【移動平均線(SMA)+MACD2】移動平均線の考え方に基づいたロジックのFX手法[阪谷直人]

阪谷直人さんに教えてもらう手法は、移動平均線でトレンドを判断し、MACD2でエントリーするシンプルな手法。利確や損切りが明確で誰にでも簡単に扱える上、利を伸ばしやすく損失も限定できる万能なテクニックです。

※この記事は、FX攻略.com2017年6月号の記事を転載・再編集したものです

阪谷直人さんのプロフィール

阪谷直人の写真

阪谷直人(さかたになおと)

1983年にアメリカ銀行入行、ディーラーとしてマネー、スポット、為替のフォワード、フューチャーズ、通貨オプションの各商品を担当後、1992年デリバティブ・デスクの立ち上げに参画。1999年よりバンク・オブ・アメリカ証券会社、2009年よりメリルリンチ、ソシエテジェネラルにてデリバティブと為替の営業を担当。2011年に退職後、個人投資家としてトレーディングを開始。

公式サイト:FXcircleのブログ

twitter:https://twitter.com/FXcircle

阪谷直人さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】日足
【テクニカル】移動平均線(「55」「90」SMA)、MACD2

■ トレードの手順

  1. 2本の移動平均線(「55」「90」SMA)とローソク足でトレンドを確認
  2. トレンドが確認できたらその方向へのエントリーに備える
  3. MACDラインとシグナルラインのゴールデンクロスでエントリー
  4. <利確>デッドクロスで利確
    <損切り>5%ルールを適用

■ 狙い目の通貨ペア

  • トレンドが明確な通貨ペアならどれでもOK

■ この戦略のメリット

  • 損失を限定できる(5%ルール)
  • 利確や損切りが明確でシンプル

阪谷直人さんのFX買い合図戦略

2種類のSMAからトレンドを判断

今回、阪谷直人さんが教えてくれるのは、日足をベースとしたとてもシンプルなFX手法です。

この手法で使うチャートは日足で、そこに単純移動平均線(「55」「90」SMA)2本と、MACD2を表示させます。過去の一定期間における価格の平均値を結んだSMAの2本はトレンドの有無を確認するために利用し、エントリーと決済はMACD2で行うのがポイントです。

なお、MACDは一般的に、MACD本体を棒グラフで、シグナルラインを線で表示し、2本の移動平均線の収縮とかい離を見る指標です。しかし、これだと両者のゴールデンクロスなどの売買サインを視覚的に捉えにくいということもあり、今回の手法では双方を線で表示するMACD2を用います。MACD2はMACDをさらに進化させたテクニカルであり、MACDラインとシグナルラインに加え、もう一つヒストグラムが追加されるのが特徴です。

前述の通り、この手法は移動平均線と、移動平均線から作られるMACD2を使います。つまり、ロジックが移動平均線に集約されており、売買ルールが非常に明快だといえます。

ちなみに、MACD2はMT4で利用する必要があります。とはいえ、MT4にも標準装備はされておらず、使用するにはまずインターネット上でダウンロードしなければなりません。MT4にまだ組み込んでいないという人は、後出のポイント4の手順を参考にインストールしてみてください。

MACD2でトレードポイントを可視化

今回のFX手法では、まず2本の移動平均線(「55」「90」SMA)とローソク足でトレンドを確認します。判別方法はとても簡単で、2本の移動平均線の傾きとローソク足の位置関係に注目。移動平均線が右上がり+その上にローソク足がある状態ならば上昇トレンド、反対に右下がり+その下にローソク足がある状態ならば下降トレンドと判断し、その方向をフォローするポジションを取ります。

エントリーに用いるMACD2のパラメーターは、短期を「12」、長期を「26」、シグナルを「9」に設定します。そして、MACDラインがシグナルラインを上抜くゴールデンクロスが発生したらエントリー、その後デッドクロスしたところで利確とします。

5%ルールを適用し損失は最低限に

損切りに関してはエントリー前に決めるのが鉄則で、5%ルール(1回の損失を資金の5%にとどめる)を適用。「ポジション数×損切り幅=資金の5%」になるよう調整します。ここで注意したいのが、そのときのボラティリティです。

阪谷さんは「例えば1週ごとにトレードを振り返り、ボラティリティに合わせてポジション数や損切り幅を調整することが大切」と言います。

また、この売買ルールはトレンドが明確な通貨ペアであればどれでも通用し、他の時間軸への転用も可能とのこと。自分の生活スタイルに応じた戦略を研究・追及してみましょう。

ポイント1|移動平均足とは?

終値の平均を結んだ線

移動平均線とは一定期間における終値の平均を求め、つなぎ合わせた線のこと(上図の例はローソク足10本分の平均)。これにより相場の流れを把握しやすくなります。なお、ここでの説明は単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)のことです。

方向性や角度からトレンドが分かる

移動平均線は、その向きから相場のトレンドを示唆。上向きならば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドと判断できます。またその角度が急であれば強いトレンド、なだらかならば弱いトレンドであるとも考えられます。

ポイント2|2本の移動平均線によりトレンドを見極める

SMAの傾きに注目

2種類の単純移動平均線(「55」「90」SMA)の傾きからトレードすべき方向を判断することができます。「55」「90」SMAの方向が右上がりなら上昇トレンド、逆に右下がりなら下降トレンドとみなせます。

それぞれの並びからトレンドが明確に

上昇トレンド発生時はローソク足、SMA「55」、SMA「90」の序列で、下降トレンド時はその逆の序列できれいに並びます。この並びが崩れる(それぞれが横向きに推移する)ようなら、トレンドが終わり、もみ合いになることが示唆されます。

ポイント3|MACD2とは?

Moving Average Convergence Divergence = 移動平均収束拡散手法

・MACD=短期EMA−長期EMA
・シグナル=MACDの移動平均線
・ヒストグラム=MACD−シグナル

MACDが0になるということは、短期と長期のEMAがクロスしていることを指します。同様に、ヒストグラム=0は、MACDとシグナルがクロスする局面を表します。

EMAとは

Exponential Moving Averageの頭文字をとったもので、日本語では指数平滑移動平均線。SMAとは異なり直近の価格に比重をかけて計算するタイプの移動平均線です。

ポイント4|MT4でMACD2をインストール〜表示する手順

① ダウンロードサイトを検索

上記のように検索し、インジケーターを配布しているサイトを見つけます(配布サイトはさまざま)。

② インジケーターをダウンロード

「mq4」(または「ex4」)という拡張子が、インジケーターです。これを探してダウンロードします。デスクトップに保存すると、見失うことがなくなります。

③ MT4フォルダに格納(インストール)

MT4を開き、「ファイル」→「データフォルダを開く」と進みます。次に、「MQL4」フォルダを開け、さらに「Indicators」フォルダを開き、そこにダウンロードした「mq4」ファイルを入れます。これで、インジケーターのインストールが完了します。一度MT4を閉じて再び起動してください。

④ MT4に表示

ナビゲーター画面で表示したい「mq4」をクリックし、それをチャート上へドラッグ&ドロップします。

エントリータイミング|二つの条件を満たしたらエントリー!

1.2本の移動平均線(「55」「90」SMA)とローソク足でトレンドを確認

メインチャートに2本のSMAを表示させ、その傾きやローソク足の位置からトレンドを確認します。

2.トレンドが確認できたらその方向へのエントリーに備える

トレンドが確認できたら、後はMACDラインとシグナルラインがクロスするタイミングを待ちます。

3.MACDラインとシグナルラインのゴールデンクロスでエントリー

トレンドがあることに加え、MACDラインとシグナルラインの明確なクロスが発生したら機械的にエントリーしましょう。

決済タイミング|損切りは5%ルール、利確はMACD2で!

4.<利確>デッドクロスで利確

エントリーした後、最初に交差が発生した箇所で利確とします。ローソク足で判断すると欲や恐怖が生じてしまうこともありますが、MACD2だけで判断すればそうしたメンタル上の問題を回避できます。

4.<損切>5%ルールを適用

失っても良い金額を総資金の5%と定めて取引数量と損切り幅を調整します。これにより損失を最小限に食い止めようという狙いがあります。

FXトレードポイント|より大きなトレンドを狙おう(ポンド円 日足 2015年12月17日〜2016年10月10日)

強力なトレンドならチャンスは複数回あり

どの通貨ペアにも活用できる万能な手法ですが、できるだけ大きなトレンドが発生している通貨ペアで実践する方が効果的です。上記チャートのように、長期にわたってトレンドが継続している間は取引チャンスが複数回訪れることもあるため、利益をコツコツと積み重ねることができます。

FXトレード例①|一度のトレードで大きな利幅を獲得(ポンド豪ドル 日足 2016年6月9日〜2016年11月4日)

トレードの流れ

①「55」「90」SMAが共に右下がりなので下降トレンドと判断
② トレンドが確認できたらその方向へのエントリーに備える
③ MACDラインがシグナルラインを下に抜けるデッドクロスでエントリー
④ エントリー後は順調に下落していき、ゴールデンクロスが発生したので利益を確定

FXトレード例②|明らかな下降トレンドで2度取引(ドル円 日足 2016年2月8日〜11月28日)

トレードの流れ

①「55」「90」SMAが共に右下がりなので下降トレンドと判断
② トレンドが確認できたらその方向へのエントリーに備える
③ MACDラインがシグナルラインを下に抜けるデッドクロスでエントリー
④ ゴールデンクロスが発生したので利益を確定。その後のエントリーでも利益を上げることができました。

FXトレード例③|日足以外でのトレード成功パターン(ユーロ円 4時間足 2016年11月16日〜2016年12月12日)

トレードの流れ

①「55」「90」SMAが共に右上がりなので上昇トレンドと判断
② トレンドが確認できたらその方向へのエントリーに備える
③ MACDラインがシグナルラインを上に抜けるゴールデンクロスでエントリー
④ デッドクロスが発生したので利益を確定。4時間足の取引でも利益を上げることができました。

※この記事は、FX攻略.com2017年6月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

阪谷さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? MACD2は、一般的なFX会社の取引ソフトには搭載されていないため、MT4を使用することが条件となります。MT4初心者の方も、この機会にぜひ導入にチャレンジしてみてください。

ここでは、MT4でチャート分析ができるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。安心して利用できる人気のFX会社です。

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裁量トレード・自動売買ともに対応した「FXTF MT4」、話題のバイナリーオプション「バイトレ」と、さまざまなニーズに対応した取引サービスを提供しています。取引ツールで注目なのが、ダウンロードなしでMT4を利用できる「FXTF MT4ウェブトレーダー」。

Macにも対応しており、MT4をストレスなく使いたいMacユーザーなら口座開設しない手はない。また、投資サポートツールとして、過去の値動きから未来の値動きを予測する「FXTF未来チャート」も無料で提供。初心者から上級者まで満足できる高レベルの取引環境が整っている。

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2.楽天証券

楽天グループのインターネット証券会社「楽天証券」は、1999年6月に日本初のオンライン専業証券会社としてスタート。FXでは、スタンダードな「楽天FX」と、大手ネット証券で唯一MT4を導入した「楽天MT4」といった2つの口座があります。

楽天FXでは、ドル円0.3銭(例外あり)の業界最狭水準のスプレッド、グッドデザイン賞(2012年)を受賞した「マーケットスピードFX」をはじめとする各種取引ツールなど、充実した取引環境が用意されています。

3.YJFX!

あのヤフーグループのFX会社なので、安心感は抜群。業界最狭水準の低スプレッドや、25万DL(2015年4月7日調査時点)されたスマホ取引アプリ「Cymo」、1000通貨単位からの取引可能などなど、投資家のあらゆるニーズに対応しています。新規口座開設のキャッシュバックキャンペーン金額も魅力的。

4.EZインベスト証券

EZインベスト証券

2016年から日本でサービスを開始した新興FX会社ながら、投資家一人ひとりに寄り添うサポート体制と、スキャルピングからスイングトレード、自動売買にまで対応した取引システムで急速にユーザーを増やしているEZインベスト証券。

「EZ MT4」は約定スピード・約定力に定評あり。NDD(ノンディーリングデスク)方式を採用しており、透明性の高い公正な価格で取引が可能です。専門スタッフによる電話やメールでのサポートにとどまらず、対面相談も行なうなどサポート体制も充実。

阪谷直人の写真

阪谷直人(さかたになおと)

1983年にアメリカ銀行入行、ディーラーとしてマネー、スポット、為替のフォワード、フューチャーズ、通貨オプションの各商品を担当後、1992年デリバティブ・デスクの立ち上げに参画。1999年よりバンク・オブ・アメリカ証券会社、2009年よりメリルリンチ、ソシエテジェネラルにてデリバティブと為替の営業を担当。2011年に退職後、個人投資家としてトレーディングを開始。

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twitter:https://twitter.com/FXcircle

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