楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

短期的にはドル売りの好機か!?[井口喜雄]

トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。

米ドル/円は6日営業日続落です。FOMC経過後、今年の利上げ回数は昨年と同じ3回とする見通しが示され、米ドル/円は下値を試す展開となりました。現在価格は111.50円付近で年初来安値圏にあり、米ドル/円は急所である111.50円を下回りこのまま下落が加速していくかが焦点となります。

FOMCの米利上げペースの今後は如何に

米利上げペースを図る物差しとしてドットチャートと呼ばれるFRB高官の金利予想があります。この金利予想に関してマーケットは年3回の利上げから年4回に引き上げられるとの話もありましたが、実際は変更がなかったため、ドルは上値を重くしています。今後の利上げペースですが、年3回(あと2回)がコンセンサスとなっておりますが、本当にそうでしょうか。

ハト派のイエレン議長が本当に年3回利上げをできるのか疑問が残ります。

もちろんここからの利上げは今後の数字次第ではありますが、今のドットチャートもあまり信用してはいけません。

なぜなら昨年の利上げもこの時期で年3回のペースを予測していましたが、実際は1回しか利上げできませんでした。イエレン議長は利上げに神経質で、少しでも利上げにネガティブな要素があれば利上げを先延ばしにしてきたからです。

そしてここにきて原油が下落基調を強めるなか、インフレ圧力が後退する可能性も否定できません。もしくはFRBがトランプ大統領の圧力に屈する可能性もあります。年2回(あと1回)の利上げというサブシナリオも想定しておいたほうがいいのかもしれません。

政治リスクに対する警戒感から円高に注視

ドルの上値が重い理由として、トランプラリーが終わり、期待が現実的なものに修正されつつあることも挙げられます。

トランプ政権がオバマケアの代替法案を巡り共和党内の意見取りまとめに苦慮しているほか、目玉である経済政策の実行にも時間を要するのではないかといった不透明感がくすぶるか、円に逃避的な買いが入りやすくなっています。

シカゴIMM通貨先物ポジションをみてもドルロングポジションが積みあがっており、もう少し調整売りが続きそうです。

加えて今月末にイギリスのEU離脱交渉、来月はフランス大統領選など、政治リスクに対する警戒感が高まっていくことも考慮しなくてはなりません。リスクオン/オフで円安円高はどちらにも振れますが、リスクオフのモメンタムになった時の円高には強く反応します。リスク許容度の変化ではダウンサイドリスクに警戒すべきであり、短期的に下値攻めに妙味はあると考えています。

今週のテクニカル2

急所となる年初来安値の111.50円のサポートラインをブレイクするかどうかがポイントになります。下抜ければ明確なダウントレンドが形成され、値動きに大きな動意が生まれることも考えられるので、下方には注意をしておきましょう。

一方買い方はチャート的に踏ん張りどころです。同水準でのリバウンド狙いの買いは可能ですが、ブレイクされたときのためストップは必ず入れておきましょう。

【ご注意】

※記載の内容は投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではございません。

※投資に関する最終判断は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。

※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性を保証するものではございません。

※当サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、トレイダーズ証券及び情報提供元、関連会社は一切の責任を負いかねます。

※いかなる目的を問わず本情報の複製、転送及び販売を固く禁じます。

ABOUT ME
FX攻略.com編集部
日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい