デイトレードの欠点を補うためには、長期トレンドに留意する必要があります。売買回数を少なくすることも重要です。利益幅を大きくとるためにトレンドに乗っているなら、オーバーナイトも試みることも必要でしょう。
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- 相場に参加する心構えと、相場を見る眼:陳晁熙
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■デイトレードの再考察
デイトレードの利点
1.トレードチャンスが多い。 2.すぐに損切りができる。 3.寝ている深夜に突発的な大きなニュースがあってもリスクに晒されることはない。デイトレードの欠点
1.長期トレンドを見逃してしまう。
2.短時間でのトレードなので利益も小さい。
3.売買回数が多くなるため、スプレッド分の費用を多く支払うことになる。デイトレードの問題点
1.考えるよりも瞬時に行動する必要がある。
2.チャンスを逃さないために、チャートや価格を常時注視する必要がある。
3.規律正しく行動しないと、ギャンブルと同じになってしまう。デイトレードの欠点を補うためには、長期トレンドに留意する必要があります。売買回数を少なくすることも重要です。利益幅を大きくとるためにトレンドに乗っているなら、オーバーナイトも試みることも必要でしょう。
売買回数を減らすことで、瞬時に行動する必然性を弱めることができます。そのためには、デイトレードといえども、長期的視点を外すことはできません。
短時間のトレードでも、全体のなかの部分という観点に立てば、目先の強弱に惑わされることはないでしょう。鳥の視点から地形全体を俯瞰し、虫の眼で細部を観察するがごとしです。
長期的観点といっても、月足、週足は短期トレードの観点からはあまり重要でなく、日足の状況がポイントになってきます。これを基に1時間チャートのトレンドを見ながら、10分チャートでタイミングを計っていきます。■鳥の眼から虫の眼へ
FX会社の大半のチャートは、テクニカル指標を決めると、時間軸を月足、週足、日足、4時間、2時間、1時間、30分、15分、10分、5分、1分、ティックと自由に変えていくことができます。
ここでは、私自身が日頃見ているチャートで解説します。使う種類は、ロウソク足、ボリンジャーバンド(20本、±1σ、±2σ)、200本移動平均線、MACD(2本のEMAは12本、48本、シグナルは7)、スローストキャスティックス(12本)です。
これにより、相場のトレンド、現在が調整局面の上昇なのか下落なのか、相場は買われ過ぎか、売られ過ぎかの判断ができます。
日足チャートからは、ボリンジャーバンドが200日移動平均線より上にあるので、長期的には上昇トレンドにあることがわかります。しかし、MACDは、5月にシグナルがマイナスに転じ、6月初旬にはゼロラインを割り込んだため、中期的には下落基調にあると判断されます。
しかし、ストキャスティックスは10%台にまで下落したので、売られ過ぎ感が強く、84円から200日移動平均線にかけてのレンジがサポートゾーンになる可能性があり、ここで下げ止まる可能性があると予想できます。
一方、反発した場合は、ボリンジャーバンドの中心線=86円、+1σ=86円70銭、+2σ=88円が上値抵抗線になると予想されます。
次に1時間足チャートを見ると、6月2日以降は200本移動平均線を下回っていること、同じ時期からMACDがゼロラインより下で推移していることから、下落相場が続いていることがわかります。
3日、4日、7日の反発場面では、いずれも200本移動平均線にまで接近しますが、ここで跳ね返されています。つまり、この200本線が重要な上値抵抗線であることが判明したので、このラインをブレイクするまでトレードは戻り売りです。
ただし、日足の考察から84円を割り込む下落を見せたら、ショートカバーを優先します。また、ショートするタイミングは、ストキャスティックスが80%以上の買われ過ぎに達したところがポイントとなるでしょう。この場合、200本移動平均線のレベルである85円80銭レベルに接近していれば理想的です。
10分足チャートを見ると、200本移動平均線を越えて、力強く上昇している場面もありますが、上値は85円55銭レベルにとどまっており、日足でいえば、ボリンジャーバンドの中心線である86円の抵抗を受けて、戻り売り圧力に合ったことを示しています。
また、1時間足チャートの200本移動平均線の85円80銭の抵抗を受けて、押し返された格好になっています。そして、長期チャートの影響を受けて下落相場に転じ、10分足チャートでも、200本移動平均線を割り込んで、下落が本格化しました。短期的にはショートする相場ですが、ストキャスティックスが10%台まで下落したら、ショートカバーをして、次の戻りを待つとします。
以上のように、日足から順に1時間足、10分足と視点を移してきましたが、デイトレードに利用するトレンドを短期トレードに置いてあるため、戻り売りで臨みました。 仮に、1時間足チャートの視点がなく、10分足チャートのみを見ていたら、当然、上昇場面ではロングし、下落場面ではショートすることになりますが、人はロングで成功すると、なかなかショートできないものです。その逆もしかり。
また、短時間のチャートではノイズのような動きがトレンドに見えてしまい、高値買い、安値売りのトラップにひっかかってしまうことになります。ところが、初めから戻り売りと戦略を決めておけば、10分足チャートの上昇場面ではトレードしなくても、ショートのタイミングを待つことに集中できます。
その結果、トレード回数を減らすことができ、確度の高いトレードを実行できます。そして、ポジションを取ったならば、OCO注文を使って、利食い目標のリミットオーダーと損切りのストップロスオーダーを出すことです。
トレードの回数を多くすると、パチンコのような中毒症状にかかってしまいます。短時間のうちにロング、ショートを繰り返すことは、プロでもなかなか難しいものです。そして、一回の損切りが小さくても、回数を重ねれば、いつの間にか投資資金をなくしてしまうということになりかねません。
そのためには、鳥の眼で長期トレンドを認識して方針をひとつに定め、虫の眼を使って短時間チャートでタイミングがくるのを待つことだと考えます。






