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FX力を鍛える有名人コラム

一目均衡表入門|第8回 先行スパンと遅行スパン①[監修:細田哲生(三世一目山人)]

※この記事は、FX攻略.com2016年12月号の記事を転載・再編集したものです(文=蛯沢路彦・編集部)

【一目均衡表入門 連載記事】
第1回 一目均衡表の原点[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第2回 三波動と時間関係①[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第3回 三波動と時間関係②[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第4回 三波動と時間関係、値段関係から分かること[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第5回 転換線と基準線①[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第6回 転換線と基準線②[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第7回 転換線と基準線③[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第8回 先行スパンと遅行スパン①[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第9回 先行スパンと遅行スパン②[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第10回 準備構成の「型」と9週足[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第11回 9週足と9か月足[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第12回 週間実線のB、Yと仲値線[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第13回 B、Yの活用方法[監修:細田哲生(三世一目山人)]
第14回 『一目均衡表』原著の内容[監修:細田哲生(三世一目山人)]

一目均衡表の著作権は株式会社経済変動総研が有し、原著の出版販売をしています。原著のご購入については一目均衡表公式ホームページをご覧ください。

サービス|一目均衡表公式ホームページ|株式会社 経済変動総研

3種類のスパンの作り方と概要

これまでは均衡表(転換線、基準線)の基本について、3回にわたり解説してきました。均衡表は、基本数値である9と26の期間の半値を追いかけるもので、押しや戻り、あるいは相場水準として機能するという性質。これと三波動、もみ合い放れの考え方を組み合わせることで、「動かない相場」「動く相場」の時間や値幅の関係を読み取れるというものでした。

その基本を踏まえて、今回からはスパン(先行スパン、遅行スパン)を学んでいきましょう。まずは、スパンの作り方です。先行スパンは2種類あり、一方は「転換線と基準線の半値」をつなげた線、もう一方は「過去52日間の半値」をつなげた線で、これらを26日先に記入。その位置から上限、下限と言い表します(上げ相場と下げ相場では、上下が入れ替わる)。

この先行スパンは、いわば26日未来の押し目や戻り、相場水準を「先見」するもの。均衡表が小勢、中勢における半値の現在性を表すのに対して、スパンは中勢~大勢における将来の境界線を見通します。

もう一つの遅行スパンは、相場実線を26日後ろにずらした線です。これは半値関係を示すその他の線とは異なる意味合いを持ちます。その用途については別の機会に解説します。

先行スパン、遅行スパンの作り方

先行スパンは、転換線と基準線の半値から作る方が機敏に動き、52日間の半値から作る方がゆったりと動きます。後者は、最も長い期間の半値を追いかけるものであり、これを上抜く(下抜く)ことは、相場の転機を示す要因の一つとなります。

 転換線、基準線、先行スパンの機能を、それぞれ単独で確認

週足の大局で一目均衡表の働きを確認

交わる気配あり

動かない相場では相場実線と均衡表、スパンが交わり、相場水準として機能。一方、一度放れが起これば、相場実線とスパンが距離をとっていることが分かります。現在は、下げ時代に入って距離をとった各線が、接近しつつある状況であると見て取れます。

各線が一極集中

チャートの中盤までは、各線が複雑に交差している状態。それから大きな下げ時代を経て、再びもみ合いに突入。長い時間が経過する中で、全ての線が同水準に集まってきている状況であることが分かります。

各線の交差を「好転」「逆転」と呼ぶ

勢いの転換で各線が交差

相場実線や均衡表、スパンが、交差して位置関係を変えることを「好転」「逆転」と呼びます。明確に方向性がある上げ時代、下げ時代において、順序よく並ぶ各線が位置関係を変えるということは、相場の勢いに転換があったことを表します。

交差は中心点を明らかにする

相場実線と均衡表でいえば、①②⑤⑥が逆転、③④が好転。転換線と基準線でいえば、ⒶⒸが逆転、Ⓑが好転です。半値を追いかける均衡表やスパンの2本の線が交差するということは、異なる期間の中心点がそこで一致したということを示します。

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各線の交差と相場水準

一目均衡表は、「均衡転換法」(※1)であり、相場における均衡の転換を読み取ろうとするもの。均衡を得ているもみ合いの中心=相場水準が、動き出すときの出発点になり得るものと考えます。

繰り返し解説してきたように、均衡表や先行スパンは、特定期間の半値を追いかけるもの。それらが重なる、あるいは横ばいを続ける水準は、重視すべき相場水準となります。

そして別の見地からすれば、均衡表や先行スパンの好転や逆転は、相場の転機と、その後の力の程度を示唆。これらが起こる日に、相場でどんな変化があるのかを見極めることが重要となります。

一目山人『一目均衡法』(経済変動研究所、1975年、10ページ(※1))

一目均衡表 豆知識

原著の概要

『一目均衡表』(通称、第一巻)は一目均衡表の転換線、基準線、先行スパン、遅行スパンについて、『~完結編』は三波動の考え方について、『~週間編』は9週足の考え方について、記しています。

均衡表の並び順

I波動が上昇し続けると仮定した場合、遅行スパン>相場実線>転換線>基準線>先行スパン上限>先行スパン下限の順。逆に下降し続ける場合は、遅行スパン<相場実線<転換線<基準線<先行スパン下限<先行スパン上限という順の位置関係になります。

基本数値

「9」「26」を”絶対数”とし、その組み合わせから得られる数値が「基本数値」。転換線と基準線の算出、先行スパンと遅行スパンのずらしにこれらの数値が用いられています。9,17,26,33,42,51,65,76,83,97,101,129,(100+基本数値)…など。

※この記事は、FX攻略.com2016年12月号の記事を転載・再編集したものです(文=蛯沢路彦・編集部)

【次を読む】
一目均衡表入門|第9回 先行スパンと遅行スパン②[監修:細田哲生(三世一目山人)]

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