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【Dealer’sEYE】「マイナス金利」VS「リスクオフ」[井口喜雄]

こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。

先週金曜日に黒田バズーカ3が発動しました。何通りかのシナリオを想定しており、マイナス金利も頭の片隅にはありましたが、本当に実地するとは思いもよらず、ディーリングルームは一瞬騒然となりました。

発表後に円は売られ、ものすごい勢いでドル円は一気に3円近く上昇しました。その後は乱高下こそありましたが、結果121円台をキープして週末クローズを迎えました。週明けは勢いをそのままに30PIPほど上窓を開けてオープンとなりましたが、その後は勢いをなくし、原油が大台の30ドルを割れるとともに120円を割れる展開となっております。

今週の展開は?

さて、今週の展開ですが、マーケットはマイナス金利の解釈に迷っているようで、明確な方向感が出ていません。

素直に考えれば円売りですが、欧州が先行して行ったマイナス金利の効果は限定的であったことを考えると、円安誘導するには限界があるように思えます。であれば、中国情勢や新興国の経済状況、原油価格など外部要因からなるリスクオフの波にのまれてしまう可能性があります。構図としては「日銀マイナス金利」VS「リスクオフ」の展開ですが、現状はリスクオフ地合いが優勢なため、なかなか強気一辺倒にはいかないと考えます。

また、月曜日に発表された米ISM製造業のでは予想を大きく下回る48.2と、好不況の分岐点である50を下回ったことで年4回の利上げペースには不透明感が一層たかまっています。そうしたなか、今週金曜日には米雇用統計が予定されております。仮に予想が下振れした場合は年4回の利上げペースが剥落するため、下値警戒姿勢を幾分強めておく必要があります。

テクニカル面では、強いファンダメンタルが主導の相場となったため、短い足は機能しづらくなっておりドル円は200日移動平均線(赤線)が目先のターゲットとなりそうです。ワンタッチこそありましたが、200日移動平均線のさしかかる121.50付近を終値ベースで明確な上抜けができるかが焦点です。下値は日銀発表前の118.50円レベルでは一旦下げ止まると見ています。

ドル円は200日移動平均線(赤線)が目先のターゲット

ドル円は200日移動平均線(赤線)が目先のターゲット

■売買比率

売買比率

マイナス金利から円の先安観が色濃く残っており、120円割れは押し目を買いのチャンスと見る市場参加者が多く70%以上が「ブル」となっています。先週もお伝えしましたが、「投機筋ドル売りvs国内個人投資家ドル買い」という構図がより鮮明になっており、世界的なリスクオフか円高局面となった場合、投機筋の下攻めからロスカット巻き込みのシナリオには十分警戒しておきましょう。

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