【ADXDMI+BBand Width Ratio+VQ】トレンドが勢いづくまで徹底的に“待つ”FX手法[えつこ]

待って、待って、待ち続けた先に、低リスクで高期待度の好機がある――えつこさんの手法は、トレンド発生のサインだけでは動かず、トレンドが勢いづいてから行動するという、極めて慎重なスタイルです。

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです

えつこさんのプロフィール

えつこの写真

えつこ(えつこ)

SEとして銀行や証券会社に勤務し、その後ソフト開発の会社も経営していたが、息子を妊娠後、専業主婦になる。今は専業トレーダーとなり、相場の勢いをつかむ方法を独学で学び、毎日トレードに励んでいる。FXの利益で、発展途上国の子どもたちや貧困層や老人を援助する財団を設立するのが夢。

公式サイト:えつこのFX日記~FXで家計にゆとりを~

えつこさんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】15分足
【テクニカル】ADXDMI、BBand Width Ratio、VQ

■ トレードの手順

  1. VQでトレンドを確認(上向き/下向きの矢印が出現)
  2. ADXとBBand~が同時に上向きになったら、トレンドに勢いが出たと判断
  3. 上記2のローソク足aが確定したら、次の足に注目。aの高値(安値)を更新でエントリー
  4. <利確>ADXが「38」ラインに近づいたところorADXが横や下を向いたとき
    <損切り>11pips逆行したら成行で損切り(35pipsで自動決済設定)

■ 狙い目の通貨ペア

  • 素直なトレンドが生まれやすい「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」

■ この戦略のメリット

  • エントリー後に逆行しづらい
  • レンジ相場に巻き込まれることがない
  • 「待つ」ことでトレード精度が向上

えつこさんのFX買い合図戦略 

トレンドを待ちさらに勢いが加速するのを待つ

えつこさんは「待つFX」を得意とするデイトレーダー。チャート上にいくつものフィルターをかけ、トレードに値する瞬間まで辛抱強く待ち続けるというスタイルで成果を上げています。

ご本人が用いる手法では、トレードタイミングをとことん厳選するために多くのテクニカル指標を用いますが、この企画ではシンプルなものを選抜した簡易版の手法を教えてもらいました。

使用するテクニカルは、ADXDMI、BBand Width Ratio、VQの3種類です。これらはFX会社のチャートソフトには搭載されていないので、MT4を用いることが推奨されます。とはいえ、MT4にも標準搭載されておらず、インジケーターをダウンロードしてインストールするという手間がかかります。その方法は決して難しくなく、インターネットで調べられるので、ぜひチャレンジしてください。

ADXDMIとは、トレンドの勢いを表すADX(Average Directional Movement Index)と、トレンドの方向を表すDMI(Directional Movement Index)を組み合わせたテクニカル。この内、ADXのみを表示して、トレンドの勢いを見極めるのに用います。

BBand~とは、ボリンジャーバンド(BB)の標準偏差の広がりを、1本の線で表示したもの。BBがエクステンション(広がる)すると上向きになり、すなわち勢いが生じていると読み取ることができます。

VQとは、Volatility Qualityの略で、ボラティリティから価格変動を予測するもの。チャート上に上向き、下向きの矢印を表示し、その方向へのトレンド発生を示唆します。

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ローソク足でのフィルターも追加

具体的なトレードの流れとしては、まずVQの矢印によるトレンド発生のサインを待ちます。これがトレンドの判断。次に、ADXとBBand~が右上がりになるのを待つ。これが勢いの判断。この三者の条件が揃って始めて、エントリーができることになります。

とはいえ、エントリーする際にはもう一段階のフィルターとして、ローソク足での「サインの確定」を待ちます。これは、勢いが出たと判断したローソク足を、次の足が完全に上抜く(下抜く)のを見極めようという最終工程。上昇局面なら前の高値を上抜く、下降局面なら前の安値を下抜く、といった動きがそのサインとなります。

このローソク足でのフィルターも加えると、そのトレードはトレンドの勢いに乗ったものとなります。それゆえ、エントリー後に相場が逆行するリスクが極限まで抑えられ、また仮に逆行したとしてもその勢いは弱いということが大半となります。

勢いが収まったら成行で決済!

損切りと利確は、成行で行います。この手法は15分足ベースの短期トレードであり、決済までそう時間はかかりません。

損切りは、マイナス11pipsで決済するのが基本。マイナス7pipsに近づいたころから、損切りの意識を高めます。利確は、ADXに注目し、それが横や下向きになる、38ラインに近づく、といったことを目安とします。あまり欲張らずに1回のトレードで20pipsの値幅を取るのが理想。これが無理なくトレードを長く続ける秘訣です。

ポイント1 MT4で各インジケーターをインストール~表示する手順

1.ダウンロードサイトを検索

上記のように検索し、インジケーターを配布しているサイトを見つけます(配布サイトはさまざま)。

2.インジケーターをダウンロード

「mq4」という拡張子のついたファイルが、インジケーターです。これを探してダウンロードします。デスクトップに保存すると、見失うことがなくなります。

3.MT4フォルダに格納(インストール)

MT4を開き、「ファイル」→「データフォルダを開く」と進みます。次に、「MQL4」フォルダを開け、さらに「Indicators」フォルダを開き、そこにダウンロードした「mq4」ファイルを入れます。これで、インジケーターのインストールが完了します。一度MT4を閉じて再び起動して下さい。

4.MT4に表示

ナビゲーター画面で表示したい「mq4」をクリックし、それをチャート上へドラッグ&ドロップ。同一のサブウィンドウ内に、複数のインジケーターを表示できます。

ポイント2 ADXDMIの概要とパラメーター

ADXDMIは+DI(上昇の強さ)、-DI(下降の強さ)、ADX(+DIと-DIの乖離率)から構成されます。この手法ではADXのみ表示。そのパラメーターは「DMIPeriod:20」「Smooth:8」とします。「38」ラインは決済目標として用います。

ポイント3 BBand Width Ratioの概要とパラメーター

ボリンジャーの変形

BBand Width Ratioは、日本語で「ボリンジャーバンドの幅の比率」と訳されるもので、任意の標準偏差の幅を1本のラインで示します。相場に勢いがつくとボリンジャーバンドの幅が広がる=BBand~が右上がりに動きます。上昇、下降にかかわらず、勢いが出たときに右上がりになると覚えてください。

勢いが出ると右上がりに推移

BBand~はボリンジャーバンドと同じ情報を示しますが、これをサブウィンドウに表示することで、ADXやVQとの関係性を一目で見抜くことが可能となります。パラメーターは「BBPeriod:25」「Deviation:8」とします。

ポイント4 VQの概要とパラメーター

方向転換が分かる

VQは、ボラティリティから方向転換を察知するツール。MT4上では、矢印とアラートによるシグナルを発することで、流れの切り替わりを教えてくれます。計算式はやや複雑であり、正確に暗記する必要はありませんが、値動きの変動率と変動量から算出するものだと理解しておきましょう。

計算式はやや難解 まずは経験的理解を

パラメーターは「Length:5」「Method:3」「Smoothing:8」「Filter:3」とします。なお「これが正解」という絶対的なパラメーターはなく、自分に合ったものを研究すると良いのですが、まずは上記の推奨例にて、機能の仕方を体感してください。

エントリータイミング トレンド発生、勢い増大、サイン確定を待つ!

1.VQでトレンドを確認(上向き/下向きの矢印が出現)

VQのサインが発せられたら、トレンド発生のサイン。その勢いが増すまで待ち、勢いが出なければトレードしません。

2.ADXとBBand~が同時に上向きになったら、トレンドに勢いが出たと判断

トレンドに勢いが出ると、ADXとBBand~が上向きになります。勢いが出たら、そのローソク足が確定するまで待ちます。

3.上記2のローソク足aが確定したら、次の足に注目。aの高値(安値)を更新でエントリー

勢いが出たときのローソク足aが確定したら、その高値(安値)を更新するまで待ち、それからエントリーします。

決済タイミング 損切りは11pips、利確は相場次第。共に成行で

4.<利確>ADXが「38」ラインに近づいたところorADXが横や下を向いたとき

利確の一つの目安となるのが「38」ラインで、ここに接近したら勢いが衰えることが多いといえます。もう一つの目安は、ADXが横や下を向いたとき。こちらは勢いの衰えをダイレクトに示唆します。

4.<損切り>11pips逆行したら成行で損切り(35pipsで自動決済設定)

大前提として、エントリー注文したときに、35pipsで逆指値決済されるよう設定しておきます(取引システムによって設定方法はさまざま)。その安全対策をした上で、11pipsをめどに成行での決済を行います。

FXトレードポイント 各テクニカルを見る際のポイント(米ドル/円 15分足 2016年11月22日~11月28日)

勢いが出るときのパターンを覚えよう

VQは、勢いのないレンジ相場でも、上昇・下降の転換サインを発します。本物のトレンド転換を見極めるためには、勢いが出るのを待つことが必要となるのです。その勢いの発生は、ADXとBBand~が同時に上向くことがサイン。特に「18」ラインを下回る水準からの方向転換は、勢いが強いことを示唆します。

FXトレード例① レンジからの下落局面(米ドル/円 15分足 2016年11月25日~11月28日)

トレードの流れ

① VQが「↓」サインを発し下落を示唆
② トレンドに勢いが出る=ADXとBBand〜が同時に上向きになるのを待つ
③ 勢いが出たと判断できたローソク足の安値を、2本目のローソク足が下抜き、サインの確定。エントリーします
④「38」ラインに近づいたところで利確

FXトレード例② レンジからの上昇局面(ユーロ/米ドル 15分足 2016年11月25日~11月28日)

トレードの流れ

① VQが「↑」サインを発し上昇を示唆
② トレンドに勢いが出る=ADXとBBand〜が同時に上向きになるのを待つ
③ 勢いが出たと判断できたローソク足の高値を、次のローソク足が上抜き、サインの確定。エントリーします
④「38」ラインに近づいたところで利確

FXトレード例③ 短時間での決済パターン(ユーロ/米ドル 15分足 2016年11月23日)

トレードの流れ

① VQが「↓」サインを発し下落を示唆
② トレンドに勢いが出る=ADXとBBand〜が同時に上向きになるのを待つ
③ 勢いが出たと判断できたローソク足の安値を、次のローソク足が下抜き、サインの確定。エントリーします
④「38」ラインに近づいたところで利確

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです

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【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

えつこさんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使用するテクニカル(ADXDMI、BBand Width Ratio、VQの3種類)が揃って搭載されているFX会社のチャートソフトがないため、手法の再現はMT4を用いることが推奨されます。MT4初心者の方も、この機会にぜひ導入にチャレンジしてみてください。

ここでは、MT4でチャート分析ができるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。安心して利用できる人気のFX会社です。

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4.EZインベスト証券

EZインベスト証券

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えつこの写真

えつこ(えつこ)

SEとして銀行や証券会社に勤務し、その後ソフト開発の会社も経営していたが、息子を妊娠後、専業主婦になる。今は専業トレーダーとなり、相場の勢いをつかむ方法を独学で学び、毎日トレードに励んでいる。FXの利益で、発展途上国の子どもたちや貧困層や老人を援助する財団を設立するのが夢。

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