FX力を鍛える有名人コラム

スプレッドについて、FX初心者が知っておきたいこと[遠藤寿保]

今回のテーマは、投資家にとっての取引コストとなるスプレッドです。一度の取引で発生するスプレッドは少額であるがゆえ軽視されがちですが、収益に直結する重要な部分だけにその仕組みはしっかり把握しておかなければなりません。初心者の方にも理解していただけるよう、スプレッドについて遠藤寿保さんに分かりやすく解説してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです

スプレッドとは?

スプレッドとは、一般的に「広がり、広がること、値幅、格差」を意味します。金融取引においては、「金利差」や「価格差」のことを意味し、FXにおいては通貨ペアの提示レート「買値(Ask、Offer)」と「売値(Bid)」の差のことをいいます。

例えば、ドル円のレートが「111.124−127円」と表示された場合の差「0.003円」がドル円のスプレッドになります。そして、この表示は111.124円から111.127円の間で推移しているという意味ではなく、この時点においてドル円の買値が111.127円で、売値が111.124円という意味になります。 

FXの取引には二つの価格が存在

同じ商品なのに価格が二つ存在することに違和感を持たれるかもしれません。しかし、FX以外にも価格が二つ存在するものは多数あります。例えば、「金・地金」などを売買する場合、金価格で「買取価格」と「小売価格」の二つが表示されています。金1グラムを売却すると買取価格4800円を受け取り、購入すると小売価格4880円を支払うといったあんばいです。また、中古自動車の販売においても、買い取ってくれる価格は100万円で、同じ中古自動車を買うときには120万円になるなど、同じ商品に二つの価格が存在します。

為替取引とは外貨の両替のことであり、日本円で米ドルを購入したり、米ドルで日本円を購入したりする行為です。そして、この価格差がFX会社の収益であり、私たちがトレードする場合のコストと考えてください。

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スプレッドは本来固定ではない!? 

FXのスプレッドは、もともと固定ではありませんでした。通常FXの注文の流れは、トレーダー⇔FX会社⇔インターバンクとなっており、現在でもFX会社とインターバンクにおける注文では、スプレッドは変動性となっています。

FXの固定スプレッドは、FX会社がFXという金融商品を分かりやすくトレーダーに提供するためのサービスの一つなのです。そのため、現在ではスプレッドの原則固定が当たり前となっている日本のFX環境ですが、世界標準では原則固定スプレッドでFX取引を提供している会社は少ないのが現状です。 

相場が急変動すると広がるときがある

現在、日本におけるFX会社の大半がスプレッドを原則固定としていますが、仕入先であるインターバンクのスプレッドが変動性のため、トレーダーに提示するスプレッドを広げざるを得ない場合があります。それは、マーケットが急激に変動した場合や大きく変動する可能性がある場合です。

最近の例ですと、2016年のブレグジット(英国におけるEU離脱を問う国民投票)や米国大統領選などのときにスプレッドが大きく広がりました。また、有事や大震災などが突発的に発生した場合もスプレッドが広がることがあります。

そのようなとき、どういった動きになるかというと、瞬時に売買するレートが大きく変動して売値と買値の差が広がります。新規の注文に関して不利なレートとなるばかりでなく、ポジションを保有していた場合には評価損益が悪化し、マージンカットになるなどのリスクが発生することもあります。ちなみに、開いたスプレッドはマーケットがある程度落ち着きを見せると元に戻ります。

現在、原則固定で提供されているFXのスプレッドですが、あくまで原則であり、場合によっては大きく広がる可能性もあるという認識を持っておきましょう。

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価格差がないほど有利な取引ができる

FXのスプレッドがタイト(狭い)ということは、対象となるマーケットの参加者が多く、流動性が保たれていて、そのスプレッドで提示しても提供側に収益性があるということになります。通常、ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨ペアは取引参加者も多く流動性が保たれているため、タイトなスプレッドでの提供が可能となります。しかし、南アフリカランド円やメキシコペソ円といった流動性が保たれていない通貨ペアは、スプレッドがワイド(広い)になる傾向があります。

FXはポジションを保有した段階でスプレッド分の損失を抱えることとなりますので、利益を出すタイミングはスプレッドがタイトな方が早くなります。スプレッドをトレードコストと考えた場合、コストが少ない方が利益を出しやすくなるといえます。とはいえ、当然ながらスプレッドが狭ければ必ず利益が出るというものではありません。

※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです


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