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システムトレードで資産運用!第4回 連続発注機能のきほん[ゆきママ]

前回までは、主に戦略プログラムを選ぶだけの選択型シストレ(自動売買)について連載させていただきましたが、今回からは連続発注機能を利用した自動売買について解説していきます。

選択型より難しいといったイメージをお持ちかもしれませんが、基本的には同じぐらい手軽にトレードできますから、ぜひこの記事を読んで検討していただければと思います。

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を再編集したものです

ゆきママ プロフィール

ゆきママ。普通の主婦で1児の母。2008年からFXをはじめ、失敗を繰り返しながらも着実に利益を上げて、合計1500万円以上稼いでいます。裁量トレード信奉でしたが、最近は子育ての忙しさからシストレ(自動売買)も積極的に取り組み始めました。ブログでは日々の相場状況や経済イベントなどについて解説している他、収支についてもまとめています。

ブログ|普通の主婦がFXで10万円を300万円にした

注文を自動で繰り返すのが連続発注型

連続発注型・リピート型と呼ばれる自動売買は、名前の通り新規注文と決済注文、あるいはイフダン注文などを、値動きに応じて何度も繰り返し行ってくれるシステムトレードのことです。

図1のように、一定の範囲内に仕掛けたイフダン注文が自動でリピートされるというのが典型例ですが、トレンドに合わせて相場を追いかけていくように注文をスライドさせるといった独自の設計を行ったサービスも登場するなど、ここ数年は比較的開発が活発となっています。

選択型シストレが単に売買プログラムを選ぶだけなのに対して、連続発注型はトレーダーが具体的に「どの範囲に仕掛けるのか」「買いから入るのか、売りから入るのか」といったことを決定し、実際の売買はシステムに任せるスタイルになります。

売買ロジックが完全にブラックボックスな選択型は納得できないといった声も多くありましたから、もしこういった不信感を抱いていた方は、自分の相場観や判断が注文にしっかりと反映される連続発注型の自動売買が合っているかもしれませんよ。

メリットは? FXでありがちな失敗を回避!

連続発注型の自動売買は以下のようなメリットがあるため、トレーダーが陥りがちな問題を避けることもできるでしょう。

メリット 細かいルール作りは必要ありません

特に初心者トレーダーにありがちな悩みとして、ルール作りをどうすべきか分からないといったことがあります。確かに、エントリーの方向性だけでも順張りや逆張り、ブレイクなどがありますし、エントリーや決済のポイントを分析するテクニカルは何十種類もあるため、どう組み合わせるべきか見当もつかないという方は多いのかもしれません。

しかしながら、連続発注型は短期的な相場の変動を狙うというよりは、広い範囲に薄くたくさんの注文を仕掛けておき、後はじっくり取引の成立を待つといった運用手法となりますから、細かなルール作りを行ってトレード手法を確立させていく必要はありません。

相場観が全く必要ないとまではいいませんが、少なくとも上がっていくのか、下がっていくのか、あるいはレンジになりそうなのかといったざっくりとした見通しがあるだけで、買いと売りのどちらで注文を組み立てるかといったことが決定できるでしょう。

メリット 感情に左右されないトレードが可能に

実は、ゆきママが取材をする際に「FXで負ける人の特徴はありますか?」といった質問を必ずしていたのですが、ほぼどこの会社でも同じ答えが返ってきたんですね。それは「指値(逆指値)を頻繁に変更するユーザーは損をしやすい傾向がある」ということでした。

一体どういうことかといえば、例えば、含み益の発生したポジションを持っているときには、指値を修正してはるか手前で利益確定して微益で終わらせてしまうということです。最初に決めた指値のまま持っておけばしっかり稼げたにもかかわらず、耐えきれずに利食いをしてしまって、結果的に損をしているのです。

また、逆に含み損を抱えるパターンでは、当初設定した逆指値のままにしておくべきなのに、相場が反対方向へ動くたびにどんどん逆指値を修正して損切りを遅らせ、最終的にはロスカットに至ってしまうということでした。

取材を通して話を聞く限りでは、プロの目で見て良い位置でポジションを持っても、生かしきれなくて小さな利益で終わらせてしまったり、逆に損切りが正しいポイントに設定されていても、ズルズルと引っ張り続けた挙句塩漬けにして身動きが取れなくなって退場してしまったりするトレーダーは決して少なくないようです。

このように、せっかく優れた相場観や戦略を持っていても、FXで成功するどころか失敗してしまうことすらあるんですね。

しかし、シストレを利用することでこのような問題はほぼ解消されます。システムが24時間自動でトレードするため、チャートに張り付いて監視することはおのずと減って、値動きを眺めて指値をチマチマ修正することもなくなっていくでしょう。そもそも、寝ている間や会社に行っている間は張り付くことは不可能ですからね。

連続発注型は選択型ほどではないにせよ、人間の欲といった取引の邪魔となる感情はかなり排除してくれますので、これまで裁量トレードでうまくいかなかった方や初心者の方でも、利益を上げられる可能性が広がることになるでしょう。

いくらで始める? 損切りがないのがデメリット

一体いくらでスタートするべきなのか悩んでいる方も多いと思いますが、それを考える前に連続発注型の自動売買における最大のデメリットに目を向ける必要があるでしょう。

デメリット 含み損を抱えやすく損切りは完全にNG

まず、連続発注の特性として薄く広い範囲に注文を仕掛けるため、ポジションサイズも小さくなります。これはトレード1回あたりの利益が少なくなることを意味しているわけで、基本的には利小となります。一方で、たくさんのポジションを抱えることが後の利益につながることになるわけですが、その過程では当然かなりの含み損を抱えることになります。

つまり、この状態で損切り注文を設定してしまうと、ほぼ利小損大という最悪のトレードとなってしまうわけですね。仮に利食いと損切りを同じ幅にしたとしても、勝率が50%をしっかり上回らなければ、スプレッドや取引手数料といったコストでマイナスとなり、ジリ貧になってしまいます。

実際に運用を続けているゆきママもそうですが、連続発注型のシストレを行う際には損切り注文は行いませんし、成功している方が損切り注文を設定しているのは見たことがありませんので、よほど勝率の高いトレードが実現できない限りは損切り注文をすべきではなさそうです。

デメリット レバレッジは3倍以下が目安

というわけで、まず絶対にロスカットされないレベルの証拠金を維持する必要があるでしょう。これは通貨ペアや最大ポジション量によっても異なりますから、一概にいくらというのは難しいですが、一つの目安として最大のポジションを持った際にレバレッジが3倍以下になるような証拠金でトレードすることが求められます。

要は30%程度の相場変動には耐えられるだけの証拠金を用意するということになりますが、比較的変動が少ないとされる「米ドル/円」ですら、ここ数年の間に40%を上回る上下動を繰り返していますから(図2参照)、できることならレバレッジは2倍程度にしておくのが望ましいといえそうです。

さらに、利食い幅は50銭以下が望ましいでしょう。「米ドル/円」でも1日あたりの変動幅は50銭以上ありますから、レンジ相場でも1日1回程度のエントリーと決済を期待したいところです。また、仕掛ける注文本数については最低でも10本程度、50銭の利食い幅であれば5〜10円ぐらいの値幅で仕掛けることを想定しています。

現在、ほとんどの会社で1000通貨に対応していますから、1000通貨単位のトレードをするとすれば、必要証拠金は以下のようになります。

例:1ドル=110円

110円(通貨レート・日本円)×1000(1回あたりの取引量)×10(最大ポジション数)÷3(想定レバレッジ)≒36.7万円(必要証拠金の目安)

「米ドル/円」で最大1万通貨のポジションを持つように連続発注型の注文を仕掛けるのであれば、約36.7万円が必要ということになりました。

通貨ペアが違ったり、最大ポジション数などが違ったりしたとしても、この式に当てはめれば大まかな必要証拠金の目安が分かりますので、ぜひ自分自身がトレードしたい通貨ペアなど、設定を変えながらお試しいただければと思います。

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耐える気持ちさえあれば初心者でも運用可能!

ここまで読んで、何だか難しそうといった印象をお持ちの方がいるかもしれませんが、注文そのものは全く難しくありません。通常の裁量トレードにおける注文とほぼ同様で、違いといえばレンジ幅と仕掛ける本数の二つぐらいですから、迷うことはまずないでしょう。

注文を終えたら、ただひたすら約定し続けるのを待つだけとなります。先ほども書いたように、とにかく1回あたりのトレードにおける利益は少ないですが、仕事や家事、あるいは睡眠をとっている間に自動でトレードを続け、コツコツと利益を積み重ねてくれますから、含み損が増えてもあまり気にせず、忍耐強く待つことが重要です。

これは連続発注型のみならず、全ての自動売買にいえることなのですが、どんなに優秀なシステムでも損を出すことはありますし、含み損を抱える場面もかなりあります。ちょっと負けたからといって運用を辞めてしまうのでは、本当に損をするために始めたことになりかねませんから、できるだけ長い目で見るということを意識してシストレと上手に付き合っていただければ幸いです。

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を再編集したものです

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