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不穏な動きを見せるドル円!FOMCは下値攻めに優位性あり!?[井口喜雄]

トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。

先週はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントを通過しました。特別大きなサプライズもなくマーケットのテーマは本日未明に発表されるFOMCに移りました。利上げを100%織り込むなか、バランスシートの縮小に向け具体的な言及があるか、FOMCメンバーによるドットチャートに変更があるかが焦点となります。

今回のFOMCは下値攻めに優位性か

今回のFOMCではバランスシートの縮小は時期や規模について言及があるのかが焦点となります。バランスシートの縮小について各社の予想を見てみると意見は割れており、マ―ケットのコンセンサスは取れていないためどちらに転んでも大きな値動きとなりそうです。内容にもよりますが、バランスシートの縮小は時期や規模について言及があれば長期金利上昇につながりドル上昇の要因となります。しかし、一方では利上げペースが鈍化する可能性もあるのでドルの上値を抑える可能性もあり、瞬間的には上昇で反応すると思いますが深追いは禁物だと思います。ここが戻り売りの急所になるかもしれません。

出所:Board of Governors of the Federal Reserve System

また、今回のFOMCではメンバーによるドットチャートの変更にも注目が集まります。ドットチャートとはFOMCメンバーの政策金利先行き見通しです。1ドット1メンバーの予想で毎年3月、6月、9月、12月と3か月置きのFOMCで発表されております。当人たちの予想なので信頼度は高く、今回は3月からどれだけ変化しているかが重要ポイントです。

さて、今回ドットチャートがどのように変化をするのかですが、ここ数か月の米経済指標は軟調で米雇用統計で雇用者数の伸びは鈍化しているほか、消費者物価や新車販売なども伸び悩んでいる事を考えるとドットチャートが下方へ変更される確率のほうが高いのではないかと考えています。

内容次第というところはありますが上記から今回のFOMCは下値攻めにやや優位性があると思っています。

更にトランプ政権に対する不透明感も引き続き足枷になると考えます。

先週は正念場だったコミー氏の議会証言は乗り切ったものの、マスコミの攻撃は続いており支持率の低下が避けられません。トランプ政権が誕生してからこのようなスキャンダルばかりで目玉である税制改革や巨額のインフラ投資など政策は何一つ実行されていないのです。これから先も政策が実行できるかは不透明でマーケットが懐疑的な見方をしていることもドルが上昇できない要因になります。

テクニカル面では6月7日安値109.15円付近や4月17日安値108.10円付近がサポートされるかがポイントとなります。

ユーロロングに変更なし

先週のECB理事会ではややハト派的な内容となりました。発表直後は下押しする場面もありましたが、想定内の内容ではあり、結局将来ECBは出口に向うのではないかとの思惑に下支えされています。昨日もショイブレ独財務相は「ECBは現行の金融政策から脱却する必要がある」と発言するなどECBに方向転換するよう迫っており、今後出口に向かうことがメインシナリオであることが再確認できます。

また、フランスの国民議会選ではマクロン大統領率いる新党「共和国前進」が定数577議席のうち連携する政党分とあわせて450議席前後を獲得し圧勝となりました。マクロン大統領は親EU派で自由主義的な政策を掲げているほか、投資銀行出身ということもあり、政権の安定は金融マーケットにとってはリスクオンの材料になります。不透明な要因であるイタリアの選挙は足かせになりますが、今秋の選挙であればもう少し先のシナリオになり、短期的なスタンスとしてはユーロロングに変わりはありません。

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