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FX力を鍛える有名人コラム

100回スキャルは勝てるのか[Sarah]

100回以上のトレードは効率が悪い

まさしさんからいただいた質問を取り上げてみます。

「Sarahさん、こんばんは。今日みたいに暑くなるとクーラーは必須ですね。ところで、SarahさんもFXを始めたころは、一日でかなりの回数をこなしていたという記事をみたことあります。今は一日数回くらいだと思いますが、100回以上行うスキャルピングをやめた理由、やらない理由などありますか?」

 

スキャルピングは今でもやっています。

ただ、今はエントリーを精査して無駄撃ちしないこと、を心がけているので、エントリー回数は限られます。 一日のトレード回数は、10回前後です。

たとえば、ゴトウビに、ドル買いで進んだクロス円の上昇後、調整を狙って逆張りエントリーをすることがありますが、こういった逆張りトレードの場合、基本的に短期決戦のスキャルピングです。 昔、1日100回以上トレードしていたときもありましたが、やらなくなったのは、単純に効率が悪いな、というのと、最終的に利益を残すのが難しいな、と感じたからです。あと、業者から、ある日突然、ディーラーズ・チェックが入るようになり、ワンツーのタイミングでエントリーができなくなったことがありました。そういった業者から受けるリスクもあると強く感じたからです。

取引回数と効率の関係

効率の悪さ、という点を考えてみましょうか。

1日に、10万通貨単位で、1回に3pips取るような売買を100回するとします。

3pips × 10万通貨単位 × 100回 = 30万円

1日の利益は、30万円になります。この場合、もし、スプレッドが1pipsだったとしたら、

1pip で 1,000円 × 100回 = 10万円

これがスプレッドコスト。

1日で100回トレードしたとしたら、1日で10万円ものスプレッド料を業者に支払う計算となります。30万円の利益に対し、10万円のスプレッドコスト支払い。結構、負担は大きいですよね。これがもし、1回のトレードで30pips取るトレードを、1日10回やったらどうでしょうか。

30pips × 10万通貨単位 × 10回 = 30万円

1日で得られる利益は変わりませんが、この場合、スプレッドの合計金額は、

1pips × 1,000円 × 10回 = 1万円

100回取引した場合と比べると、コストはなんと10分の1の金額になります。

要するに、トレード回数が多ければ多いほど、利益に対するコストの割合が大きくなるということです。 これはあくまでも単純計算ですが、同じ30万円の利益を得るのに、10万円支払うか、1万円支払うかって考えたら、10回トレードのほうが効率はよさそうだなと感じませんか? ふだん、なにげなくトレードしていると、このスプレッドって大したことがないように思えるのですが、こうやって計算してみると、結構、支払っているんだなと実感がわきます。

1カ月で計算すると、10万円×20日で200万円ですよ。馬鹿馬鹿しくなっちゃいますね。 結局、このスプレッドがなければ、今月プラスじゃない!? っていうことも少なくありません。ですから、スキャルパーたちにとって、低スプレッドの業者選びはとても重要になるのです。

「そこそこ」という感覚が大事

あとは、1日100回スキャルピングの一番難しいのは、止めどきです。

そこそこでやめるっていうのがなかなかできないのです。だって、短い時間足チャートをみていたら、そこら中にエントリーチャンスが転がっているわけじゃないですか。全部拾おうとして、PCに張りついていたら、いくらでもトレードできる。それで気づいたら、結局、負けて終わり。となると、ただただ疲労感だけが残るわけです。よほど自制心があり、そこそこで止められる人じゃないと、簡単には勝てないと思いますよ。だって、ついついトレードしたくなりますよね。楽しいですから。これ、中毒のはじまりです。

この、そこそこっていう概念、トレードではとっても大事です。

口座凍結を防ぐために複数口座所有は必須

実は、最近お友だちで、口座を凍結された人がいました。

理由は、カバーする前に何度も取引されると、業者がその損を全部かぶってしまうから、ということなのでしょうけど、低スプレッド業者ではよくあることで、珍しくもなんともありません。凍結の場合、なんの前触れもなく、理由も聞かされず、突然やられてしまいます。もちろん、凍結といっても、悪質でなければ、また復活する可能性もあるのですが、こういうときのために、複数口座の所有は必須です。

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スキャルパーの心意気

凍結? こわい!! そんな業者いや!!! と思うかもしれませんが、実際のところ、スキャルピングをやっている人は、凍結上等! くらいに思っている人がほとんどです。それでも十分、低スプレッドの恩恵は受けられるし、そういうところで取引しようとするのです。もちろん、自分の手法に賞味期限があることも知っていてやっている、そんな人たちなのでしょう。

うまく勝ち逃げできたら最高

前述しましたが、1日何十回、何百回の取引で、実際に利益を上げるのは、コスト面、勝率からいっても至難の技です。よほど優位性のある取引をしないと勝てません。ただ、短期間で莫大な利益を上げているのも、こういうスキャルパーだという事実。 うまく勝ち逃げできたら最高! なのでしょうね。(月刊FX攻略.com 2013年9月号掲載)

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