA fxTrade ]

OANDA Japanは、世界で初めてインターネットで為替レート情報の提供を開始するなど、為替業界でに長い歴史を持つOANDAのグループ企業。裁量取引メインの人にお勧めの「ベーシック」、MT4による自動売買をする人にお勧めの「プロ」という2つのコースがあり、MT4は世界最狭水準の低スプレッドを実現しています(OANDA調べ)。

投資コンテンツでは「OANDAFXラボ」が人気。本番口座所有者に対して、為替レート情報配信の老舗ならではの詳細なマーケット情報や、MT4のインジケーター・EAを提供しています。

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FXプライム byGMO [選べる外貨]

「選べる外貨」が人気のFXプライム byGMO。システムの強さとマーケット情報量は業界屈指、親会社がJASDAQ上場も果たしており、多くの投資家から絶大な信頼を得ています。なお、口座開設者の半数以上がFX初心者(未経験者、1年未満)であることも、信頼性の裏付けと言えるでしょう。

ドル円をはじめとする様々な取扱い通貨ペアにおいて、十分な低スプレッドを実現しているところも嬉しいポイントの一つ。また過去のデータに基づいて未来を予測する「ぱっと見テクニカル」は、FXプライム byGMOの完全オリジナルツールです。

【FINTECH-asp】

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スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
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スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
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取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
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