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トレンドラインを理解する その1|トレンドラインとは?[マックス岩本]

移動平均線と共に、初歩的なテクニカルの代表選手として挙げられるトレンドラインは、トレードのために知るべきトレンドを明確化するもの。簡単に思われがちですが、それをしっかりと使いこなすには、正しく理解する必要があります。そんなトレンドラインの基本から応用までを、数回にわたりマックス岩本さんに解説してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです

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単純だからといっておざなりにできないトレンドライン

今回からは、トレンドライン分析を取り上げていきます。トレンドラインといえば、テクニカル分析の教科書の一番最初に出てくるようなポピュラーな分析手法です。そのため、本誌の愛読者であれば、既に「知っている」あるいは「活用している」という方が大半ではないかと思います。

ではなぜ、トレンドラインを取り上げるのかというと、それは「知っている」というレベルではなく、「理解している」というレベルにして日々活用いただきたいと思ったためです。初心者トレーダーの方はもちろん、ベテラントレーダーの方も初心に返って、ぜひこのトレンドラインを見直していただきたいと思っております。

初めに、トレンドラインを理解するためには「トレンド」に対する理解が欠かせません。随分と初歩的なお話から入りますが、この基礎の基礎を押さえることは、後の応用部分を理解するためにとても大事なことです。

トレンドという言葉の意味としては、「傾向」「情勢」「風潮」とご存じの通りです。FX取引におけるトレンドとは大雑把な傾向または方向をいい、このトレンドは上昇トレンドと下落トレンドの2種類に大きく分類されます。

上昇トレンドは下げていることよりも上げていることの方が多く、安値を切り下げていることよりも、高値を切り上げることの方が多いという特徴があります。下落トレンドは上げていることよりも下げていることの方が多く、高値切り上げよりも安値更新の方が多いという特徴があります。

単純な特徴ではありますが、今回はそれだけではなくもう一つ押さえておきたいポイントがあります。それは、“トレンドが発生すると、一定期間継続する”ということです。単純ではありますが、一定期間続くからこそのトレンドであって、それこそがトレンドラインの基本であり今回の解説の根本といっても過言ではありません。

トレンドの有無をどう判断するか?

では今回はまず、上昇トレンドの見極めから始めてみましょう。図1から図3のうち、上昇トレンドの定義をクリアしているのはどれでしょうか。始めと終わりを比較すると、上昇したということでは三つとも共通していますが、先ほどの定義をクリアしているのは図1のみということになります。

図2は、高い水準で終わってはいるものの、序盤に高値を切り下げている局面がありますね。高値を切り下げ、安値を更新していますから、それでは上昇が一旦終了したという認識となります。図3はというと、中盤に一時的に安値を切り下げているため、図2ほどではないとはいえ、明確にクリアとはいえません。

どちらも最終的な結果までを大きな流れとして見れば、上昇トレンドだったと判断することはできますが、われわれトレーダーが向き合っているのは、今まさに動いている相場です。図2の例でいえば最終的な結果が出る以前、高値を切り下げ安値を更新した場面での判断が要求されるわけですから、結果論から勉強していてはいけません。

ダマシに遭うことなく、素直に長く続くトレンドを捉えるには、その定義を満たしている局面を取引対象とすることが大切です。

トレンドの2点以上の高値・安値を結ぶ!

さて、ここまで来て初めてトレンドラインについてのお話ができるわけですが、トレンドラインというのはいたってシンプルな引き方で、先ほどの定義を満たして完成したトレンドを対象に、2点以上の高値同士または安値同士を結ぶことになります。

安値同士を結び、右肩上がりであればトレンドは上向きであり、上昇トレンドラインが引けます。また、高値同士を結んで右肩下がりならトレンドは下向きとなり、下落トレンドラインが引けるということになります。

図4は2016年11月の「米ドル/円」1時間足のチャートで上昇トレンドラインが引けた局面になります。チャートから分かる通り、マーケットというのは一定期間多数派の支持を受けて動くわけですから、マーケットを素直に捉えてエントリーポイントを見いだすのが得策です。

このことを踏まえますと、上昇トレンドラインが引けたということは、方向性は上昇であり、高値を切り上げていることが多いと分かります。ですから、基本戦略は買いということになりますね。

今回はここまでとなります。基本的ではありますが、根本を改めて見直すことで得られる発見もあるのではないでしょうか。しかしながら、お分かりの通り、今回はトレンドラインの入り口程度であることには違いありません。次回はトレンドラインを使った相場の転換点の見いだし方について解説して参ります。

※この記事は、FX攻略.com2017年2月号の記事を転載・再編集したものです

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