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2010.09月号

ホリエモンの世直し提言 第8回:堀江貴文

ホリエモンの
世直し提言
堀江貴文

常勝トレーダーになるためのリスク管理の重要性:AZUMA

リスク管理の重要性
AZUMA

最強FX基礎講座 第22回:岡安盛男

最強FX基礎講座
岡安盛男

今から始めるFX基礎講座Ⅰ:高城泰

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海外投資の落とし穴~悪徳業者に気をつけろ~:鈴木雅光

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イサムのFX初心者研修会

 
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私たちは前回紹介したFX孔明の手法を基本軸として、実際にトレードをしています。

FX幸せになるための手段でなければいけない :為替鬼
FX幸せになるための手段でなければいけない :為替鬼

現在、「日本FX学院」というFXスクールを主催している関係で、毎日たくさんの投資家にお会いしております。たくさんの個人投資家とお話をするなかで、私自身が多くのことに気づかされ、大変に勉強になっております。 お話を伺っていると、それなりの時間を割いて努力しているにもかかわらず、思ったほどの成果が出せていない投資家が想像以上にたくさんいます。 そのような個人投資家には、いったい何が欠けているのでしょうか。そして、勝てるトレーダーになるためにはどうしたらいいのでしょうか。 今回は、その点を深く掘り下げてみたいと思います。

■負けているトレーダーに欠けているもの

1回1回の個々のトレード結果は、極めて不確実性の影響を強く受けます。いわゆる運・不運で勝ったり負けたりすることが当然あります。しかし、過去の分析に基づいて統計的に優位性のある(=エッジのある)トレード手法で投資すれば、ある一定数以上のトレードを行えば、トータルで勝つことができます。 負けているトレーダーにまず最初に必要なのは、「エッジのあるトレード手法」になります。 トレード手法にエッジがなければ、ある一時期に運良く勝つことはあっても、長期的に勝ち続けることはほとんど不可能だと考えます。 自分のトレード手法にエッジがない原因を端的にいうと、優位性を獲得するための努力が足りないか、根本的な努力の方向性を間違えているかのどちらかです。 とくに、後者だとしたら、努力しても報われることはありませんから、まさに悲劇ですね。

■負けトレーダーの特徴

それなりに努力をしてきたにもかかわらず、なかなか良い結果が出せないトレーダーの特徴は、以下の点に集約できます。
1. とにかくトレードしたくてたまらず、売買ルールを無視したポジションをもつ。
2. 事前に自分で決めた損切り・利食いルールを守れない。
3. 値動きを見ているうちに、反射的に「飛び乗り」や「追っかけ」をする。
4. 根拠のない値頃感や他人の経済分析や予想を元にトレードする。
5. エッジのあるトレード手法を習得したいが努力が継続できない。
6. 自分が知らない儲かる手法が、どこかにあるはずだと信じている。

これらの項目をご覧になって、みなさんはいくつ該当する点があったでしょうか。
結局、これらのほとんどに共通しているのは、「自分で決めたルールを守れない」ということです。
その意味で、トレードで勝つために最終的に必要なのは、自分で決めたルールを守れる強さ、つまり、メンタルの強さが必要だと確信しています。

たとえば、同時に10人の投資家にまったく同じトレード手法を教えたとしても、そのトレード結果が同じになることはないでしょう。それはトレーダーそれぞれのメンタルが異なるからです。

どんなに同一の売買ルールを学習しても、トレードには一瞬一瞬の判断が求められるため、トレーダーのメンタルの鍛錬度合いよって、ルールどおりに瞬時に実行できるかには大きな差が存在します。 メンタルの強さはFXを行ううえで永遠のテーマで、勝ち組トレーダーになれるかどうかの大きなわかれ目だと思います。私はいわゆるトレード・テクニック的なことよりも、投資家自身の弱いメンタルに打ち克つことのほうが、トレード結果に大きな影響を及ぼすと常々考えています。 さらにいえば、強いメンタルさえ維持できれば、どんな投資手法でも勝てるといっても過言ではないと考えています。

■自分の弱さと向き合う勇気をもつ

トレードで勝つためには、「トレード・テクニックが一番重要」と考えている人は、投資初心者や投資経験が豊かな方でも負けている人が多いというのが私の印象です。
基本的にトレードの失敗の原因は、トレード手法そのものよりも、トレーダーのメンタルに存在する場合がほとんどです。しかし、「トレード手法が一番重要」と考えている人は、トレードがうまくいかない原因をトレード手法に責任転嫁しまいがちです。
トレードでの失敗を手法の責任にすれば、自尊心を傷つけられずに済みますし、自分の間違いを認めることは苦痛ですから、自分ではなくトレード手法の問題に転嫁して考えてしまうのでしょう。

負けている投資家は、まずは冷静に今までのトレード結果を精査することです。そして、自分の「過剰な欲」や「損失への恐怖」のために負けトレードを繰り返しているとわかったならば、負けの原因が自分のメンタルにあることをしっかりと認識することです。 これができないうちは、幸運で勝つことはあっても、最終的には、いつまでたっても勝ちトレーダーになることはできません。

■楽して儲けたいと考える投資家は負ける

事前に決めておいた売買ルールを破ったにもかかわらず、運良く利益が出るトレードがあります。しかし、このようなトレードは決して良いトレードと考えてはいけません。

確かに、トレードは結果が重要ではありますが、結果がすべてではありません。 負けるトレーダーは、たまたま運良く勝てただけなのに、ルールを無視した「自分の裁量トレードが成功した」と勘違いしがちです。 勝ち組トレーダーは、トレード結果だけから判断するのではなく、ルールが守れなかった自分について、「どうしてルールを守れなかったのだろうか」と反省するものです。

この差は、中長期的なスパンで考えると大きな差となって現れます。たとえば、事前に決めた損切りルールが守れないトレーダーは、近い将来のいつの日にか、損切りが遅れて大損失を出す可能性が高いでしょう。 そして、大損失を出した直後に自分のミスを棚に上げて、「大きく負けたのは優れたトレード手法を知らなかったからだ」と、失敗の原因を自分以外の何かに押しつけるのです。

このように、トレードで負けている事実をしっかり認識し、その要因に真正面から向き合わない投資家は、心のどこかに「できるだけ楽をして儲けたい」という気持ちがあるように思います。 そして、悲しいことですが、自分でトレード手法を徹底的に研究するわけでもなく、「絶対勝てるトレード手法がどこかにあるかも知れない」と夢想して、インターネットの世界を検索したりするのです。

■勝ち続けているトレーダーは地道な努力をしている

「FXトレードでお金を稼ぎたい」という願いは、すべてのトレーダーに共通する気持ちでしょう。しかし、同じ願望をもつトレーダーでも、大きく2つのタイプに分類できると思います。
1. 「できるだけ楽をして勝ちたい」と考える投資家
2. 「どんな努力をしても勝ちたい」と考える投資家

容易に想像できると思いますが、前者が典型的負けトレーダー、後者が勝ちトレーダーです。
私は仕事柄、たくさんの勝ち組トレーダーとお話しする機会がありますが、例外なく独自の努力をしており、「FXは楽に儲けられる」と考えている人は皆無です。 世界中で一流の投資のプロが、少しでも利益を上げようと血眼になって努力している世界です。冷静に考えれば、個人投資家が楽して儲けることなどできるはずがありません。

■「楽して儲けよう」と考える怖さ

「できるだけ楽に儲けよう」という気持ちは、当然ながら努力をするエネルギーを奪います。 天才的なトレードセンスや奇跡的な幸運が続かない限り、勝つためには不断の努力が必要です。たとえ優れた才能があっても、努力を継続しなければ、FXで勝ち続けることはできないでしょう。 さらにいえば、勝ち組といわれるトレーダーは、他人から見れば「ものすごい努力」と感じられるようなことを、当人にとっては当たり前のこと、楽しいことと感じて日夜努力しています。

私もトレードをしている月曜日から金曜日までの平日は、夜にほとんど寝ることもなくトレードと手法検証を行っていますが、私自身は「努力している」と感じたことはありません。

ただ「FXが大好きだからやっている」、ただそれだけなのです。これまでの記述では「努力」という表現を使って説明してきましたが、それは一般的な意味での「努力」という言葉がもっとも読者に理解されやすいから使ってきたに過ぎません。 今していることが「努力」だと思って行えば、それはまるで苦行のようになってしまうでしょう。「楽に儲けよう」という気持ちが先に立ち、何も「努力」しなくなることは、勝つトレーダーになることをあきらめるのと同義です。
このような態度とキッパリ決別することが、今までのトレードの結果に大きな変化を生むことは間違いありません。

■トレード手法を知ることと実践できることは違う

FX初心者やFXで負けている投資家は、「トレード手法が載っている本」を探し求める傾向があります。日本FX学院を訪れる多くの方が、とにかく「トレード手法」を知りたがります。 書籍を数冊読んだり、短期間トレード教育を受けただけで、そのトレード手法がわかったような気になり、「簡単に勝てるのではないか」と安易に考え、トレードを開始するようです。

しかし、他人が編み出したトレード手法のさわりを知った程度で勝てるほど、相場の世界は甘くありません。勝利を手にできなかった投資家は、「このトレード手法はダメだ」と断罪して、さっさと次のトレード手法を探し始めます。 決してトレード手法を学ぶことを否定しているわけではありません。私も「トレード手法が取り上げられている書籍」を頻繁に購入して読んでいます。

ただし、書籍の内容を鵜呑みにして、それをすぐに実践で使うことはありません。必ず自分なりに徹底的に検証して、その有効性を自分の目で確かめます。実際に検証してみると、書籍に書いてあるほど機能しないことが圧倒的に多いのが実情ですし、その手法が自分と相性が合うか、合わないかもわかります。 その意味では、書籍やスクールで教わるトレード手法を理解できたからといって、「これで楽に儲けることができる!」と妄信するのでなく、デモなどでその有効性を確認するといった慎重な姿勢をもつべきです。

また、トレード手法だけではなく、メンタルの重要性について知るために、行動心理学や行動経済学の書籍を読むことは大変にお勧めです。勝負の世界で活躍している人が書いた書籍などにも、投資に応用できる大きなヒントが隠されていることが少なくありません。
そういった、一見すると投資とは無関係に思える書籍を読む過程で、さまざまな「気づき」があり、その結果、トレード手法以外の自分の弱点を修正できるキッカケをつかむことができます。

■勝っているトレーダーはみな同じこという

自分でいうのは憚られますが、ブログや拙書籍、日本FX学院でご紹介している私のスキャルピング手法は、かなり優れたトレード手法だと自負しています。 このトレード手法による利益額や勝率などから見ても、相当なエッジがあると確信しています。 しかし、いくら優秀なトレード手法を知ったところで、トレーダーが心理的に負けてしまい、ルール通りに取引できないことはよくあることです。 いくらよいトレード手法を紹介されていても、結局はそのトレード手法を運用するトレーダーの使い方次第であり、「トレード手法」は成功するためのたったひとつの要素でしかありません。

伝説的なトレーダーの書籍を読むと、トレード手法そのものよりも、トレーダーの心理面について強調しているものが多いという印象があります。FXで優れた結果を残しているプロや個人投資家とお話しをしても、心理面の重要性を強調する人が少なくありません。 勝っているトレーダーの多くがメンタル面を強調するという現象は、恐らく偶然の一致ではないでしょう。どんな分野でも、一流といわれて活躍する人の発言を注意深く聞いてみるとわかります。プロ野球選手でも、プロ格闘家でも、プロ棋士、麻雀のプロでもかまいません。いかに勝つかのテクニックの話より、メンタルに関する発言が多いことに気づくはずです。

こういった一流の人たちのメンタルコントロールの話は、その書籍やインタビュー映像などで頻繁に出てきますが、そのなかの発言を拾っていくと、FXに応用できる「気づき」を得ることがよくあります。
彼らのような勝負の世界で活躍している人のメンタルに触れ、少しずつ自分の弱いメンタルを変えていくひとつのキッカケにしたいものです。

■自分の誤りを認めて、自分を変える

そうはいっても、いえ、人間はそう簡単に変われるものではありません。今までトレードで負けていたメンタルの持ち主が、勝てるメンタルを身につけるには、想像以上に時間がかかります。 生まれたばかりの赤ん坊でないわれわれ大人にとって、今までの考えを捨てて新しい考えを受け入れるということは、それに対する強い拒否感を克服する必要があるからです。 しかし、自分を変えることができなければ、いずれ市場から淘汰される運命です。

負けているトレーダーは何かを変えなければ、これまでの自分と同じ過ちを繰り返すことになり、今後の投資成績の改善は望めないでしょう。 もし、今まで勝てていなかったとしたら、現状のままではこれからも相場で通用することはないでしょう。 現状で勝てていないならば、この受け入れがたい事実を謙虚に受けとめ、勇気をもって何かを変える。 失敗しても、それをただ失敗として片づけるのではなく、その失敗のなかに成功に導くヒントが必ずあるはずです。私もこれまでに絶望的な損失を何度も繰り返し、幾度となく壁にぶつかりながら試行錯誤してきました。その試行錯誤があったからこそ、今日の成功があると確信しています。

■負けた原因は何なのかをとことん追求する

「勝ち続けるための特効薬がどこかにあるのではないか」という幻想は、なるべく早く捨て去らなければいけません。これは勝つトレーダーに変わるための必修条件です。 もし、過去にFXで惨敗したのなら、まずは、今までのトレードをひとつひとつ検証して、「どこがダメだったのか」「どうしてうまくいかなかったのか」をしっかりと精査することです。 そして、トレードの問題点を克服するためにはどうすればよいのか、一生懸命に考えることです。

自分のトレード履歴を見て、「なぜそこでエントリーしたのか」「なぜそこでイグジットしたのか」「損切るときは何を基準に損切りしたのか」といったことを、ひとつひとつ確認するのです。

このような地道な作業には、トレードの失敗を「今後の成功へと導いてくれる貴重な教訓である」と受け取るだけの精神的強さが必要です。失敗は成功の礎になる格好の材料ですが、痛みが強いうちに反省しないと、その効果は半減してしまいます。まさに、「鉄は熱いうちに打て」です。

早めに反省することが大事です。後回しにすれば、反省することすら忘れ、また同じ過ちを繰り返すことになりかねません。 私は「トレード手法」よりも、自分の「内面的強さ」がトレードで成功するもっとも重要な要素だと考えています。「自分は努力を継続できる人間であり、決して負けたままで終わるつもりはない」と本心から思える、本当の意味での人間的強さがトレード手法より大切だと信じています。

トレードで大きな損失を出し、これからどうしたらいいかわからないときは、静かに自分の心に問いかけてみてください。 そして、「どんなことがあっても、絶対にFXで利益を出せるようになりたい」と強く願うならば、今回の損失の悔しさを決して忘れず、間違いをしっかりと認め、必死の思いでがんばることです。

■FXは幸せになるための手段でなければいけない

人の能力には個人差がありますし、生まれもっての素質の違いがあります。世の中には強い人もいれば弱い人もいます。知識や技能をすぐに習得できる人もいれば、そうでない人もいます。健康な人には、身体の弱い人の気持ちを切実なものとして理解できないでしょうし、頭脳明晰で高学歴の人には、そうでない人の悩みや気持ちが、お金持ちには貧しい人の不安が実感としてわかりにくいでしょう。
強い人は簡単に「努力するのは当たり前のこと」「能力のない者は黙って立ち去れ」と感じがちですが、このような強者の論理には、自分も昔は他者によって支えられ、助けられてきたという他者に対する感謝の念が欠けているような気がしてなりません。

現在こそ強者に成長した人間も最初から強かったわけでなく、周囲の支えが必ずあったはずです。 そのような意味で、現在FXで勝っている投資家は、弱者を敗者として突き放すのではなく、彼らから何かを学びとるという謙虚さをもたなければいけないと感じます。

FXはゼロサムゲームです。敗者がお金を失うことによって、強者が利益を得る仕組みになっています。私自身が大きな利益を上げられたのも、決してきれいごとなどではなく、他人の損失があったからに他なりません。 ただし、トレードを通して莫大なお金を稼ぐことが私の夢ではありません。 私のブログや書籍の読者から送られてくるたくさんの相談メールを拝見して、いろいろ考えさせられることが多々あります。そこには破産寸前であったり、自殺を考えるほどの損失を抱えたりする投資家もいて、どうみてもFXが幸せのためではなく、不幸の元凶になってしまっていると感じることがあります。

私は、「FXは幸せになるための手段でなければいけない」と強く確信しています。 そういった意味で、私は自分だけの利益を得るためだけに、1日中トレードするということには強い違和感を感じます。だからこそ、何らかのかたちで社会や他者とかかわり、微力であっても、他者のために尽くしたい、そんなふうにいつも本気で思っています。

これからもFXが不幸の元凶になる方が出ないように、極めてささやかではありますが、自分のトレード能力や知識を誰かの役に立てる活動をしていきたいと願っています。

 

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