TradingView(トレーディングビュー)を始めよう|第5回 起承転結のヒント表示機「ピボット高値・安値」[佐々木徹]

読者からの問い合わせも増加し、人気の向上ぶりがうかがえるトレーディングビュー。この企画では国内の第一人者、佐々木徹さんに、その使い方をレクチャーしていただいています。今回は、トレンドラインを引くためのお助けツールについて、図解してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2016年12月号の記事を転載・再編集したものです
※トレーディングビューは、頻繁に仕様やデザインが更新されるため、ここで紹介する内容とは異なる場合もございます。あらかじめご了承ください

【TradingView(トレーディングビュー)を始めよう】
第1回 3つのココがすごい!
第2回 「比較」機能の使い方
第3回 ラインの引き方とアラートのつけ方
第4回 演算チャート機能

【関連記事】
TradingView TIPS|第1回 トレーディングビューとはそもそもどんなツールなの?[佐々木徹]

始まりと終わりはどこにある?

あなたがチャートを見る目的は何でしょう? ほとんどの場合、グラフィカルな規則性を見つけ、そこから将来の値動きを捉え、利益につなげるためではないでしょうか? 

では、チャートから肝心の規則性を見つけるため、最初にすべきことは何かといえば、おそらく、値動きの起点と終点とを正しく見つけることになりそうです。分かりやすくいえば、トレンドラインやパターンを描画するときに、基準となるピークとボトムをどうやって特定するか? ということに行き着くはずです。そこで今回の記事では、チャートの起承転結ともいえるピークを規則的に特定するツールを紹介します。 

チャート上のドラマを見つけるツール

TradingViewによるGBPUSDチャート

例えば画像1のチャートにトレンドラインを引くとしましょう。すると、最初に特定すべきは、つなぐべき点がどこかということですね。見慣れた方ならすぐに分かるとしても、練習を始めたばかりのころは特定が難しいものです。 

そういうときに使えるお助けツールがこちら、「ピボット高値・安値」の機能です(画像2)。インジケーターの呼び出し画面に半角英数で[piv]と入力すると、ピボット高値・安値と出てきますので、これを選択します。

TradingViewによるGBPUSDチャート

そして適用したチャートが画像3です。自動的にピークとボトム(ハイとロウ)を表示、かつ価格レベルも出してくれていますね。

画像3のように、これだけ明らかに結ぶべき点の候補が表示されれば、後はどのポイントをつないでいくか選ぶことに意識を集中することができます。例えばこのチャートにトレンドラインを引く一つの例は、このような形状かもしれませんね(画像4)。 

TradingViewによるGBPUSDチャート

TradingViewによるGBPUSDチャート

さらに当ツールは「感度」を調整することができます。画面左上のインジケーター設定(歯車マーク)をクリックして、プロパティを表示してやります。すると画像5のような設定画面を開くことができます。ここに記載されている数値は、描画するハイとロウとが前後ローソク足何本中でのピークとなっているかを決めることができます。 標準設定の10が意味するところは、自動描画されたポイントが、前後10本ローソク足でのピークであるということです。 

感度をゆるくしたいときには、この数値を大きくしてやれば良いですし、逆に早く反応を捉えたいときには小さくしてやれば良いことになります。調整をしながら、自分にとって快適な設定を見つけていきたいですね。

まとめ

トレンドラインに限らず、使うツールがフィボナッチであろうと、前々回のコラムで紹介したXABCD型のハーモニックであろうと、エリオット波動であろうと、全ての分析はハイとロウを特定することから始まります。 

ではなぜこのツールが優れていると私が考えたかというと、それは簡単で「余分な情報を押しつけてこない」ことにあります。 トレンドラインを一つ引くのでも、結果につなげるためには、いくつも考慮をしていく点があります。 

特に5分足のような短期足を使って取引チャンスを探すときは、狙ったペアが主役として動くセッション(時間帯)の入り口と出口のクセ、例えばスパイクの多いペアか否かなどを事前に見つけておく必要があります。 

さらに、そのペアの時間帯別ボラティリティ(値動きの大きさ)や、影響を与える指標の発表時間などは確実に押さえておく必要があります。 そして、それらを織り込んでいくと、中には捨てたり無視したりすべきピークも出てきます。

ところがそうした整理をしていくときに、優先順位も何もなく線を描画するだけのツールだと、その選別作業の邪魔になりかねません。ツールは決められた仕事をルール通りにこなすだけの道具であり、最後に決めるのはトレーダーです。お金を投じてリスクを負う人が決めるのは、ビジネスの世界と同じかもしれませんね。

その点で当ツールは、決めた感度のピークのみを淡々と表示し、余分な情報を押しつけてこないところに心地良さを感じます。 

読者の方がご自身で使われているチャートソフトでも、意思決定をするためのお助けツールを見つける助けとなれば幸いです。

※この記事は、FX攻略.com2016年12月号の記事を転載・再編集したものです
※トレーディングビューは、頻繁に仕様やデザインが更新されるため、ここで紹介する内容とは異なる場合もございます。あらかじめご了承ください

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第1回 3つのココがすごい!
第2回 「比較」機能の使い方
第3回 ラインの引き方とアラートのつけ方
第4回 演算チャート機能

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佐々木徹の写真

佐々木徹(ささきとおる)

欧米式のトレード方法を紹介する「ココスタ」運営責任者であり、現役トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジストでもある。米国テクニカルアナリスト協会公認資格CMT検定1級を保持。2100名を超える受講生をもち、2014年にはユーデミー(ベネッセ社運営)で日本人初のトップ15講師入り。株式会社ファム代表取締役。

公式サイト:ココスタ