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FX力を鍛える有名人コラム

一目均衡表とは?[マックス岩本]

今回テーマに挙げた一目均衡表。トレードに携わっている方なら誰でも知っているといっても過言ではない超有名指標ですよね。恐らく、トレードの世界に足を踏み入れ、間もなくしてこの指標について勉強されたり、早速活用したという方も多いのではないでしょうか。ただ、一見基礎的で手をつけやすいがために、盲点になって見落としてしまう点も多々あり、非常にもったいない使い方に留まっている方も多数お見かけするのも事実なのです。ですから、今回から複数回にわたって一目均衡表について解説して参りたいと思います。ぜひご活用ください。

一目均衡表の最大の魅力

トレーダーの間で非常に人気でメジャーな、移動平均線やボリンジャーバンド、RSIなどが欧米産なのに対し、一目均衡表はテクニカル指標としては非常に珍しいメイドインジャパンで、一目山人さんという方(故・細田悟一さん)が7年もの研究を経て考案されたものです。“一目”と名にある通り、“一目見ただけで相場の均衡が見て取れること”が最大の魅力の一つです。なお、この指標は5本の線で形成されていて、それらの線の上下やクロスが、価格の行方を私たちに示してくれています。

一目均衡表のすべての線が抵抗帯であり支持線

図1の赤い線が転換線、青い線が基準線、黄緑色は遅行スパン、赤い点線が先行スパン1で水色の点線が先行スパン2です。

2つの点線で形成されている空間が抵抗帯、一般的にはその形状から“雲”といわれるところです。といっても、図1を見たところで、移動平均線ほどピンとはきませんよね。なかには、複数の線が入り交じっていることから、取っつきずらく思われる方もいらっしゃることと思います。では、各線の計算式からみていきましょう。

表1を見てみると、それらの算出方法は割と単純で、遅行スパン以外は、ローソク足の半値関係を表しているというシンプルなものです。それらを形成する要素を知ると、それらがどう作用し合うのかが少しずつわかってきます。一目均衡表は、その有名さゆえに、多くの人が書籍やWEBで取り上げ、“雲を上抜けたら〜…”などと、よくある展開が語られておりますが、日頃から一目均衡表を活用している私としては、そんな単純なものではないと考えています。一目均衡表のすべての線が抵抗帯であり支持線となるのです。ひとつ一つがもつ意味や要素をしっかりと認識し、活用していただきたいところです。

一目均衡表のもっとも代表的なトレードポイント

トレンド系指標ということで、現在のトレンドが上昇なのか下降なのかということを教えてくれるということでいえば、上昇トレンドのお手本的な並びとしては、上から価格、転換線、基準線、それから抵抗帯という並びになります。遅行線は、当日を含んだ26日前との比較であるので、後からわかることにはなりますが、結果として、必ず価格よりも上に位置することになります。下降はその逆となります。重要とされる売買のポイントはさまざまありますが、今回は一目均衡表のなかでも、もっとも代表的なトレードポイントとなる点について触れていきます。

① 転換線が基準線を上抜け
② 遅行スパン1が過去の価格を突破
③ 現在の価格が抵抗帯を突破

この3つは価格が上昇していることを表し、それは値動きが好転するという意味でとらえられるので、“三役好転”と呼ばれています。これが現示したときには、とても強いシグナルとしてみなされ、絶好の買いどころとなります。また、値動きが逆転し3つの条件全てが下落方向へ向かったときは“三役逆転”といわれ、逆に絶好の売りどころとなるわけです。これが考案されたのは、株式市場がメインとなっていた時代で、上昇こそが良しとされる流れであったことがよくわかるネーミングですね。図2が、この三役好転をわかりやすく表しています。

このチャートがいつのものなのかというと、昨年からの安倍政権が誕生し、メキメキとその頭角を現した時期のものです。世間的にはアベノミクス効果との声が大きいですが、いちテクニカルアナリストとしては、一目均衡表がその行方を強く示していたといいたいシーンです。

相場は、動くか動かないかのどちらかのみ。
もし動くならば、上がるか下がるかの二者択一。
難しいものでは決してない。

 

これは、考案者の山人さんの言葉です。それにも関わらず、投資家の多くは負けを被るというのは、なかなか厳しい現実といえましょうか。今回は、一目均衡表のとてもわかりやすいパターンについてのみ触れましたが、次号でひとつ一つの線をどの様に活用するのかといった実用的なところに言及してみます。ぜひ、次号もお読みいただければ幸いです。(月刊FX攻略.com 2013年11月号掲載)

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