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FXに興味はあるけれど、「難しそう」「損をしそう」という理由で敬遠している方々も多いはずです。FX取引会社・外為オンラインで毎週、セミナーを行っている経験を生かし、ビギナー投資家のみなさんに、FXの基礎の基礎を解説していきます。

ゼロからわかるFX基礎の基礎 第1回:佐藤正和
ゼロからわかるFX基礎の基礎 第1回:佐藤正和

FXに興味はあるけれど、「難しそう」「損をしそう」という理由で敬遠している方々も多いはずです。FX取引会社・外為オンラインで毎週、セミナーを行っている経験を生かし、ビギナー投資家のみなさんに、FXの基礎の基礎を解説していきます。

■世界の国々の通貨を交換するのがFX。交換レートは日々変動

FXとは「Foreign Exchange外国為替取引」の略で、日本円や米国ドル、ユーロなど、さまざまな国々の通貨を交換する取引のことです。
外国為替の取引は、基本的に、観光やビジネスで海外に出かけたとき、日本円を現地の通貨に両替するのと同じ仕組みです。入国の際に外貨を買い、出国するときに余った外貨をふたたび日本円に両替する。同様に、FX取引も主に日本円で外貨を買ったり、売ったりするというのが基本中の基本になります。
海外の両替所には数字が並んだ為替レートのボードがあり、通貨ごとの交換レートが表示されています。たとえば、為替レートが1米ドル100円であれば、1万円を100ドル分の米国ドルに両替することができます。反対に200ドルを両替すれば、2万円の日本円に換えることができます。

図1

海外で何度か両替した経験のある方なら、為替の交換レートが日々、変化していることにお気づきでしょう。前日は1ドル100円ちょうどだったのに、今日は100円10銭、明日は99円90銭……というように、為替の交換レートは日々、変動しています。
なぜ、変動しているかというと、「今日は1米ドルを何円なら買う、何円なら売る」といった取引が市場で行われているからです。この取引こそがFXすなわち外国為替取引というわけです。
為替レートの変動は、基本的には需要と供給で決まっていきます。「需要と供給」というと、少し難しいですが、要するに、「高くても買いたい」という人の多い製品やサービスの値段は上がりやすく、「安くしても売りたい」という人が多いとモノの値段が下がるのと同じ理屈です。
日本円や米国ドル、ヨーロッパのユーロなど、世界各国の通貨の交換レートも、1ドルが100円のとき、「100円10銭払ってもいいから、ドルを買いたい」という人が増えれば、1ドルは100円10銭に値上がりします。反対に、1ドル100円ではなかなか買い手が現れず、「99円90銭で売ってもいい」という人が増えれば、1ドルは99円90銭に値下がりするのです。
新聞の経済面などをにぎわす「円高」「円安」という言葉は、こうした為替変動を日本円を基準にして表現した言葉です。

図2

ただ、実際の為替レートを見て直感的に円高か円安かを判断するためには、多少の慣れが必要になるでしょう。
たとえば、1ドル100円から1ドル99円90銭になった状態は、円高でしょうか、円安でしょうか?これまで100円で買えた1ドルが、99円90銭で買えるということは、円の価値が上がったことを意味します。100円と99円90銭という数字だけに注目すると円が安くなったように錯覚しますが、答えは円高になります。
反対に、1ドル100円から100円10銭になると、同じ1ドルを買うのにより多くの日本円が必要になります。つまり、円安が進んだことになるわけです。
パソコンの値段が下がったとか、ガソリンが値上がりしたというと、誰もがピンとくるでしょう。でも、「お金が値上がりしたり値下がりしたりする」というのは日常生活ではピンとこない表現なので、難しいと感じられる方も多いはずです。
一般生活のようなモノとお金の交換ではなく、お金とお金を交換するということに最初は戸惑うかもしれません。これも、理屈で考えるより、「1ドル何円といういい方をするときは、値段が下がったら円高、上がったら円安」と機械的に覚えてしまうのがいいと思います。1ドル100円が90円になれば円高(ドル安)ですし、1ユーロ110円が120円になれば、円安(ユーロ高)です。

図3

■為替レートの変動を収益チャンスに。外貨投資は円安だと儲かる

先ほど、為替の交換レートは日々、変化するといいましたが、FX取引でお金儲けができるのは、この変動のおかげです。価格が変動するということは、「安く買って高く売れば」、その値幅分、儲けることができます。反対に「高く買って安く売る」と損をすることになります。
たとえば、100円で仕入れたお菓子を110円で売れば、10円儲かります。これと同じように、1ドル100円でドルを買い、110円で売ると、10円分、安く買って高く売った分、儲かるのです。反対に、1ドル90円で売ると、100円で買ったのに、90円しか戻ってこないので、10円分の損失が生じることになります。
ということは、円安、つまり、日本円に対してドルが値上がりしそうなときに、ドルを買うと儲かるわけです。外貨預金のように、日本円で外貨を買うという場合は、「円安になれば儲かり、円高になれば損する」というのがFXの法則です。
今年3月11日に起きた痛ましい大地震の影響もあり、日本円は1ドル76円36銭の史上最高値を更新しました。これまで外貨投資をしてきた方々は、購入した外貨が日本円に対して急激に値下がりしたため、多大な損失をこうむることになりました。
状況次第では、今後、さらに円高が進んで、外貨投資すればするほど損をしてしまう局面が続く可能性もあります。ただし、震災の混乱が収まり、日本が一致団結して復興に向かう過程になれば、急速な円高もやがて収まるでしょう。
事態が落ち着き、円安方向に為替レートが向かうのが明白になれば、円高でこれまで以上に安く外貨を買える分、新規にFXを始める方には有利になります。
むろん、1ドル90円や80円台でも十分円高だったので、そこで外貨を買ってしまって、76円台という空前の円高で損失をこうむった人も多いので、油断は禁物です。

図4

■FXでは外貨預金と同じように「金利」という収益も狙える

FXで儲けるための最大の収益源は、これまで見てきたような為替レートの変動です。これを「為替変動損益」と呼びます。
ただ、FXにはもうひとつの収益源があります。それは日本円など低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買うことで得られる金利収入です。FX用語では「スワップポイント」と呼びますが、イメージとしては外貨定期預金の金利と同じようなものです。
FXを始められる方のなかには、外貨預金と違い、FXには金利がつかないと思われている人も多いようです。しかし、それは誤解です。外貨預金と同じように、日本円を売って外貨を買う取引をした場合、日本が世界一の低金利国であることから、現状はどの外国通貨を買っても、「スワップポイント」と呼ばれる金利収入を得ることができます(中国の人民元など一部例外もあります)。
スワップポイントの仕組みは次回以降でご説明しますが、
「FXの収益=為替の変動益+金利収入」
という式は頭に入れておいてください。賢く使いこなせば、外貨預金などよりずっと有利な条件で外貨投資できるのです。
また、外貨預金に比べると、取引できる通貨の種類がとても豊富なのもFXの魅力です。外為オンラインの場合、米ドル、ユーロ、英ポンド、オーストラリア(豪)ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、カナダドル、スイスフラン、南アフリカランド、そして、日本円の8種類の通貨を取引できます。通貨はそれぞれアルファベット3文字の略称で表記されることが多いので、その表記も覚えておきましょう。
外国為替取引は、これらの通貨のなかの2つを組み合わせ、一方を売って、別の通貨を買うというかたちで行われます。取引には2つの通貨が必ず必要となり、その組み合わせは「通貨ペア」と呼ばれます。
たとえば、「USD/JPY」といえば、米ドルと日本円の取引、「EUR/JPY」といえばユーロと日本円の取引です。日本円を示すJPYは、スラッシュの後ろ側、つまり、「〇〇〇/JPY」という表示になります。「USD/JPY」を買うというのは、日本円を売って米国ドルを買うことを意味します。この場合、「USD/JPY」のレートが上昇すれば、ドル高円安になるので儲かります。

図5

見慣れない専門用語や表記の多いFX取引ですが、一度頭に入れてしまえばそんなに難しいことはありません。空前の円高が進んだ今は、ある意味、外貨投資で儲ける大きなチャンスです。細心の注意が必要ですが、FX取引を始めるには絶好の時期といえるかもしれません。

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