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大幅利下げ観測の後退、米中貿易協議再開でドル反発局面か[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年7月1日号

先週のドル円相場

先週のドル円相場は、ハト派的なFOMCを受けたドル売りの流れや、地政学リスクを背景としたリスク回避型の円買いが先行し、一時106.78円と1月以来の安値を更新した。しかしハト派の筆頭であるブラード・セントルイス連銀総裁が「次回FOMCで50bpの利下げは不要」と発言したことをきっかけに107円台ミドルまで反発。パウエルFRB議長も「個別のデータや短期的な心理の振幅に過剰反応しない」と過度の利下げ期待をけん制した。さらに大阪G20での米中首脳会談を控え、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが、米中両政府が貿易戦争の「一時休戦」で暫定合意したと報じたことを受けて、108.16円まで続伸した。

50bp利下げ期待は行き過ぎ?

7月30-31日のFOMCまでちょうど1か月となったが、果たして利下げは行われるだろうか。パウエル議長は「多くのFOMC参加者は緩和の可能性が強まったと判断」、「金融緩和の必然性は高まっている」と述べており、最初の利下げが行われる可能性は高いと見てよいが、リセッションでも非常時でもない局面で50bpの大幅利下げを期待するのはさすがに行き過ぎであろう。FF金利先物は依然50bpの利下げを3割程度織り込んでいるが、今後コンセンサスが25bp利下げで固まっていくとすれば、ドルもしばし堅調に推移する可能性が高い。

米国雇用統計は反動で上振れも

今週金曜日には米国6月の雇用統計が発表される。現時点での予想コンセンサスによると、非農業部門雇用者数は+16.3万人と巡航速度へ回復、失業率は3.6%と前回から変わらず50年ぶりの低水準をキープ、平均時給は前年比+3.2%と前回の+3.1%からわずかながら改善する見通しだ。特に非農業部門雇用者数は前回大幅に下振れ(+7.5万人)しただけに、今回は反動で上振れする可能性もある。いずれにせよ、今回よほど弱い結果とならない限り、行き過ぎた大幅利下げ期待が修正される局面が続くと見られ、ドル円も幾分底堅い動きとなりそうだ。

米中貿易協議が再開

土曜日に行われた米中首脳会談で、両首脳は5月に事実上決裂した貿易協議を再開することで一致した。また米国は中国製品に対する新たな追加関税を見送る方針を表明した。これを好感して週明けの株式市場は上昇スタートとなりそうだ。ドル円にも一定のサポート材料となるだろう。

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下落トレンドに変わりはなし

ただし、米国の金融政策スタンスがはっきりと緩和にシフトした以上、ドルが継続的に上昇する局面に入ることは考えにくい。米中貿易問題も解決したわけではなく、両国とも絶対に妥協できない事情を抱えたまま時間稼ぎをしたに過ぎない。イランをめぐる地政学リスクもくすぶっているなか、ユーフォリアムードもそう長続きはしないだろう。

105円を目指す下落トレンドに変わりなし

ドル円はチャート上4月下旬から下落トレンドに入っていると思われるが、現在はその中での修正局面と見るのが妥当だろう。トレンドが継続していると見るならば、直近高値の108.72円を上値めどに戻り売りスタンスで臨むのがセオリーとなる。

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