前回、「平均足」はロウソク足と比べると、トレンドの判断がし易い半面、欠点もある点について触れました。しかし、通常の「平均足」もそのまま使ってみると、テクニカル上の「ダマシ」が意外と多いことについても触れました。今回は、前回の復習と通常の「平均足」に改良を加えた「平均足改良版」の計算方法について話をします。
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- 相場の世界で必要な武器とは? 第2回:平野朋之
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前回、「平均足」はロウソク足と比べると、トレンドの判断がし易い半面、欠点もある点について触れました。しかし、通常の「平均足」もそのまま使ってみると、テクニカル上の「ダマシ」が意外と多いことについても触れました。今回は、前回の復習と通常の「平均足」に改良を加えた「平均足改良版」の計算方法について話をします。
では、前回の復習です。
チャートソフトにロウソク足だけを表示させた場合、陽線、陰線が入り混じって、トレンドの判断が難しいときがある。
1.ロウソク足の代わりに「平均足」を使うことで、ある程度のトレンドは把握できる。
2.「平均足」でも大きなトレンドを形成する前に、テクニカル上のダマシが発生するときが多い。
チャートで確認してみます(週間足)。
最近の「ユーロ/ドル」は、一度方向性が決まり、トレンドを形成すると、暫く同じ方向に動く傾向が続いていますが、通常の「平均足」と改良を加えた「平均足」では違いがはっきりとわかります。
図1のなかの上のチャートは通常の「平均足」で、下のチャートは改良を加えた「平均足改良版」です。通常の「平均足」(上)では、陰線、陽線が交互に出現している箇所があるのに対して、「平均足改良版」は同じ色(陰線)が継続しています。
もし、平均足が陽線なら買い、陰線なら売りポジションをもち続けようとした場合、2月後半から4月前半(A)まで売り、買いを何度も繰り返す羽目になってしまいますが、「平均足改良版」では、売りポジションを継続したままで、利益を追求することが可能です。■通常の平均足の計算方法
次に、「平均足」の計算方法を解説します(日足)。

平均足の始値は、前日の平均足の始値と前日の平均足の終値の中間に位置し、高値は当日の高値、安値は当日の安値をそのまま使います。そして、平均足の終値は、当日の4本値(始値、高値、安値、終値)の平均となります。
イメージでは図2のようになります。
また、平均足の始値は、「前日の平均足の始値と前日の平均足の終値÷2」となる点も、ロウソク足と異なる特徴です(図3)。

■平均足改良版の計算方法
これで通常の「平均足」の計算方法は理解できたと思います。それでは、テクニカル上のダマシを極力排除しながらも、実際の価格との遅れも抑えた「平均足改良版」の計算方法を公開します。
始値、高値、安値の計算方法は、通常の「平均足」の計算法方法と同じで、終値だけ計算方法を工夫しています。その終値の計算ですが、4本値が確定した時点で、「3日前の4本値」と「2日前の4本値」「前日の4本値」「当日の4本値」、そして、当日の終値に比重を大きくするためにさらに、「当日の4本値×2倍」をすべて足し、18で割ります。
そうすると、図1のような「平均足改良版」を表示することができます。計算方法自体は難しくはないので、計算機を使っても、また、図4のようにエクセルに計算式を予め入力しておけば、4本値を入力するだけで、「平均足改良版」の値を確認することができます。
「平均足改良版」の計算方法をまとめてみます。

もちろん、「平均足改良版」はオリジナルの計算方法であり、1時間足でも、5分足でも同じ計算方法になります。ご不明な点があれば、ブログ上のメールフォームからご連絡をいただければ、追って回答させてただきます。
■FX取引での実践
次に「平均足改良版」を使った実践方法の一例を解説します。成功するトレードと、なかなか勝てないトレーダーの違いは、一度間違いを犯しても、その間違いを繰り返してしまうのか? 一度犯した間違いであっても、次以降の売買ではその間違いを繰り返さないかの違いがあります。数ある間違いのなかで多いのが、チャートをみていると、ポジションを建ててしまう「ポジポジ病」です。
図5は、上が週間足、下が日足の平均足改良版です。週間足で丸く囲った部分が、今年1月〜4月末の「ユーロ/ドル」で、下はその期間の日足です。日足で売買をする際も、それよりも時間軸が長い週間足を併用します。1月中旬から4月後半までの週間足は陽線継続(青色)だったので、日足で売買をするときは、陽線時のみ買いエントリーをして、陰線のときは売買を見送ります。
つまり、週足と日足が同じ方向に合致したときだけ仕掛けることになります。たったこれだけでも、無駄な売買を減らすことができます。
もちろん、この「平均足改良版」だけで常に勝てるトレーダーになれるということはありませんし、利食いやロスカットポイントも重要です。次回、さらに、踏み込んだ話をさせていただく予定です。







