初心者が最も学びやすいチャート分析の入門ツール「移動平均線」
数あるテクニカル指標のなかでもっとも多くの人に使われているのが、移動平均線(moving average)です。これはローソク足の(一定期間における)終値の平均を結んだ線であり、チャート上には曲線で表現されます。この指標がプロトレーダーにも重宝される理由は、効用が明確だからだといえます。
移動平均線とはその期間中にトレードされた価格の平均値であり、すなわち参加者が共有している相場心理の平均線といえるものです。そしてその効用として、
- 移動平均線の傾き(角度)からトレンドを判断できる
- 移動平均線とローソク足の位置関係から相場の勢い(ボラティリティ)が分かる
- 複数の移動平均線を描画することでトレードのタイミングが察知できる
といったメリットを得ることができます。
上記の性質があるため、移動平均線という単純なテクニカルのみで、トレンドの判定とトレードタイミングの洞察ができるわけです。またそれにくわえて応用のテクニックが豊富なのも魅力。初心者のうちはシンプルな使い方をし、それに慣れてきたらさらに高度な用途へと発展させていくことができるのです。
移動平均線の傾きからトレンドと相場の勢いを判断
移動平均線は、その傾きからトレンドを判断することができます。右上がりならば上昇トレンド、右下がりなら下降トレンド、横向きならばトレンドなし、といった具合です。
また、その角度も重要な意味を持っており、角度が急ならば相場の勢いが強く、平坦ならば勢いが弱い証拠となります。
くわえて、移動平均線とローソク足との位置関係も重要で、本来はつかず離れずの距離感を保つものなのですが、これらが離れているようならば、強い勢いが生じている局面だと判断できるのです。
3種類(短期・中期・長期)の期間はどれがいい?
移動平均線は、平均したい期間を任意に定めることができます。そしてそれに応じた情報を得られることから、相場の先人たちは短期・中期・長期といった3種類の移動平均線を用いて相場を読み解く技術を磨いてきました。
では、どういった期間の移動平均線を用いれば良いのでしょうか? さまざまな考え方があるのですが、代表例として「短期=21」「中期=75」「長期=200」という設定をオススメします。これらの数値に厳密な意味はなく、相場の先人たちが使いやすいということで、継承されてきたものです。
短期線はチャートのローソク足に近い線が描かれます。対して中期や長期の移動平均線は、チャートの枠外からどんな流れが引き継がれているのかを表します。その性質上、長期線が最も起伏のないものとなります。
3本の移動平均線から読み取れること
期間が異なる複数の移動平均線をチャート上に表示させることで、さまざまな情報を読み取ることが可能となります。
3本の移動平均線が右上がりに推移し、その上にローソク足があるとすれば、これは明確な上昇トレンドであると判断できます。あるいは、3本の移動平均線がもつれあっているとしたら、その場合はトレンドがない状況を示しているといえます。
こうした例のように、1枚のチャート上に複数の移動平均線を表示させることで、短期から長期の相場環境を看破できるようになります。移動平均線の有用さが理解できるのではないでしょうか。
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移動平均線まとめ
いかがですか? ここまで読めば、移動平均線の基本的なことはマスターできたはずです。テクニカル指標は多くの人に注目されるほど効きやすいので、ほとんどのトレーダーが知っている移動平均線の使い方を覚えておいて損はありません。
- ・ローソク足の(一定期間における)終値の平均を結んだ線で、チャート上には曲線で描かれる
- ・その期間中にトレードされた価格の平均値(=参加者が共有している相場心理の平均線)
- ・移動平均線の傾き(角度)からトレンドを判断できる
- ・移動平均線とローソク足の位置関係から相場の勢い(ボラティリティ)が分かる
- ・複数の移動平均線を描画することでトレードのタイミングが察知できる
- ・応用のテクニックが豊富
- ・右上がりならば上昇トレンド、右下がりなら下降トレンド、横向きならばトレンドなし
- ・角度が急ならば相場の勢いが強く、平坦ならば勢いが弱い証拠
- ・移動平均線とローソク足が離れていると、強い勢いが生じているサイン
- ・短期・中期・長期といった3種類の移動平均線を用いるのがスタンダード
- ・「短期=21」「中期=75」「長期=200」がオススメ
- ・3本の移動平均線が右上がりに推移し、その上にローソク足があるのは、明確な上昇トレンド
- ・3本の移動平均線がもつれあっていたら、トレンドなし
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