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FX特集

スキャルピングのやり方②|スキャルピングのメリットデメリットが分かる4つの重要ポイント

スキャルピングのメリットデメリットを正しく知るために、ポジション保有時間が大きな影響を与える4つの要素についてまとめてみました。

4つの要素とは、

  1. ファンダメンタルズの影響
  2. スプレッドの影響
  3. 最初に必要な資金
  4. 約定力の影響

です。

ファンダメンタルズを重視しなくて良い点は、人によっては大きなメリットになるでしょう。テクニカル分析一本に絞り込んでトレーニングできるからです。

そして、少ない資金から始められる点は、明らかにメリットといえます。逆に、スプレッドと約定力の影響が大きいところは、口座選びの制限につながっていくため、デメリットと考えるべきでしょう。

長期ポジション保有のスイングトレードと比べることで、スキャルピングの特徴が良くも悪くも理解できるはずです。

スキャルピングのメリット①|ファンダメンタルズは重要視されない!

ポジション保有時間によるファンダメンタルズの影響度合

FXの値動きを予測するためには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2通りのアプローチがあります。一般的に、トレードの時間軸が長くなるほど、ファンダメンタルズが値動きに大きな影響を与えます。リーマンショックやアベノミクスのような大相場は、ほぼファンダメンタルズ的な要因で発生しています。逆に短時間のトレードほど、ファンダメンタルズの影響は小さくなり、テクニカル、つまりチャート分析のみでトレードができるようになります。数分で決着するスキャルピングの場合は、ファンダメンタルズ分析は一切しなくて構いません。 

ファンダメンタルズとは?

各国の経済の基礎的条件のことをファンダメンタルズと呼びます。その国の経済や政治がどういう状態なのかを分析して、未来の値動き予測に役立てるものです。ファンダメンタルズ分析の主な材料は、各国の経済データの公式発表である経済指標と、要人の発言になります。

ワンポイント:指標スケジュールは重要

スキャルピングにファンダメンタルズ分析は不要ですが、重要な経済指標の発表タイミングのチェックは必須です。発表直後に大きく値動きしやすいため、そのタイミングは普段と違うトレードをする必要があるからです。

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スキャルピングのメリット②|少ない資金からでも始められる!

ポジション保有時間による必要資金の違い

ポジション保有時間が長いほど、獲得値幅、損失の値幅が広くなることは既に解説した通りです。

取引スタイルごとのポジション保有時間と獲得利益
スキャルピングのやり方①|時間軸の違いから学ぶスキャルピングの基礎 より

そして、損失の値幅が広くなるということは、1回のトレードの損失額が大きくなるということですから、必然的にそれに見合ったたくさんの資金が必要になります。具体的には、1万通貨取引をするとして、一度の負けが10pipsなら1000円で済みますから、たとえ10万円の資金でも問題ありません。ですが、1回で300pips負けるのなら、3万円になりますから、10万円の資金では足りません(ともにクロス円の場合)。つまり、狙う値幅が狭いほど、少ない資金でも参入できるといえます。

必要な資金の考え方

どんなに優れた手法でも、必ず負けることがありますし、ちょっとした展開のあやで何連敗もすることがあります。よってトレードに必要な資金を考えるとき、ある程度連敗してもお金が残るような設定が無難です。一度の負けが大きい長期トレードは、必然的に資金も多く必要です。

ワンポイント:回転売買が効果的

スキャルピングは売買がすぐ終わるので、次のトレードに素早く移行できます。この時間効率の良さにより、トレード利益の少なさをカバーできます。上手な人なら、売買を回転させてあっという間に資金を増やすことも。

スキャルピングのデメリット①|スプレッドの影響が極めて大きい!

ポジション保有時間によるスプレッドの影響度合

FXでは、どのようなトレードをしても、当然ながらスプレッドは常に必要コストとしてかかります。であれば、ポジション保有時間が延びて獲得値幅も大きくなれば、相対的にスプレッドの割合が小さくなります。逆に短時間のトレードほど、値幅に対するスプレッドの割合が大きくなります。

特にスキャルピングは、ほとんどの場合、利益は数pips〜10pip程度にしかならないわけで、1pipであってもスプレッドの影響は非常に大きいです。そのため、スイングトレードなら無視しても大して問題がないFX会社選びにも、かなりのエネルギーを注がないといけません。

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スプレッドとは?

ほとんどのFX会社は売買ごとの手数料を徴収しない代わりに、買いの価格と売りの価格に差を設けて、それを手数料としています。すなわち、同じ通貨ペアでも、その差(=スプレッド)の分だけ、高く買わされ、あるいは安く売らされている構図ともいえるのです。

ワンポイント:マイナー通貨は対象外

実質的にスプレッドが狭い通貨ペアでないとスキャルピングでは利益を出しにくいため、マイナーな通貨ペアは運用の対象外となってしまいます。ドル円やユーロドルといった、メジャーな通貨ペアが適任です。

スキャルピングのデメリット②|約定力の影響が極めて大きい!

ポジション保有時間による約定力の影響度合

これもスプレッドと同じ考え方なのですが、獲得する値幅が狭いため、少しのスリッページが収益に大きな影響を与えます。例えば5pipsの利益を狙うスキャルピングで、狙ったところから悪い方向に2pipsも動けば、それだけで収益モデルは大きく狂います。そのため、表示されているスプレッドが狭いだけでなく、本当にそれに近い数値に収まるかの確認が必要になります。

またスキャルピングでは、短い時間で新規から決済までを終わらせるため、どうしても成行売買が多くなります。そのため、成行のトレードでスリップしにくい口座が望ましいです。

約定力重視でFX会社比較
約定力重視でFX会社比較スプレッドがいくら狭くても表示されている価格で約定しないのなら何の意味もありません。頻繁に大きくスリップする口座を使うより、スプレッドが...

約定力とは?

表示されている価格で注文が約定されることを、約定力が強いというような表現をします。ほとんどの場合、スリッページは悪い方向(投資家に都合が悪い方向)に起こる性質があり、表示価格で約定しない=スリッページにより投資家が損をしている構図ともいえます。

ワンポイント:成行・指値・逆指値

FXの注文は大まかに、リアルタイム注文(成行)と予約注文(指値と逆指値)に分類できます。短い時間で注文を入れるため予約が難しく、成行注文でできるだけスリップしないことを条件に口座を探しましょう。

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\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
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