【ケルトナーチャネル+平均足】2回のエントリーで利益の最大化を図るFX手法[平野朋之]

平野朋之さんが今回教えてくたのは、トレンドフォロー系テクニカルであるケルトナーチャネルと平均足を使った、とてもシンプルな売買手法です。一つのトレンドに対し、2回エントリーするのが特徴です。

※この記事は、FX攻略.com2017年12月号の記事を転載・再編集したものです

平野朋之さんのプロフィール

平野朋之の写真

平野朋之(ひらのともゆき)

米国の大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事後、ひまわり証券へ入社。FX業務全般、自己売買部門でディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を務める。現在は独立して株式会社トレードタイムを設立。自己売買、投資教育、個人投資家支援を行いつつ、FX会社などへの情報発信やセミナーを精力的に開催中。

公式サイト:トレードプレス 勝てるFXブログ

twitter:https://twitter.com/trade_time

平野朋之さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】1時間足
【テクニカル】ケルトナーチャネル(15期間)、平均足

■ トレードの手順

1. ケルトナーチャネルの傾きが右上がりであることを確認

2. 平均足が移動平均線より上で陽線になった時点で第一エントリー

3. 第二エントリーは、直近のハイバンドを超えている部分を探し、その高値に逆指値買い注文を置く

4. <利確> 損切りの1.5倍の値幅、または平均足が陰線に転換したとき
 <損切り> エントリーをした足の1本前の安値

■ 狙い目の通貨ペア

・ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円など。クロス円は同じように動きやすいので、ユーロドル、ユーロポンド、豪ドル米ドル、豪ドルNZドル、ドルカナダドル、ユーロ豪ドルもチェック

■ この戦略のメリット

・設定がシンプルで、利益を伸ばせる
・通貨ペアを選ばない
・トレンドへの乗り遅れを回避できる

平野朋之さんのFX買い合図戦略

ケルトナーチャネルでトレンドを見極める

テクニカル分析に精通し、これまでに数多くの手法を検証してきた平野さん。今回、紹介してくれるのはトレンドフォロー系のテクニカルであるケルトナーチャネルと平均足を組み合わせた売買手法です。

まずはケルトナーチャネルから見ていきましょう。こちらはバンドを利用したテクニカル指標で、中央にある移動平均線と、その上にあるハイバンド、下にあるローバンドの計3本のラインで構成されています。使い方はとてもシンプルで、ケルトナーチャネルの傾きが右上がりなら上昇トレンド、右下がりなら下降トレンドと判断します。また、価格がハイバンドを上抜けたら上昇トレンド、ローバンドを下抜けたら下降トレンドとみなすこともでき、エントリーのタイミングに活用していく上で有効なテクニカルとなります。注意点として、MT4でこの手法を試す場合にはケルトナーチャネルが標準装備されていないため、インターネット上からダウンロードする必要があります。

一方の平均足はローソク足から派生したテクニカル指標で、その名の通り平均価格を計算に取り入れています。ローソク足とは異なり、トレンド発生時は陽線と陰線のどちらか一方が連続出現しやすい、つまり同じ色が連続しやすく、トレンドを視覚的に判断できるのがメリットといえます。また、平均足にはトレンド方向にヒゲが伸びやすいという特徴もあります。上昇局面では上ヒゲの長い陽線が続き、下降局面では下ヒゲの長い陰線が続きます。

利益の最大化を狙い分割エントリー

この手法のポイントは、2回に分けてエントリーすることです。これにより、利益の最大化が狙えます。また、トレンドの期間が長いときに限って利益確定を急いでしまい、その後のトレンドに乗り遅れる…という事態を回避することも可能です。

トレード手順は至ってシンプルで、まずケルトナーチャネル(15期間)の傾きからトレンドが発生しているかどうかを確認します。それが右上がりなら上昇トレンドとみなし、平均足がケルトナーチャネルの移動平均線より上で陽線になった時点で第一のエントリーを行います。そして2回目のエントリーでは、直近のハイバンドを超えている平均足を探し、その高値に逆指値の買い注文を入れます。

損益比率を定めて計画的にトレード

決済の考え方はとてもシンプルで、損切りはエントリーした足の1本前の安値に置き、その1.5倍の値幅もしくは平均足が陰線になったら利確します。エントリーした時点で損切り価格が決まり、それと同時に利確の価格も確定するので、OCO注文を活用すると良いでしょう。

この手法では、損失1に対して利益を1.5に設定しており、損切り幅と利確幅のバランスを表すリスクリワードレシオ(利益÷損失)が1.5のトレードとなるため、5割前後の勝率をキープできれば着実に資産を積み上げることが可能です。損益比率の設定を遵守することも、手法を成功させるための秘訣となります。 

ポイント1|ケルトナーチャネルって何?

バンドを用いたテクニカル

トレンド系のテクニカル指標で、中央の移動平均線、上部のハイバンド、下部のローバンドの計3本のラインで構成されています。移動平均線は「(ある期間の高値+安値+終値)÷3」のn日間の移動平均値です。そしてハイバンドは移動平均値+値幅平均値(ある期間の高値−安値の移動平均)、ローバンドは移動平均値−値幅平均値でそれぞれ求められます。

トレンド継続や転換が視覚的に分かりやすい

ハイバンドを上抜けた場合は強い上昇トレンドが、ローバンドを下抜けた場合は強い下降トレンドが発生していると判断します。単体ではそれほど信頼性が高くないため、他のテクニカル指標と組み合わせるのが一般的です。

ポイント2|そもそも平均足とは?

1本前との比較を重視!

高値・安値・始値・終値の平均価格が、1本前の足より総合的に上がっているのか下がっているのかを判断するのが平均足です。一つ前の足との比較を重視しているため、トレンド発生時には同じ色の足が続きやすく、視覚的に判断しやすくなっています。移動平均線的な概念が取り入れられており、値動きだけでなくトレンドの判断もできる点が強みとなっています。

ポイント3|2回のエントリーで効率的に利益を伸ばす

複数ポジションで利益の最大化を狙う

上昇トレンド中の一時的な下降(押し目)や、下降トレンド中の一時的な上昇(戻り)から再びトレンド方向へ動き、その勢いが増したところでエントリーするのが、この手法のベースになる考え方です。上昇力(下降力)が強いときは、複数に分けてエントリーすると大きなトレンドを捉えやすくなります。また、トレンドへの乗り遅れを防げます。

トレンドにしっかり乗り続けることが重要

結果的に大きなトレンドが発生する場合でも、最初から上がりっぱなし、下がりっぱなしになることは意外に少ないです。逆行やもみ合いを挟むケースが多く、そのような期間をスルーすることで、安全かつ効率的に利益を伸ばすことが可能です。

ポイント4|利益確定の値幅は損切りの1.5倍に設定する

● 損切り幅を基に、利確幅を決める
● 損切り幅が広すぎる場合、見送る手もあり

勝率50%でも資産は増加

損失:利益を1:1.5にすると、勝率50%でもお金は十分に増えていきます。例えば、損切りが10pips、利確が15pipsで100回トレードをすると、勝ちの合計が750pips(50勝×15pips)、負けの合計が500pips(50敗×10pips)となり、勝率50%でも差引250pipsが残ります。この損切り幅と利確幅のバランス(報酬比率)のことを、リスクリワードレシオといいます。

損益の比率には常に気を配ろう

損失と利益の割合は計画的なトレードをするために重要で、平野さんはこの比率として1:1.5(勝ちは負けの1.5倍)を推奨しています。この割合を一定に保つためには、最初に損切り価格を決め、それに基づき利食い価格を決めます。

エントリータイミング|トレンドを確認して2回エントリー

1. ケルトナーチャネルの傾きが右上がりであることを確認

まずはケルトナーチャネル(15期間)の傾きから、上昇トレンドであるかどうかをチェックします。

2. 平均足が移動平均線より上で陽線になった時点で第一エントリー

移動平均線より上で平均足が陽線になった時点で1回目の買いエントリーをします。

3. 第二エントリーは、直近のハイバンドを超えている部分を探し、その高値に逆指値買い注文を置く

2回目のエントリーは、直近のハイバンドを超えている平均足の高値。逆指値の買い注文を入れます。 

決済タイミング|ルールは明確なので利確も損切りも迷わない

4. <利確> 損切りの1.5倍の値幅、または平均足が陰線に転換したとき

エントリーしたら損切り価格が決まるので、その値幅の1.5倍を利益確定の価格としましょう。なお、平均足が陰線に転換したタイミングでの利益確定でもOKです。

4. <損切り> エントリーをした足の1本前の安値

1回目も2回目も損切りの条件は同じで、エントリーした足の1本前の陰線の安値に置きます。利益確定と合わせてOCO注文を入れておくと良いでしょう。

FXトレード例①|2回の取引でどちらも利益を確定!(ドル円1時間足 2017年8月30日~9月1日)

トレードの流れ

① ケルトナーチャネルの傾きが右上がりであることを確認
② 平均足が移動平均線より上で陽線になったので買いエントリー
③ 直近のハイバンドを超えている部分の高値に逆指値買い注文を置く
④ どちらも損切りの1.5倍の値幅に到達したので売りで利益確定

FXトレード例②|二つ目のポジションは損切りに到達(豪ドル円1時間足 2017年7月24日~7月26日)

トレードの流れ

① ケルトナーチャネルの傾きが右上がりであることを確認
② 平均足が移動平均線より上で陽線になったので買いエントリー
③ 直近のハイバンドを超えている部分の高値に逆指値買い注文を置く
④ 一つ目は利確できたが、二つ目は損切りに到達したので損失を確定

FXトレード例③|下降トレンドでの成功パターン(ユーロドル1時間足 2017年9月11日~9月13日)

トレードの流れ

① ケルトナーチャネルの傾きが右下がりであることを確認
② 平均足が移動平均線より下で陰線になったので売りエントリー
③ 直近のローバンドを割れている部分の安値に逆指値売り注文を置く
④ どちらも損切りの1.5倍の値幅に到達したので買いで利益確定

FXトレード例④|利確まで届かず反転して損切りに(ポンド円1時間足 2017年8月18日~8月24日)

トレード流れ

① ケルトナーチャネルの傾きが右下がりであることを確認
② 平均足が移動平均線より下で陰線になったので売りエントリー
③ 直近のローバンドを割れている部分の安値に逆指値売り注文を置く
④ 一つ目は利確できたが、二つ目は損切りに到達したので損失を確定

※この記事は、FX攻略.com2017年12月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

平野朋之さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? ケルトナーチャネルは、FX会社の取引ソフトにはあまり搭載されていないので、ここではMT4でチャート分析ができるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。安心して利用できる人気のFX会社です。

ただし、MT4でこの手法を試す場合にはケルトナーチャネルが標準装備されていないため、インターネット上からダウンロードする必要があります。MT4初心者の方も、この機会にぜひ導入にチャレンジしてみてください。

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2.楽天証券

楽天グループのインターネット証券会社「楽天証券」は、1999年6月に日本初のオンライン専業証券会社としてスタート。FXでは、スタンダードな「楽天FX」と、大手ネット証券で唯一MT4を導入した「楽天MT4」といった2つの口座があります。

楽天FXでは、ドル円0.3銭(例外あり)の業界最狭水準のスプレッド、グッドデザイン賞(2012年)を受賞した「マーケットスピードFX」をはじめとする各種取引ツールなど、充実した取引環境が用意されています。

3.YJFX!

あのヤフーグループのFX会社なので、安心感は抜群。業界最狭水準の低スプレッドや、25万DL(2015年4月7日調査時点)されたスマホ取引アプリ「Cymo」、1000通貨単位からの取引可能などなど、投資家のあらゆるニーズに対応しています。新規口座開設のキャッシュバックキャンペーン金額も魅力的。

4.EZインベスト証券

EZインベスト証券

2016年から日本でサービスを開始した新興FX会社ながら、投資家一人ひとりに寄り添うサポート体制と、スキャルピングからスイングトレード、自動売買にまで対応した取引システムで急速にユーザーを増やしているEZインベスト証券。

「EZ MT4」は約定スピード・約定力に定評あり。NDD(ノンディーリングデスク)方式を採用しており、透明性の高い公正な価格で取引が可能です。専門スタッフによる電話やメールでのサポートにとどまらず、対面相談も行なうなどサポート体制も充実。

平野朋之の写真

平野朋之(ひらのともゆき)

米国の大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事後、ひまわり証券へ入社。FX業務全般、自己売買部門でディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を務める。現在は独立して株式会社トレードタイムを設立。自己売買、投資教育、個人投資家支援を行いつつ、FX会社などへの情報発信やセミナーを精力的に開催中。

公式サイト:トレードプレス 勝てるFXブログ

twitter:https://twitter.com/trade_time

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