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FX力を鍛える有名人コラム

今年暴騰する可能性が高いある通貨ペアとは?[あおのり先生]

テクニカル指標の王さま“移動平均線”

FXを含む投資で利益を上げるには、未来を精度高く予想することに尽きます。予想が当たればお金が増えるし、読みが外れればお金は減ります。ただそれだけのことです。

しかし、“一寸先は闇”という諺があるように、未来の予想を百発百中で当てるということは、人間の能力をはるかに超えています。

とはいえ、チャート分析力と世界経済の情勢把握力が高まれば、未来予想の精度が間違いなく高まることだけは断言できます。

未来予想の精度を手っ取り早く高める方法として、チャートの分析力を引き上げることを強く推奨します。政治経済や歴史を知ることで未来の価格の動向をさらに予想しやすくなることは事実ですが、そのためには膨大な時間がかかってしまいます。

一方、チャート分析力の向上は短期間で底上げが可能であり、その知識だけでもFXで利益を上げることは十分可能です。

チャートを巧みに分析するには、移動平均線というテクニカル指標が役立ちます。移動平均線とは、もっともシンプルに価格の動きが把握できるだけに、個人投資家から機関投資家というプロにまで利用されるもっともポピュラーなテクニカル指標です。

一般的によく利用される移動平均線の期間は25日となりますので、25日移動平均線を使って説明しましょう。

25日移動平均線とは、25日間の価格の終値を全部足して25で割ることで計算できるのですが、そうなると25日間の平均価格を把握することができます。

たとえば、「ドル/円」が(実際にはそのようなケースはほとんどありえませんが)25連騰した場合を思い描いてほしいのですが、25連騰したローソク足の終値を足していくと、移動平均線(直近25日間の終値の平均値)は現在値の下に位置することになることに加え、移動平均線は上向きを向いていることになり、買い圧力が強い局面であることがわかります。

この説明だけではピンとこない方もいると思いますので、25日移動平均線をチャート上に一本表示した図1チャートを使って理解度を高めてもらいます。

図1チャートに25日移動平均線を加えて見ると、価格が移動平均線を上抜けたり下抜けたりしていることがわかります。

価格がラインを下から上に抜けたポイントは図1の赤サインのポイントで表示していますが、この時点で25日間の平均価格をついに上回ったことを表します。

つまり、売り圧力が強い地合いから買い圧力の高まりが芽を出してきた初動タイミングととらえることができるのです。この転換ポイントをとらえてロングエントリーするというのが移動平均線のエントリー方法です。

ロングポジションをとってからは、移動平均線の上に価格が位置しているだけではなくて、移動平均線自体も上向きに変化していることがわかります。

では、次はどこでショートポジションをつくることができるのか? 価格が25日移動平均線を上回っている状況では買い圧力のほうが優勢であることがわかるために、ショート戦略を採用することができません。

価格が移動平均線を下抜けるまでは下落圧力が高まったとはいい難いために、まず、ラインを下に抜けるポイントに注目です。図1を再度見てもらうと、価格がラインを下抜け、青サインが点灯しているポイントを確認できますが、この時点でようやくショートポジションがつくれます。実際に、ここでショートポジションをとってから、価格が下落している展開となっています。

移動平均線を使ったもうひとつの売買手法

別のエントリー方法として、短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ければ買い、その逆は売りというエントリー方法もあります。図2を使って、具体的に説明します。

図2では、短期間の平均価格帯を表す短期移動平均線(緑色)のラインと長期移動平均線(青色)の2つの移動平均線を表示しています。

短期線が長期線を上抜ければ、直近の買い圧力の高まりを察知してロングを仕掛けられるのですが、このクロスをとらえたポイントをゴールデン・クロス(GC)といいます。GCのサインのポイントから、価格がさらに上昇していることがわかるでしょう。

逆に、短期線が長期戦を下抜ければ、直近の売り圧力の高まりを察知してショートを仕掛けられますが、この場合はデッド・クロスといいます。この売りサインのポイントから、価格は下落している展開を予想できます。

移動平均線を使った2つの売買手法を見てきましたが、移動平均線の2つの売買手法が買いサインを点灯しているある通貨ペアチャートを使って、移動平均線の使い方を復習していきたいと思います。

その前に、2013年度の動向をより詳細に把握するために必要な『チャートの種類』を理解して欲しく思います。

2013年相場を読むために必要なチャート

2013年という長い期間の動きを把握するためには、短い時間軸を表すチャートだけを見ていただけでは、動きをとらえることはできません。

チャートが表す期間は、あなたが利用しているFX業者のチャート次第ということもあるのですが、だいたい図3のような期間を表すことになると思います。

図3を見ると、為替レートの動きをグラフにしたチャートには15分足、4時間足、日足、週足、月足チャートなど、実にさまざまな種類があることがわかります。

15分足チャートとは、15分間に一本のローソク足が表示されるチャートとなるために、チャート期間は2、3日と短いものになります。この短いチャートだけを見ても、2013年という1年間にも及ぶ長い期間の価格の動向を掴むことは不可能です。

一方、1カ月に一本のローソク足を表示する月足チャートを見れば、10年から20年というかなり長い期間の価格の動きをつかむことができます。長い期間の価格動向をつかむためには、月足チャートを利用しない手はないでしょう。

2013年度に有望な通貨ペアとは?

今回学んだ“移動平均線の2つの売買手法”と“チャートの種類”の知識を活用して、2013年に上昇しやすいと私が判断した通貨ペアを紹介します。

その通貨ペアとは、「ユーロ/ドル」です。図4は「ユーロ/ドル」の月足チャートになりますが、チャート期間は2002年5月から2013年1月までと約10年の期間を表しています。

10年間の動きで見ると、はじめこそ上昇の勢いが強かったものの、その後は売りと買いが拮抗して、一進一退の展開となっていることがわかります。

「ユーロ/ドル」月足チャートで表示している移動平均線の期間は、6カ月、12カ月移動平均線となりますが、価格は6カ月の平均価格帯である移動平均線(緑ライン)と、12カ月移動平均線の平均価格帯である移動平均線(青ライン)を上抜けていることがわかります。

2012年9月からようやく6カ月移動平均線を上抜けてきたのですが、このラインは2011年7月に価格を下抜けて以降、ついに6カ月移動平均線を上抜けてきた格好です。

次に、12カ月移動平均線でも価格は上抜けていることから、買い圧力は明らかに高まっています。

このようななかで、短期線(6カ月)が長期線(12カ月)を上に抜け、ゴールデン・クロスしようとしていることがわかりますが、ここを抜けてくれば買いサインを点灯することになり、ますます買い圧力の高まりを把握できます。

なお、過去4回のゴールデン・クロスをしているカ所を確認すると、その後、価格は上昇していることがわかるでしょう。このことから、私は2013年度の再注目通貨ペアとして注目しています。

また、チャート分析だけではなく、相対的な出遅れ感からも「ユーロ/ドル」は有望という判断です。

去年末からは安倍首相の円バラマキ政策の発言を受けて、その期待感から「ドル/円」や「ユーロ/円」といったクロス円は強く上昇していますが、「ユーロ/ドル」はそれら通貨ペアほどは値上がりしていません。

従って、「ドル/円」や「ユーロ/円」に比べ、「ユーロ/ドル」はまだ伸びしろがあるという判断です。

ちなみに、去年12月に発売となった2013年1月発売号のFX攻略.comの「2013年相場は円安か?円高か?」という記事のなかで、私は2013年度は「ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/ドル」は上昇しやすいという判断を下していました。

結果は、それら通貨ペアはそれから大きく上昇している展開となっています。「ユーロ/ドル」に関しては、1月号の記事のなかで、ファンダメンタルズ分析を交えてもう少し詳しく取り上げているので、そちらと合わせてみると、私のいっていることの理解度をさらに理解できると思います。

冒頭でも述べたように、チャート分析力と世界経済の情勢把握力(≒ファンダメンタルズ分析)が高まれば、未来予想の精度、つまり、価格の動きを読む力が間違いなく高まることだけは断言しておきます。価格の動きが読めるようになることに比例して、お金も増やしやすくなるでしょう(月刊FX攻略.com 2013年4月号掲載)。

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