先月号でも米国債の格付け引き下げから、世界の金融市場が大混乱していると書きましたが、残念ながら、現在でも落ち着いていません。ギリシャの債務不履行懸念が再燃して、再度ユーロが大きく売られました。スイスフランは無制限の為替介入でフラン高を防衛しています。
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- まいど、相場の福の神こと藤本誠之です。株式と為替の動向を読む:藤本誠之
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世界中の金融市場の混乱続く
先月号でも米国債の格付け引き下げから、世界の金融市場が大混乱していると書きましたが、残念ながら、現在でも落ち着いていません。ギリシャの債務不履行懸念が再燃して、再度ユーロが大きく売られました。スイスフランは無制限の為替介入でフラン高を防衛しています。
米国の最大の懸念は景況感の悪化です。この対応策として、注目のFOMCで、QE3とはならなかったですが、QE2からQE3への架け橋となる量的緩和第2・5弾となる追加緩和措置として、FRBの保有する短期の国債をより長期の国債に振り替える「オペレーションツイスト」を発表していました。超円高の流れは止まらない
日本を振り返ってみると、ようやく菅首相から野田首相に交代しましたが、世界的には、あまり影響がなかったようです。世界各国からみると、ほとんど毎年首相が交代しているので、毎回反応していられないといったところでしょうね。
日産のゴーン社長が野田首相に、円高対策を訴え、希望のレートとして、1ドル100円と述べたとのニュースがありましたが、残念ながら、現在の超円高の流れは簡単には、止まらなさそうです。外国人の国債保有急増
円高が止まらないなか、円資産を保有するために、株式市場から債券市場におカネが流れているようです。株式市場での外国人投資家動向をチェックすると、リーマンショック後に匹敵するほどの売り越しとなっています。
輸出関連株が多い日本の株式市場では、円高イコール株安となりますので、外国人投資家が売っているようです。しかし、円高傾向であれば円資産をもっていたほうが有利なので、投資先として日本国債に資金が向かっているようです。
また、中国等の新興諸国が自国通貨安を狙って自国通貨売り、ドル買いの為替介入を繰り返すので、世界中の外貨準備高が増加しています。この外貨準備高の運用先を分散させるために、ドル安懸念の米ドルや欧州不安のユーロから、円に資金が流れ、その資金で、日本の国債が買われているようです。過去最高67兆円に迫る動きとなっています。
これが問題なのは、多くの部分が外国人に保有されているギリシャ等と違って、日本の国債はほとんどが国内の投資家が保有しているので、海外で金融不安があっても、ギリシャ国債のように暴落することはないといわれてきました。
外国人投資家の日本の国債保有が急増すれば、いつまでもそうはいられなくなってきます。基本的に借金をしている人は、借入先に対して立場が弱くなるので、その点は心配な点となっていきますね。とくに、中国が日本国債の大保有者となってきており、中国の動向次第では、日本国債の価格変動に影響を与えることになりますね。地価はどうなる?
また、債券とならんで円資産の運用先として人気となっているのが、土地のようです。国土交通省が9月20日に発表した2011年の基準地価(7月1日現在)では、全国の全用途平均で3.4%の下落となっています。
20年連続の下落となっていますが、前年の3.7%の下落からは、縮小しています。シティのレポートでは、「2011年基準地価底打ち近し 震災後は大阪圏の改善が顕著」とあります。20年連続下落といわれると、今後も駄目な感じがするのですが、下落率の縮小等を見ると明るい兆しがあります。
また、日本の場合、今までは、首都圏が一極集中的に地価が高かったのですが、東日本大震災以後は、西高東低で、とくに大阪圏では、住宅地・商業地ともに下落率が減少し、前年にはなかった上昇・横ばい地点が多数あったようです。国内投資家と供に、外国人がREIT(不動産投資信託)等を通じて、不動産投資を開始し始めたようです。日経平均先物は短期投資、じっくり投資は、個別株で
円高懸念のあるなかでは、日経平均株価は主要な225銘柄の平均株価ですが、値がさの輸出関連株の比率が高いため、なかなか右肩上がりの展開は期待しにくいですね。だから、基本的には日経平均先物については、売り建てがおススメです。
また、9月1日から、9月22日までの15営業日の日経平均株価の値動きをチェックすると、前日比100円以上値上がり・値下がりした日数は10営業日もあります。海外市場動向に振らされて、価格変動の大きい、ボラティリティの高い相場が続いています。だから、小まめに売買を繰り返す、短期投資がおススメですね。
逆に、現在の日経平均株価は安く、超円高の影響があるものの、逆に円高メリットとなる輸入関連銘柄や、為替相場の影響があまりない内需関連銘柄であれば、中・長期投資のチャンスかも知れません。藤本が個人的に気になっているのは、不動産価格の下げ渋りの動きから、不動産関連銘柄です。
大手の不動産会社から、中・小型銘柄では、マンションや一戸建ての専業銘柄。また、土地を多く保有する電鉄会社等が面白そうです。これらの銘柄は、為替相場には左右されにくいので、全体相場が下げそうな場合は、日経平均先物で売りヘッジ可能です。
また、個別で短期的な売買に向いているのは、トヨタやホンダ、日産などの自動車株や、キヤノン等の精密株、建設機械のコマツ等です。これらの銘柄は、円高が逆風となりますので、FX取引でヘッジが可能です。
このように、単に株式の個別銘柄を売買するだけでなく、FX取引や日経平均先物取引と組み合わせて取引すれば、リスクを上手くコントロールしながら、リターンを狙うことができますよ。最後に少し宣伝
為替市場でも、個別株でも、日経平均先物でも売り買いのタイミングがわかるようになるためには、チャート分析が重要な武器となります。株式投資やFXトレードで勝ちたい人のために、主要なチャート分析を網羅して、実践的な読み方を理解できるように、藤本が書籍を書き下ろしています。『株・FXで勝ち続ける人のすぐ引けるよくわかるチャート事典』(1265円・成美堂出版)です。パソコンの横に置いて、チャートで悩んだときにすぐ引けますので、ぜひ、お買いもとめください!!

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