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米国債利回り上昇は雇用統計の上振れを先取りする動き[雨夜恒一郎]

雲の上抜け・保合いの上放れで新たな上昇波動を推したい!!

先週発表された米国第1四半期GDPは、前期比年率+0.2%と前回の+2.2%・予想の+1.0%を大幅に下回った。FRBがインフレ指標として注目するPCEコアデフレータ(3月)も、前年比+1.3%と予想の+1.4%に届かなかった。1~3月の米国経済が寒波の影響で失速したことを裏づける結果である。

また、FOMCは、利上げが適切になるのは「中期的にインフレ率が2%目標に向かって戻るとの合理的な確信がもてたとき」との声明を据え置き、利上げに慎重な姿勢を維持した。FF金利先物は利上げ開始が12月以降になる可能性を強く織り込んでいる。

一方、先週の米国10年債利回りは1.91%から2.12%へ上昇し、週間で約2カ月ぶりの上昇幅を記録した。一見すると、景気指標やFOMC声明と矛盾した動きのように見える。しかし、これは、金利市場の目線がすでに寒波の悪影響が剥落する4月以降に向けられていると考えると整合的だ。

実際、すでに発表済みの4月の先行指標を見ると、ミシガン大学消費者信頼感指数やシカゴPMIなど前月から大幅に改善したものもある。4月25日までの週の新規失業保険申請件数は26.2万件と15年ぶりの水準へ低下した。市場参加者は、寒波の影響による景気減速は一時的であり、4月以降はもち直していくと考えている可能性が高い。

今週は、4月最初のハードデータとなる米国雇用統計が発表される。現時点の予想では、失業率は5.4%と2008年5月以来の水準へ低下する見通し。非農業部門雇用者数(NFP)の予想コンセンサスは+23.0万人と、過去1年間の平均+25.9万人を下回るが、前回が+12.6万人と予想の+24.5万人の半分近くまで下振れしたことを考えると、今回は、その反動で大幅に上振れする可能性もある。先週の米国債利回りの急上昇は、そのあたりを先取りし始めた動きと見ることもできる。

「米ドル/円」相場は、米国債利回りの上昇を受けて120円台を回復してきたが、金曜日の雇用統計発表に向けてさらに上値を試す展開となる可能性が高い。一目均衡表では、日足が雲の下限でぎりぎり下げ渋り、逆に雲の上限を試している局面。今週は雲の上抜け・保合いの上放れで新たな上昇波動に乗っていくシナリオを推したい。

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