投資やトレードで利益を得るために必要な基本要素のひとつに、「本質を知ること」があります。自然界はフラクタル(相似性)であり、同じパターンをいたるところに見出すことができます。
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- 本質を知る方法(後半):松島修
- 本質を知る方法(後半):松島修

投資やトレードで利益を得るために必要な基本要素のひとつに、「本質を知ること」があります。
■フラクタルであることを認識する
ひとつのことを極めると他の分野も比較的簡単に極めることができる
自然界はフラクタル(相似性)であり、同じパターンをいたるところに見出すことができます。日足と5分足のチャートを並べて、チャートに単位が表示されてないと、どちらが日足か5分足かわからないように、大きく見ても小さく見ても、同じパターンがあることをフラクタルといいます。
一般に、仕事などにおいて、ひとつのことを極めることが推奨されますが、ひとつのことを極めると、他の分野でも、比較的簡単に極めることができるようになります。まったく異なる分野で極めた二人が会話して、意気投合という話があるのは、擬似的に共通の体験をしているからです。
ある分野において、本質を理解できると、他の分野でも本質を理解できることになります。これはパターンをつかむことができれば、いろいろなところに応用ができるということです。そして、そのパターンは、基本的にはシンプルです。フラクタルを意識すると、さまざまな疑似体験が可能
相場においては、日足や週足ベースのゆったりした投資を学びたい人が、5分足での相場の動きを見ることは、高速学習していることに相当します。タイムマシンに乗って、時間を早めて動かしていることと同じといってよいでしょう。
相場のボラティリティは恐怖に置き換えることができますが、この恐怖体験を5分足で高速学習することは、大きなゆったりした相場での取引にも役立つことになります。
恐怖心がチャートで表現できるということは、ファッションなどの流行さえも予測可能になってきます。これは人の脳が変化を期待する周期・時期を予測できる時間分析ともいえます。
ちなみに、為替取引などの取引で、秀逸なアクティベート時間分析も、基本的概念は、相場以外にも適用できるのでしょう。
フラクタルを意識すると、さまざまな擬似体験をすることが可能です。■鳥瞰的に見る
鳥瞰的に見ると、他人がまだ見えてないものが見えてくる
大きな視点で見ることは常に必要です。混乱の多くは、鳥瞰的に見ないで、微視的に見てしまうことからきます。多くの人が木を見ても、森を見ていない状態に陥る傾向があります。その傾向があるということを知るだけでも、視点は広がってきます。
鳥瞰的に見ると、他人がまだ見えてないものが見えてきます。鳥瞰的にみるとノイズが消える
相場にはノイズが多く、ノイズを見ていると毎日が激動ですが鳥瞰的に見ることで、ノイズを消すことができます。雑多な情報を入れすぎると大衆心理になって負けるのは、自分自身がノイズまみれになるからです。トレードでは日足を意識することが大切
トレードでは5分足でトレードをするとしても、日足を意識することが大切です。日足・60分足・5分足など、鳥瞰的視点から微視的に段階的に見ていくと良いでしょう。なぜなら、ノイズがよりはっきり見えてくることと、5分足であっても、日足の影響を受けるからです。
日足を意識しないで、5分足でトレードをするということは、ノイズのなかにどっぷり身を置くことであり、日足を無視する人は、テクニカルは知っていても、相場の本質を理解していないといっても過言ではないように思います。本質は実際はシンプル
ちなみに、プロトレーダーと呼ばれる人でも、相場の本質を理解していない人は多いものです。これは、相場を理解することが難しいという意味ではありません。本質や真理は探求して得ることに価値がある、つまり、本質や真理は簡単に得ることはできないと思い込んでいる人が多いのですが、実際にはシンプルなものです。■逆に見る
逆の視点から見ると、簡単に理解できることがある
逆の視点から見ると突然、簡単に理解できることがあります。金庫の防犯度を上げるためには、金庫破りの視点から見ると対策方法がわかります。金融商品の良し悪しを見わけるためには、金融商品の組成側の考え方を知ると良し悪しがわかります。
逆の視点から見るということは、逆の立場になったことがないとイメージできないこともありますので、いろいろな経験は役に立つことになります。相場では、買いと同じだけ売りもいる
相場のチャートであれば、裏返しに見たり、上下逆に見てみると、気がつくことがあるでしょう。また、相場では、常に売り手と買い手が同じボリュームだけ存在することを意識することが大切です。
多くの人は、自分が買い手であれば、買い側、つまり、これから上昇すると思っている側しか意識していませんが、買いと同じだけ売り側、つまり、これから下がると思っている側がいることを意識してください。■論理的に考える&直感的に考える
直感を大事にする
論理的であることは大事ですが、直感も大事にしましょう。
私は理系なのですが、興味深いことに、「理系だったらすぐにわかるのに」ということと、「理系ゆえに理解できない」という2つの相反するようなことがあります。理系的な論理的に積み上げていく判断や思考パターンは大切です。しかし、論理がつながらない部分があると、そこで思考停止してしまい、身動きが取れなくなるケースがあります。お金を論理的に考えていない
お金については当然、皆が論理的に考えていると思われているかもしれませんが、実は、論理的に考えてないケースがほとんどのように感じています。
たとえば、年末ジャンボ宝くじを買うときに、期待値がどのくらいあるか計算したことがあるでしょうか?期待値とは、宝くじを買って、計算上配分される当選金額なのですが、年末ジャンボ宝くじで1万円買ったとして4200円くらいの期待値です。つまり、全宝くじを一人で買い占めた場合、100億円必要だったとすると、当選金をすべて合わせても、42億円程度にしかならないということです。
宝くじは小さな元金で大きな金額が当選するから、期待値だけで判断してはいけないという理屈もありますが、少なくても、期待値を知らないで宝くじを買うのは、お金に対する論理的思考ができてないといえるでしょう。宝くじは投資ではないからと思わないでください。
日本では、投資信託の売れ行きの順番は、その投資信託のパフォーマンス順ではなく、販売費の多い順に売れているのです。期待値を考えないで宝くじを買う行為も、パフォーマンスを比べないで、勧められるままに投資信託を買う行為も、同じレベルで論理的思考をしていないことになり、多くの人はお金や投資について論理的思考をしていないといっても良いのでしょう。左脳的論理思考にさまざまなシミュレーションをする
ところで、本質を理解する人の場合には、先に答えがわかって、後からプロセスを考えることが多いものです。
答えが先にわかることを右脳的とか直感を使うという表現をしますが、論理的に考え、過去の体験などのデーターベースを高速検索して導いた結果も、直感的と同じに見えると思います。そもそも、この本質をわかるための10項目も、考えぬいて出てきたわけではなく、即時に出てきたものです。
右脳と左脳を同時に使うような思考方法が良いのでしょうが、左脳的論理思考に、さまざまな角度から、同時にシミュレーションしていくと良いでしょう。違和感があるところは、論理がおかしかったり、抜けている部分があったり、キーとなる部分が隠れていることが多いです。相場は常に正しいが、バイアスがかかっている
ちなみに、為替では、教科書だけで為替を学んだ大学教授などが、確信をもって間違えることが多いものです。そのような方は、「相場がおかしい」という表現をされますので、見わけることは簡単です。
実際には、「相場は常に正しい」。ただし、「相場には常にバイアスがかかっている」ということなのでしょう。■極端にしてみる
極大化・極小化すると本質が簡単にわかる
極大化・極小化すると本質が簡単にわかることが多いものです。
以前、次のような住宅ローンの繰上げ返済で、間違った記事がありました。次の2つの住宅ローンをもつ人が、借入1年後に繰上返済する場合、まず(2)から繰上返済を行うべきという間違いです(繰上返済のための手数料は無視)。
(1)1000万円、金利4・5%、借入期間10年。
(2)1000万円、金利3・0%、借入期間30年。
これは、ふつうに考えればわかるように、金利の高い(1)から返済すべきなのですが、金利の総額が(2)のほうが多いので、支払い金利総額が多い(2)から返済するほうが、効率的という間違いです。
間違いの理由を、ここでは詳しく書きませんが、(1)の条件を極端にしてみると、すぐに間違いがわかります。たとえば、(1)のローンをサラ金(金利20%、借入期間2年)から借りている状態に置き換えてみれば、単純に金利の高いほうから返済すればよいことが、すぐにわかります。
ひとつの数字や事象しか見えなくなった場合、設定を極端にしてみると、本質が浮かび上がるものです。イメージできるものは、実現性が高い
私たちは、イメージする能力があります。具体的にイメージができないものは、実現が難しく、イメージできるものは実現の可能性が高くなります。
イメージできることは創造の元であり、創造は収入の源泉です。過去にないモノや概念をイメージできるようになれば、新しい分野を創造することになり、その人の収入は上昇につながります。
本質を知ることも、本質のイメージができるかどうかがキーです。イメージ自体は明確でなくても、全体の輪郭がわかるだけでも十分です。的外れは避けること
避けるべきは「的外れ(まとはずれ)」です。聖書では、「的外れ」のことを罪といいます。「的外れ」にならないためには、的(本質)が最初は、クッキリ見えてなくても大丈夫です。全体の輪郭が見えていれば、その真ん中に矢を射れば良いのです。
つまり、輪郭さえ見えれば、あとはクスミ(混乱)を取り除いていくだけです。知識が豊富な人は、その知識ゆえに、本質を見失う傾向があります。
これは、薄目で見たほうが相場がわかり、凝視すると相場が見えなくなることに似ています。金融工学を勉強した人などは、相場が見えなくなる傾向があるように思います。相場で間違える元凶
相場では、知識は知恵に昇華させない場合、確信をもって間違える元凶にもなります。また、相場では、イメージしたとおりに相場が動いているときに、ポジションをもつことが良いと思います。
イメージができないときは、見送りです。イメージと妄想はまったく別
ところで、イメージと妄想はまったく別ものですので、ご注意ください。妄想には根拠がなかったり、良くないバイアスがかけられている可能性が高いといえます。■臨機応変に(柔軟に現実に対応する)
思考にも柔軟性が必要
現在の激動の時代は、「過去の延長線上に未来がない時代」と判断しており、思考にも行動にも柔軟性が必要です。
今は、大きく確信をもって間違える人が増えていく時代です。これに気がついた人は、過去の思考パターンや、ガチガチの頭から開放される良いチャンスともいえます。多くの人は、このガチガチ状態から開放されていないので、先に開放された者勝ちという美味しい時代ともいえます。
開放への近道は、混乱に気づくことです。相場を理解する視点が大事
相場では、チャートにこだわり、チャートは勉強していても、相場の本質を学んでない人が多いものですが、これは混乱があることを示しています。チャートを勉強しようとするのではなく、相場を理解しようとする視点が大切です。チャート分析手法のパラメーターを変えて、今の相場にぴったり合っているものをトレードしたり、時間足を変えて、ぴったり合っているものを使うなど、相場に自分や考え方を合わせることが大切です。■「本質を知る方法」番外編
本質を知る方法の10箇条が終わりましたが、番外編です。本質を知る方法の逆の見方として、本質を知ることができなくなる状態という切り口で、簡単に書きます。 ・罪のなかにいる(法律的・道徳的に問題がある状態)。
・占いなど、オカルト系に傾倒している。
この状態の人には、混乱がとくに与えられるので、本質を大きく見誤ることになります。相場でも仕事でも、その他全般にいえることですが、目先、一時的な成功はあったとしても、最終的には、大きく損失になります。
本質を知る方法は、良いものと悪いものを見わける力にもつながります。知恵を得ることは、黄金を得るよりはるかにまさる。悟りを得ることは銀を得るよりも望ましい(箴言16:16)。







