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最近話題のFX取引。口座を開設し、証拠金を入金したまではいいけれど、何をどう始めたらいいのかわからないというご同輩が多いのではないでしょうか。確かに、市況コメントや解説書は難しい専門用語のオンパレードだし、何十種類とある通貨ペアからどれを選んだらいいのか、いつどんなタイミングで、どのくらいの資金で売買したらいいのか。初心者の方にとってはわからないことだらけです。

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中高年から始めるシンプルトレード法:雨夜恒一郎
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■何をどう始めるか?

最近話題のFX取引。口座を開設し、証拠金を入金したまではいいけれど、何をどう始めたらいいのかわからないというご同輩が多いのではないでしょうか。確かに、市況コメントや解説書は難しい専門用語のオンパレードだし、何十種類とある通貨ペアからどれを選んだらいいのか、いつどんなタイミングで、どのくらいの資金で売買したらいいのか。初心者の方にとってはわからないことだらけです。
そこで今日は、経済知識は必要なく、初心者の方でも迷わない、簡単でシンプルなトレード方法をお教えしましょう。

■バイ&ホールドでは儲からない

初心者の方のなかには、外貨預金の延長線上で、何となく適当なタイミングで外貨買いから入り、とくに、目標を決めないまま保有する方をよく見受けますが、為替相場は長期的な下落局面も必ず訪れますから、こういう「バイ&ホールド」の戦略では、いずれ損失を出してしまいます。
また、ひとたび手仕舞いのタイミングを逃すと、ポジションがいわゆる「塩漬け」となり、長期にわたって資金を固定してしまうことになりかねません。人間心理は不思議なもので、少額の含み損の状態ではイライラ・そわそわしがちですが、逆に、含み損がどうにもならないレベルになってしまうと、頭が考えることをやめ、痛みを感じなくなってしまいます。
とにかく何をおいても、塩漬けだけは絶対に避けねばなりません。

■寄り引けトレード

そこで、今日、ご紹介するのは、「毎日一定の時間にエントリーし、一定の時間にエグジットする」という非常に単純なトレード方法です。たとえば、毎朝午前9時にポジションをとり、勝っても負けてもNYの午後5時(翌日の朝6時)で決済するのです。このように寄り付きでエントリーし、引けでエグジットする方法を「寄り引けトレード」といいます。
寄り引けトレードのいいところは、必ず一日で決済するので、ポジションが絶対に塩漬けにならないところ。そして、数多くトレードすることにより、ポジションへの執着や未練を捨てられるところです。
年に数回しかトレードしない人は、どうしてもポジションに対する思い入れが強くなり、損切りしなければならない局面でも、「待っていれば戻るんじゃないか?」とつい突っ張って、傷口を広げてしまいがちです。
しかし、毎日のようにトレードしていれば、損失が出ても「焦るな、相場は明日もある」と、淡々と損切りできるようになります。ポジションを翌日に持ち越さず、心理的にもリセットされるので、メンタルにも負担はかかりません。

■売買ルール

寄り引けトレードは、寄り付きで買いか売りを決めてエントリーするわけですが、問題は、何を基準に買いか売りかを判断するかということです。相場は上がるか下がるかしかないので、勘で決めても5割は当たるはずですが、人間の心理には、欲望と恐怖心によって利小損大の不利なバイアスがかかってしまうため、感情に任せてトレードしていると、勝率はなかなか5割に届かないものです。
不利なバイアスを取り除き、勝率を5割以上に引き上げるには、そのときどきの相場観や裁量で決めるのではなく、一定の売買ルールに従って売買するのが近道です。 たとえば。テクニカル指標で●●が出たら買い、××が出たら売りというように、あらかじめ決めておくのです。一番わかりやすいのは、トレンドに沿って順張りでトレードすることでしょう。
つまり、相場が上昇トレンドに乗っているならば、毎日、寄り付きで買いから入り、下落トレンドにあるならば、毎日、売りから入ればいいわけです。
相場が上昇トレンドにあるか、下落トレンドにあるかを判断するには、最初は移動平均線を利用するといいでしょう。たとえば、上記の「ユーロ/ドル」のチャートでは、21日移動平均線が下降している期間は下落トレンド、上昇している期間は上昇トレンドと認識することができます。

図1

■OCOオーダーを入れる

為替相場は、ときとして一日に数百ポイント動くこともあり、寄り引けトレードとはいえど、運が悪いと予想外の大きな損失を出してしまうこともあります。また、寄り付きから数時間で、思った方向に進んだにもかかわらず、途中で反転し、結局、損失となってしまうこともあります。
こうした事態を避けるため、エントリーすると同時に、利食いと損切りをセットにした注文(OCOオーダーといいます)を入れるという方法があります。
こうすることにより、最高で××ポイントの利益、最悪で××ポイントの損失という具合に、リスクとリターンの幅を自分で決めることができます。相場の世界では5連敗、10連敗ということも珍しくありませんが、たとえ、10連敗しても資金が底を突かないように、ポジションのサイズや損切り幅を調整すれば、資金管理やリスク管理も容易になります。
FXに限らず、相場で勝つには、「損失を小さく切る」ことが絶対条件です。利食いと損切りの幅は基本1対1ですが、この割合をうまく最適化すれば、負けが込んでも損切り貧乏にならなくても済みます。
たとえば、利食いの幅100ポイントに対して損切りの幅を25ポイントとすれば、1勝4敗・勝率20%でも理論的に負けることはありません。まあ、ここまで極端な差をつけてしまうと、ちょっとしたアヤで損切りのほうが先についてしまうリスクが高くなってしまいますが、最初1対1から始めて、自分のトレードの勝率がわかってきたら、徐々に「利大損小」になるように調節していくといいでしょう。

■通貨ペアは何を選ぶか

通貨ペアの選択も重要なファクターです。値動きが大きく、トレンドがはっきりしている通貨ペアほど利益が出やすいですが、トレード回数が多くなるので、流動性が乏しいマイナー通貨や、スプレッドが大きい通貨ペアは避けたほうがいいでしょう。
常に5種類以上の通貨ペアの動きを監視し、トレンドのはっきりしているものを2つか3つ選んで取引するというやり方が、リスク分散にもなってお勧めです。

■時間帯もこだわろう

寄り引けトレードは、エントリーの時間も、エグジットの条件もあらかじめ決まっているので、売買のタイミングで迷うことはありません。ただ、エントリーする時間は、必ずしも東京の9時がいいとは限りません。
ユーロやポンドなど欧州通貨の取引は、ロンドン市場がオープンしてからが本番ですから、東京市場は避けて、ロンドン市場の寄り付き(東京時間午後3時ごろ)にエントリーするほうが、ダマシが少なく、うまくいくこともあります。
今日ご紹介したトレード方法は、爆発的に勝つことはできませんが、逆にいえば、大負けすることも難しい方法です。FXをこれから始める方には、まず、少額・ローリスクのトレードを数多くこなすことにより、トレードそのものに慣れることをお勧めします。
そのうえで、より確率的に有利なロジックを編み出し、自分に合ったトレード方法を構築していけばいいのです。皆さまのトレードでの成功をお祈りしています。

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