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FX力を鍛える有名人コラム

私が見たFXで成功する人・失敗する人 続けられる人こそが成功する[香澄ケイト]

大きな損失を出さないことが成功につながる

だいぶ前の話ですが、5人のFX投資家さんを取材させていただいて、それを一冊の本にまとめたことがあります。皆さん、(専業投資家さんではなく)ごく普通の方々で、気軽な考えで“FXって儲けられそう”とスタートしてはみたものの、手痛い目に遭ってしまったために、そこから本腰を入れて取り組むようになり、自分の投資ルールを確立されていらっしゃいました。

FXの成功って、一般的に考えると、トレードで利益が出せて大儲けすることなのでしょうが、このような成功を手にする人はそれほど多くはいないと思います。私自身も、そして私がお会いした5人の投資家さんもこういった意味での成功者ではありません。

ただ、成功者とはいえないまでも、“FX成功者予備軍”は「大きく損失を出さないようにしてトレードを続けていける人」だと私は考えています。続けてさえいれば、最初は下手でもそれなりに上達し、経験値が増えていき、それがトレードへの成果に結びつくようになります。

失敗することを前提にFXをやることが大切 

大半の人が、FXで儲けてやろうと目論んで相場に入ってきます。そういう人は「成功(儲ける)」ことだけを念頭に置いていて、「失敗(損をする)」ことはほとんど考えません。“私、失敗しないので”なんて、人気ドラマの主人公の決め台詞のようにいえればどんなにか良いでしょうが、“私、失敗するので”。

相場では常に勝つことはあり得ません。損を出して当たり前。だかこそ、負けるときはできるだけ損を小さくとどめるようにする。そうすれば、残された資金で次のトレードに向かえるのです。成功する(儲ける)と考える以前に、失敗しない(損しない)ように心がけるのが、成功者への確実な道しるべになると思います。

失敗者パターンは明白

こうしたら成功します、という黄金のルールはありませんが、失敗につながるパターンはおおよそ分かります。その失敗者パターンを以下に挙げます。 

失敗パターン① 損切りをしない

これだけFXで損切りをしなさい!といわれている理由。それは、しないでいると確実に自分の資金が減っていくからです。予想はしても、相場が本当にどちらに動くかは誰にも分かりません。自分の思惑と反対に行った場合に取れる行動は、損失を限定させるための損切りしかありません。ですから、損失を確定させたくない(だから損切りはしない)と思っている時点でもう失敗者です。トレードは一回きりではありません。勝ったり負けたりを繰り返しながら、最終的に利益になるように持って行くのがトレードなのです。

失敗パターン② ナンピンをする

損切りをしないでナンピンをしてしまうというのは、初心者にありがちな最悪のパターン。最初からの計画ナンピンならまだしも、平均保有コストを下げようとナンピンをしても、相場が思惑と反対の方向に行ったら、傷口に塩を塗るような結果になります。損切りができなくても、ナンピンによってリスクをさらに拡大させることは避けるべきです。

失敗パターン③ 常にポジションを持つ

FXをやる人なら必ず一度や二度、もしくは慢性的にかかってしまういわゆる「ポジポジ病」のことです。無計画に単に値ごろ感だけでトレードするのは絶対に避けましょう。これを実行するだけでも、損失を未然に防ぐことができます。「ポジションを持っていないから儲けられなかった」ではなくて、「ポジションを持たなかったから損をしなかった」と考えてみてください。じっくり冷静にチャンスを待つ方が良い結果を生むことがあります。また、トレード時間にメリハリをつけるようにし、ダラダラと相場を見ないこと。これもポジポジ病を防ぐ手立ての一つです。

失敗パターン④ 人の意見に左右される

多くの人が新聞やテレビ、雑誌でプロの為替ディーラーやアナリストの意見を参考にしようとします。こういったプロは、当然経験も豊富で、為替市場のことを熟知しています。しかし、このことと相場の方向性を当てるということは別です。また、この人たちがあなたのポジションを知っていて、アドバイスしてくれるわけではありません。ですから、あくまでもプロの相場観は参考程度にとどめましょう。

誰かの意見や考えだけに従ってトレードして失敗するよりも、まだ自分の考えで損失を出す方がましだと思います。なぜかというと、たとえそのときは損失が出たとしても、「自分のミス」から学ぶことにより、将来的に利益を出す方法を会得できるからです。

臆病さと謙虚さと

①〜④は全て私自身が経験してきたことですが、ご安心ください。私はそれでも14年間FXを続けています。「失敗は成功の母」。失敗から学ぶ気持ちと諦めない気持ちがあれば、成功に導いてくれる可能性が高いと思います。銀行ディーラーさんの取材もさせていただいていますが、何人かの方が自分は臆病だとおっしゃっています。また、慢心せずに謙虚な気持ちを忘れないようにトレードしているとも。成功する人のヒントはこのあたりに隠されているのかもしれません。

※この記事は、FX攻略.com2018年2月号の記事を転載・再編集したものです

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