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FX力を鍛える有名人コラム

儲けやすい相場、負けにくい相場でトレードする[田向宏行]

今回はFX取引で負けないことがテーマですが、100%負けない手法はありません。しかし、相場は損小利大というように、損を少なくすることは収益に重要です。

負けにくい相場

金融市場ではアマチュアの私でも儲けやすい相場、負けにくい相場、という局面があります。それは、大きな流れが続くトレンド相場です。 直近では、昨年末から始まったFXの円売り相場、古い話なら1980年代のバブル期の株式相場がこうしたトレンド相場の典型です。

相場でトレンドが重視されるのは、そこが誰でも儲けやすく、負けにくい場面だからです。逆に、トレンドレスの場面では値動きの方向が読みにくくなり、損をする確率が高くなります。負けトレードを減らすには、素人が手を出せるトレンド相場と、そうでない相場の区別が重要です。

トレンドを見つける

では、トレンドをどう把握するかですが、私は7本の移動平均線を表示する虹色チャートを使っています。モニターに7本線を表示させて見ていると、値動きが視覚化されるので、マーケットを理解しやすくなると思います。

上昇相場では虹は上向きですが、トレンドの終息とともに虹が乱れ、徐々に反転して、最終的には、逆向きの虹になり、下降トレンドになることが、7本線でマーケットを見える化できると思います。図1は、「ドル/円」の日足ですが、昨年の11月ぐらいから7本の移動平均線が順番に並んで、きれいに虹を描いています。

こうして、チャートに虹が架かるとトレンドが発生していて、これが続く限り、トレンドは継続していると判断します。これは日足ですが、1時間足や15分足、5分足でも同様です(ただし、短い時間軸のトレンドは長続きしません)。また、図2は、「ドル/円」の1時間足ですが、トレンド中の押し目や戻りも7本線の動きで示され、短期だけが乱れてから、再び虹に戻る動きで押し目や戻りがわかります。

図3は、「ユーロ/ドル」の1時間足ですが、7本線が順番に並ばずに、乱れている場面です。

このような虹のない場面はトレンドレスなので、方向感が定まらず、思わぬ動きになりやすいのがわかります。私はチャートが視覚的にして、素人の自分が取引してもいいときか否かを見ることで、欲に駆られた無用な取引で負けてしまわないように注意しています。また、こうした趣旨から判断に迷うなら手を出さない、というのも大事だと思います。100%負けない手法がないのであれば、負けやすい相場を避け、利益の出やすい相場だけで取引するのが大事なのではないでしょうか。

逃げる前提のポジション

虹を確かめてトレンドに乗ったと思っても、入ったらそこが最後だった、ということも起こります。永久に続くトレンドはないからです。そうした場合、ただ損切りにくるのを待つのではなく、ひとまずポジションをもった建値で決済し、損失ゼロで逃げて資金を守るほうが、損失覚悟で粘って利益追求を続けるよりいいと思っています。

たとえば、買っても思ったように利が伸びない場合は、早めにストップを建値に移動させて、まず、損失を回避しつつ、利益追求します。また、買っても損益がマイナスの状況が続くなら、損切はそのままに、利確を建値付近にして、自分のシナリオと違うマーケットから逃げるようにしています。

そのためには、エントリーするときに逃げる場合を考慮して、逃げやすい位置でポジションをつくらなければなりません。マーケットの勢いのまま高値買いや安値売りをしてしまうと、逃げようと思っても逃げられなくなってしまいます。押し目買いや戻り売りを基本として、トレンドのなかであっても引きつけてから、ポジションをもつほうがいいと思いますし、その意味では、ブレークアウトは使いません。

エントリーがもっとも重要

高値買いや安値売りを避けるためには、虹の7本線でもっとも短い5EMA付近でポジションをつくるようにしています。この5EMAは、ロウソク足が一度は戻ってくる付近ですし、もし、買いで上値が伸びないとか、売りで下値が伸びないという場面になっても、何度か逃げるチャンスが起こりやすいポイントです。また、5EMAから離れすぎている場合も、戻りを待つメドとして使っています。

時間的な要素としては、重要指標や要人発言など、そのイベントで流れが変わる可能性がある時間帯にポジションをつくることはしません。バクチのように、丁半のどちらがでるか予想できない未知のものはできるだけ避け、大きなトレンドに乗って、着実に利益を伸ばすことが収益には大事だと思っています。虹色の設定や使い方の詳細は、2010年1月号からの本誌連載で数回にわけて書いていますので、ご興味のある方はバックナンバーをご覧いただき、負けにくいスタイルをつくる参考にしていただければ幸いです。(月刊FX攻略.com 2013年7月号掲載)

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