今、一番注目しているファンダメンタルのニュースは、やはり、ユーロ圏各国の財政難が原因のネガティブなニュースです。アメリカのドルは基軸通貨ということもあり、一定の水準を超えると為替介入が行われますので、動きが単純に下落ということにはなり難いようですが、ユーロ圏の各国はそういう訳にはいかないと思います。
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- 年内のユーロの動きについて:えつこ
- 年内のユーロの動きについて:えつこ

今、一番注目しているファンダメンタルのニュースは、やはり、ユーロ圏各国の財政難が原因のネガティブなニュースです。アメリカのドルは基軸通貨ということもあり、一定の水準を超えると為替介入が行われますので、動きが単純に下落ということにはなり難いようですが、ユーロ圏の各国はそういう訳にはいかないと思います。その理由と、年内のユーロの動きの予想を私なりの見解で説明させていただきたいと思います。
先進国の財政赤字と、ユーロ圏の国
私は、大規模な協調介入があったとしても、当分の間はユーロ圏のファンダメンタル的な要因は、ネガティブな下降トレンドだと思っています。その根拠となる良い資料が偶然、ロイター通信の「世界経済展望」のページにありましたので、こちらを基に説明致します。
まず、ユーロ圏の2010年の一般政府債務の金額と、その国のGDP(国の儲けたお金の合計)との比率をパーセンテージで表して、それを一覧にしました。
GDP(国の儲けたお金)との割合が100パーセントを超えている国もあります。個人の金銭感覚で説明すると、収入よりも支出が多くて、預貯金に手を出さないとやりくりが出来ないことが証明されています。国家として大変厳しい財政状況であることが読み取れるのですが、こういった国が8カ国以上存在するのがユーロ圏です。 今度は先進国の中での、政府の債務残高の高い国を示している図をご覧ください。そして、このなかにユーロ構成国の8つの国がどの位置を占めているかをご確認ください。

日本が飛びぬけて債務が高いですが、今回はユーロ圏の国に注目してください。赤で国名を囲んでいる国は、最初に表にした8カ国です。日本、英国、米国以外は上位がほとんどユーロ圏の国です。
ユーロは、行政・公務員の形態・税金の金額などの異なった23カ国から成り立っていますが、そのうちほとんどの国が財政赤字が多くて、なおかつ債務残高も高いという大変な状況にあります。
単独の日本や米国や英国と違って、23カ国という構成国のうちのほとんどが財政的不安を抱えているとなると、そう簡単にこの財政不安は解決できないと結論付ける他ないと私は考えます。ユーロ圏の介入とドルの介入
ユーロ圏の介入は財政が厳しい国の国債をECB(欧州中央銀行)が買い取るかたちがほとんどで、実質的な為替介入には大変消極的です。また、国債の買い取りをしても市場はあまり大きく反応しませんので、大した材料にはなりません。
ですが、スイス中央銀行が為替介入を行うときは比較的スイスフラン売り・ユーロ買いの動きになります。スイス中央銀行の為替介入が噂され始めた場合は、ユーロ上昇の注目材料となります。しかし、効果は一時的なものとなると思います。ですので、ユーロが上昇しても長くポジションを保有することは絶対に避けていただきたいと思います。
ついでですので、ドルの介入に関して追補させて頂くと、「ドル/円」が75円を切った場合は、日銀の為替介入に十分に注意していただきたいと思います。日銀が介入した場合は、輸出企業のために80円近くまでは動くと考えられます。年末までの動きの予想
ユーロ圏の国で一番債務の大きい国は、連日FX業者のニュースに出ているアイルランドとギリシャです。これからのアイルランドとギリシャのネガティブなニュースには必ず「デフォルトの可能性を懸念」という言葉が出てくると思います。
また、ポルトガルとスペインもよくみる国名ですが、この2国も要注意で注目していただきたいと思います。
今後「デフォルト」と一緒によく見かけるようになるのは、イタリアの財政難に関するネガティブなニュースではないかと思います。これらのニュースを目にしましたら、ユーロ売りの可能性が高くなっていると思います。
ですが、市場の勢いも必ず一緒に見て、テクニカルとファンダメンタルの両方の根拠が揃ってからトレードするように心がけてください。 今回の内容が皆さまのトレードの利益に繋がりましたら、私としても大変嬉しいことです。
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