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FX力を鍛える有名人コラム

Well offer, well bid[水上紀行]

Well Offerは、売りがかなり強いことをいいます。

また、Well bidは、買いがかなり強いことをいいます。

トレーダー同士で、相場状況について語るとき、頻繁に使われる言葉です。

本来、銀行には守秘義務がありますから、マーケットにある売りオーダーや買いオーダーがどこにあるかは噂としては漏れ聞こえることはあっても、本当のところはわかりません。

それが、相場が上がったところ、売りの抵抗がかなり強かった場合、これは実際に売りオーダーが結構ある、つまり、Well offerと認識されます。

一方、相場が下がったところ、買いの抵抗がかなり強かった場合、これは実際に買いオーダーが結構ある、つまり、Well bidと認識されます。

つまり、実際の相場の値動きを見て、上値の重さ、あるいは下値の堅さを確認してこそ出てくる言葉だといえます。

マーケットでは、オーダー状況を入手しようとしがちですが、たとえ入手できたとしても、それはマーケットのごく一部がもつオーダー状況に過ぎず、全体像を把握することは、不可能に近いことです。

それに比べて、値動きから自ら体感したあの水準はWell offer、この水準はWell bidという感触をつかむことのほうが、実際のオーダー状況に近いものが見えてくると考えています。

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