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皆さんはアリゾナ州について、どれだけご存じでしょうか?
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- アリゾナルールでフェイズを見分ける:ブラッドリー・フリード
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■アリゾナルールとは?
皆さんはアリゾナ州について、どれだけご存じでしょうか? 「名前くらいは聞いたことがあるけど……」という人が大半でしょう。最近だと、気候が温暖なせいか松坂大輔や日本のプロ野球選手が自主トレを行うことが多いようです。
さて、ここでアリゾナの観光案内を書くつもりはありません。今日は、皆さんが相場の状態を診断するときの、ひとつの方法について書いてみたいと思います。その名も"アリゾナルール2です。
皆さんは市場の状態をどう診断しているでしょうか。いうまでもなく、相場にはトレンドの出ている状態もあれば、トレンドが不明確なレンジ相場もあります。レンジ相場のときにトレンド順バリの手法を使っても効率が悪いですし、強いトレンドが出ているときに逆バリ手法を採用すれば痛い目を見るのは明らかです。
相場がどのような状態にあるかによって有効な手法も変わってきますから、その見極めは非常に重要です。
アリゾナルールはマーケットを4つのフェイズに分類します。
1. 相場に方向感がない
2. トレンドレスなフェイズ
トレンド発生の初期段階
3. トレンドの明確なフェイズ
4. トレンドが終焉するフェイズ
の4つです。4つのフェイズを見わけるのは簡単で、62EMA(指数平滑移動平均線)と200SMA(単純移動平均線)、それに800SMAの3本の移動平均線を使うだけです。チャートはどれでも構いませんから、3本の移動平均線を表示させてみましょう。
3本の移動平均線が800SMA、200SMA、62EMAと長いものから短いものへきれいに並んでいれば、トレンドがはっきりした状態です。上に800SMAがあるのならダウントレンド、下に800SMAがあるのならアップトレンドです。このフェイズを"フェニックス"と呼びます。
ところが、トレンドはいつか必ず終わります。ダウントレンドが終わって為替レートが上がっていくとき、移動平均線はどう動くでしょうか。それまで3本の移動平均線はそろって下向きだったはずですが、まずはいちばん敏感な62EMAが上向きに転じて、そのまま為替レートが上昇を続けると、やがて、200SMAとゴールデンクロスします。
これがトレンドの終焉を示す"ユマ"です。別のいい方をすれば、62EMAが200と800のSMAに挟まれていて、かつローソク足が800SMAにタッチしていない状態です。さらに、ローソク足が上昇していくと、やがて800SMAにタッチします。トレンドレスな"トゥーソン"となるのです。ただし、62EMAが800SMAとクロスしていないことが条件です。800SMAはローソク足にとって愛すべき故郷です。トレンドが発生すると、ローソク足は800SMAから離れていきますが、やがて必ず800SMAに帰ってきてトゥーソンを形成するのです。
しかし、また旅立ちのときがやってきます。旅立ちを教えてくれるのは、62EMAと800SMAのクロスです。これがトレンド発生の初期段階である"フラッグスタッフ"です。
ただ、200と800のSMAはまだクロスしていないことが、フラッグスタッフの条件です。もし、200と800のSMAもクロスしたら?それはもうトレンド相場を示すフェニックスなのですから。
言葉でいわれると、多少混乱するかもしれません。でも、チャートを見ながら、もう一度お読みいただければ、今がどのフェイズなのか、すぐに把握できるようになると思います。トレンドレスなトゥーソンから、トレンド発生の初期段階のフラッグスタッフを経て、トレンドの明確なフェニックスに至り、トレンド終焉段階のユマへ、そして、またトゥーソンに。この一連の流れを頭に入れておきましょう。気をつけていただきたいのは、ユマフェイズが終わると、次は必ずトゥーソンになるのではなく、ユマからフェニックスへといったように、逆戻りすることもあるということ。
相場の状態をどう診断するか、その方法はさまざまでしょうが、アリゾナルールが優れているのは、わずか3本の移動平均線ですべての相場を診断できることです。すべての相場は、例外なくアリゾナルールの4つのフェイズのいずれかに必ず当てはまるのです。
■具体的な手法について
では、具体的にそれぞれのフェイズでどんな手法を使えばいいのか。紙幅の都合がありますから、すべてを紹介することはできませんが、当連載で紹介してきたいくつかの手法NYボックス、サプライズトレード、トゥームストーンにも適したフェイズがあります。
NY市場の始まる前の高値・安値をブレイクしたら、ブレイクした方向へついていくNYボックス。これはトレンド順バリの発想ですから、相場がフェニックスフェイズであると、より効果を発揮してくれます。
サプライズトレードは、800SMAを挟んだレンジをブレイクしたときについていき、62EMAを利益確定の目安に使う手法でした。言葉を換えれば、トゥーソンからフェニックスへとフェイズが移るときの動きを利用した手法になります。トゥームストーンはその逆に、フェニックスが終わりトゥーソンへと至る旅、つまり、ローソク足の故郷である800SMAへの里帰りについていく手法です。
アリゾナルールはただ単に相場を診断する方法ではなく、多くの手法を含んだ"トレードシステム"なのです。私の師匠であるロブ・ブッカーと、私の日本での初著作となる『超カンタンアメリカ最強のFX理論』では、アリゾナルールで有効な10の手法を紹介しています。
今後も当連載で手法を紹介していくこともあるでしょうが、より早くお読みになりたい方は、ぜひ書籍のほうにも目を通してみてください。

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