ディーラーによる今週のドル円「はやくも年内の相場を振り返る!そしてみんな気になる生保の動きは?」[国府勇太]

こんにちは。国府勇太です。

さっそく先週のドル円の動きを振り返っていきましょう。
見るのは日足です。

先週の一言「114円の壁はなかなか厚い!」

先週を一言で表すと「114円の壁はなかなか厚い!」です。

10月23日(日)に114.752円でスタートしたドル円。
114円の攻防に終止した動きでした。

週末27日(金)にはアメリカの重要経済指標の発表(GDP)の結果が良かったことを受け114.449円と114.50円に迫る勢いを見せましたが、その後は米長期債の利回り低下なども受けて下落。

結局、114円割れの113.677円でクローズしました。

気になるファンダメンタルについて。
先週主要な生命保険会社の2017年度の下期運用計画が出揃いました。

生命保険会社の運用は個人投資家と比較にならないほど額が多く、かつ長期の保険契約を履行するために長期の資産運用を行うので他の金融機関にはない独特の動きをします。

そのためFXにおいてもその動向が注目されています。

気になる内容は、低金利の環境の中、各生保が外国債券に積極的であることが浮き彫りになりました。

2017年上期にもほとんどの生保は外債を積みましています(1.7兆円。ただ、この数字は昨年と比較すると大きく下げていますが)。

さらに、少し難しい話ですが、ヘッジのコストが上昇していることから為替ヘッジつきの外債よりも「オープン外債」を増やしている生保が多いです。

この動きは一般的にドル円上昇を支える要因となります。

ドル円、今週の見通し

今日はちょっと趣向を変えて、少し早いですが今年1年を振り返ってみましょう。
見るのは週足(しゅうあしと呼びます)です。

今年の相場を表すならば「長いレンジ相場」です。
レンジをこのまま抜けなければ「FX is dead(FXは死んだ)」とさえ思える相場です。

もちろんイベントはたくさんありました。

1月のトランプ就任から5月のロシアゲート疑惑、7月に入って北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射に成功するなど、多くのイベントがあったのですがFXいまいち盛り上がっていません。

また、先日日経平均史上最長の16連騰を達成しましたがやっぱりドル円は盛り上がっていません。

注目は大台115円です。
ここをしっかり超えてくると年内大相場を見せる可能性もあります。

大相場を見せるとすればサイドは上(買い)です。
いよいよ2017年もあと2ヶ月です(早いですね)。

では、今週もリスク管理に気をつけてトレードしていきましょう。

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国府勇太(こくぶ・ゆうた)

ワイジェイFX株式会社ディーリング部。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。

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