私のトレンド看破術［スキャトレふうた］

FXではトレンドを的確に見極め、その流れに乗っていく、いわゆるトレンドフォローが基本戦術となります。とはいえ、実際の取引においてトレンドにしっかり乗ることはそう簡単ではありません。ここでは専業トレーダーのスキャトレふうたさんに、FXでトレンドを看破するためのテクニックを紹介していただきます。

※この記事は、FX攻略.com2018年2月号の記事を転載・再編集したものです

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Contents

相場の状態は大きく3種類に分けられる
必要以上に深く考えずシンプルに攻めること
トレンドに逆らうと…
トレードの上達に欠かせないポイント
スキャトレふうたさんが開発したfx-onベストセラー商品

相場の状態は大きく3種類に分けられる

FXに限らず、投資ではトレンドに乗れなければ利益を得ることができません。相場には上昇トレンド・下降トレンド・レンジと大雑把に分けて3種類の流れがあります。上昇トレンドのときはロングでエントリーすることによって、下降トレンドのときはショートでエントリーすることによって、それぞれ利益を得ることができます。

トレードが上手な方だと、上昇トレンド中に一時的な押し目を狙ってショートでエントリーする場合もあるはずです。また、下降トレンド中に一時的な戻りを狙ってロングで入ったりする方もいると思います。ただトレンドに逆らってエントリーしてしまうと、大きな損失を被る恐れがあるのであまりお勧めはしていません。できる限りトレンドと同じ方向にエントリーした方が利益は取りやすいと思います。

レンジというのは、狭い値幅で上下に動く展開です。比較的レンジが苦手だという人が多いような気がしますが、私はレンジの方が得意です。それはなぜかというと、ある程度高値と安値が限定されるため、値動きが読みやすくなるからです。高値ではショート、安値ではロングでエントリーするようにしています。とはいえ、レンジであっても値幅が小さくなってしまうと利益を取りづらいため、エントリーが難しくなります。そうなった場合は様子見するようにしています。

必要以上に深く考えずシンプルに攻めること

ではトレンドに乗るにはどうしたら良いのか、これが初心者のころには分からないと思います。私が友人などに教えるときは、基本的にダブルトップやダブルボトム、または三尊や逆三尊を確認してからエントリーするよう勧めています。当然教えるのはそれだけではありませんが、あまり難しく考えすぎるとエントリーができなくなってしまうので、最初のうちは詰め込みすぎないようにしています。狙うポイントは分かりやすいに越したことはありません。

トレンドに逆らうと…

初心者のころにやりがちなのが、大きく下落している最中にロングで逆張りエントリーしてしまい、いつまでたっても止まらず、結果的に大きな損失を出してしまうことです。皆さんもそのような経験をしたことがあるかと思います。

確かに逆張りは、うまくはまると大きく利益を得ることができます。ただし、それが失敗すると大きな損失を出してしまうので、結果的にはマイナスになることが多いと私は思っています。そうならないためにも、トレンド転換のシグナルが出るまではしっかり待つ必要があります。それからエントリーした方が利益も取りやすく、精神的にも落ち着いて安心して見ることができます。

初心者のころに変な癖がついてしまうと、なかなかそれを取り除くことができません。また逆張りの恐怖心が残ってしまうと、順張りでタイミング良くトレンドの初動に乗れたとしても、少し利益が乗るとすぐに決済してしまい、その後に大きくレートが伸びてがっかり…なんてことにもなりかねません。

そのため、最初から変な癖がつかないように逆張りはなるべく使わず、どの時間軸のチャートにおいても常にダブルトップやダブルボトム、三尊、逆三尊を探すことをお勧めします。そうすることで、トレンド転換を見つけるのがうまくなると思います。さらに移動平均線の向きや乖離なども見て、トレンドに逆らわないよう意識し、移動平均線同士が近づいてきたらトレンドが転換する可能性あり、と判断すると良いでしょう。

トレードの上達に欠かせないポイント

私はダブルトップやダブルボトム、三尊、逆三尊を見つける癖をつけるため、モニターの脇およびデスク上にそれらチャートパターンの図を書いた紙を置いて意識するように心がけていました。たったこれだけのことですが、むやみやたらにエントリーすることもなくなりましたし、トレンド転換の初動を捉えるのがとてもうまくなりました。

投資の勉強をしていて思うのが、あまりにも多くのことを吸収しすぎると頭でっかちになってしまうということ。知識はあるのに継続して勝てない、という読者の方も少なくないと思います。私がFX上達のポイントを周りの友人や知人に教えると、皆さんテクニカルについてはかなり詳しくなります。しかし、知識をあまり詰め込みすぎるとそれを生かせず、結果を出せないことが多いです。

いろいろと知りすぎてもだめだし、知らなすぎてもだめ…FXは奥が深いですね！　今でも日々の勉強は欠かしませんが、基本的にトレードを難しく考えず、分かりやすいところだけエントリーするようにしています。

それと儲けたいという気持ちばかりが先行すると大体負けてしまうので、ポジションを持っているときはお金のことを考えずにチャートから発せられる状況を冷静に見て、これから上がるのか下がるのかを判断し、エントリーと決済を繰り返しています。

今回お話ししたことをちょっと試してみてください。きっと良い結果が得られるはずですよ！

※この記事は、FX攻略.com2018年2月号の記事を転載・再編集したものです

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