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【Dealer’sEYE】当面は戻り売りの好機か[井口喜雄]

こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。

それでは、まずは今週の値動きを振り返ってみたいと思います。

今週の値動き

月曜7時のオープンからクロス円は20~30銭程度の下窓を開けてスタートし、その後も資源国を中心に急落が続きました。特に南アフリカランドの下げ足は速く、ロスカットを巻き込みながら10%近く急落し最安値を更新していきます。朝一番という時間帯もあってお客様の取引はストップロス注文とロスカット注文の売りが大量にきました。カバー先の銀行をみても南アフリカランドのスプレッドは大きく拡大しており、大変なオープンとなりました。

さて週末に向けての値動きですが、南アフリカランドは10%の下落後7円台を回復しております。取れるべきストップは全部とったような激しい値動きだったので、緩やかながら自律反発していくとは思います。ただ、中国次第ではさらに下値を追う可能性もありますので、南アフリカランドでスワップ狙いのロングポジションを持つならば、ロスカットラインをかなり下に設定しておく必要がありそうです。

ドル円も先週金曜日に発表された2015年12月分の米国雇用統計は非農業部門雇用者数29.2万人増加と予想の20万人を大幅に上回る良好な結果だったにも関わらず、月曜には116円台まで下げ幅を拡大しています。

個人的には米雇用統計の強気材料に対して、ここまでの下落は少し腑に落ちていないのですが、相場のことは相場に訊けとの格言があるように、中国への懸念や、世界的な株安を背景としたリスク回避の地合いが優勢と判断するべきなのでしょう。

また、昨夜NY原油は30ドルの節目を割り込むなど、依然下げ止まる兆しはないなか、ロックハートアトランタ連銀総裁が「1月のFOMCでは利上げはない」と発言したほか、ラガルドIMF専務理事も利上げペースについて「緩やかなペースであるべきだ」と強調しており、利上げペースの鈍化もドルにとっては重石となります。

週末も戻り局面があれば売っていくのがこの相場の基本スタンスです。リバウンド狙いの買いポジションも気持ちはわかりますが、短期にとどめておくべきです。日足チャートを見ても急落は止まったものの、下降トレンドラインは継続しており、ドル円は2015年8月24日安値である116.10円がターゲットに変わりはありません。

ドル円日足 2015年8月24日安値である116.10円がターゲット

チャート(11/25~1/14)

■売買比率

売買比率

円高によるバーゲンハントや、含み損を抱え損切りできないポジションが散見しており、クロス円は全般的にロングポジションに偏ってきました。しかし、IMM通貨先物でドル円の投機筋ポジションを見るとドルはショートに転換しており、「投機筋のドル売りvs国内個人投資家のドル買い」という構図となっていることが分かります。

このような構図では、欧米勢の下攻めからロスカットを巻き込み急落シナリオの可能性が高いため、リバウンド狙いは短期にとどめ、損切りは早めの決断が求められる展開です。

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