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FXの魅力の本質を理解しよう

トレード技術の本質を知ろう!(最終章)バイナリーオプションの隠された真実と損切りの技術[いいだっち先生]

FXの本質を理解したトレードをしていますか?トレード技術の本質を知ろう!(最終章)BOの隠された真実と損切りの技術[いいだっち先生]

利益を出すためのトレード技術の本質

 こんにちは、いいだっち先生です。前号では私が一番伝えたかった本質の部分を、ほとんどの人が不思議に思っている「相場は上がるか下がるかの50%なのになぜみんな儲からないの?」というテーマの謎を解明しながら解説しました。トレードは利益が出ている間に利益確定をしなければならないため、上下の方向性だけでなく、いつ決済を決断するかというタイミング(時間軸)の二つの要素が重要だと書きました。

目からウロコ?FXの魅力の本質を理解しよう~トレードは本当に上がるか下がるかの50%なのか?(前編)[いいだっち先生]
目からウロコ?FXの魅力の本質を理解しよう~トレードは本当に上がるか下がるかの50%なのか?(前編)[いいだっち先生]FXの本質を理解する  こんにちは、いいだっち先生です。前号までは5回にわたって移動平均線を使いこなすための方法を具体例を挙げて解説し...

 ほとんどの人が上下の方向性にしか注意がいかず、決済のタイミングの技術論の重要性には見向きもしないのが現状です。要するにFXで安定して稼ぐためには、決済の技術論も突き詰めていく必要があるのです。

バイナリーオプション(BO)は本当に50%なのか?

 トレードは上がるか下がるかの50%ではないならば、バイナリーオプション(以下、BO)はどうなのか?という疑問を持つ人も出てくるでしょう。BOはハイ&ローの2択になるため、ほとんどの人が50%だと誤解しています。「FXの裁量トレードは自分には難しいけれど、BOなら2択で簡単だし、勝率も50%だから取引が苦手な私でも勝てそう」という考えがあちこちで聞こえてきそうです。

 結論からいうと、BOの勝率も50%ではありません。前述しましたが、全ての相場においてトレードは①上がるか下がるかの方向性(上下タテ軸)②決済のタイミング(時間ヨコ軸)という二つの要素で構成されます。これはBOでも同じで、実は時間軸は判定時刻という形で既に業者側で設定されているのです。ハイ&ローの上下の方向性ばかりに注意が向いているため、このカラクリに気づいていない方がほとんどです。

 つまり最初に時間軸の設定を業者側で固定されることで選択の余地が奪われ、上下の方向性という二つしか選択肢がない状態を強いられているのです(図①)。それをあなたが「2択だから勝率は50%」だと勝手に思い込んでいるのです。業者側は、BOを2択だから簡単でシンプルだとアピールしていることもありますが、勝率を50%だとは決して表現していません。

バイナリーオプションのからくり図

損切り(リカバリー)は重要な決済の技術

 トレードは上がるか下がるかの方向性に固執するよりも、

  1. 利益が出ている間に最適なタイミングで利益確定しなくてはならない
  2. 含み損が膨らむ前にポジションに見切りをつけなくてはならない

 この二つのノウハウをしっかり身につける事が重要だと今まで何度も書いてきました。

 人間は決して未来が分かる能力を持つ事はできません。予知能力者には絶対になれないのです。だからこそ、どこでエントリーするかより、決済のノウハウを重要視して取り組むべきなのです。そして、決済に関するノウハウの中でも重要なものの一つが損切り(リカバリー)の技術です。

追い込まれたときに選択する四つの行動

 含み損は膨らむ前に見切りをつけるのが理想的ですが、相場の世界では理想通りに行かない事があるのも現実です。では、含み損が膨らんでしまったときに選択する行動には何があるでしょうか?

  1. とにかく粘って我慢する。値が戻るのを祈る
  2. ナンピンする
  3. 思い切って切腹のように全てを損切りする
  4. 証拠金を追加する

 大体がこの4通りではないでしょうか? そして最終的に③のようにヤケクソになりながら再起を図るか、余裕のある方は④の追証で生き長らえるかのどちらかです。いずれにしてもこれらの方法は一度使えたとしても、何回も繰り返す事は難しい事に気づくべきです。

 この含み損を大きく抱えてしまうミスは、相場に長く関わっているとたまにやらかしてしまう事もあります。相場で長く生き抜くには含み損が膨らむ前に対処するのが大原則ですが、含み損を大きく抱えた場合にうまくリカバリーする技術もまた必要なのです。

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損切りを回避するもう一つの手段

 例えば、30万通貨の買い(ロング)ポジションに大きな含み損を抱えたとします。この場合、大きな損切りを回避し証拠金に負担をかけずに使える残されたカードとして30万通貨の売り(ショート)をする手段があります。つまり両建てとなりますが、これを20万通貨のショートだけ両建てにして、残り10万通貨で利益を出しながら、含み損ポジションの30万通貨を1万通貨ごとに相殺していくテクニックなどがあります(図②参照)。

玉操作(ぎょくそうさ)

 これらを玉操作(ぎょくそうさ)といいます。玉操作は本来利益を最大限に伸ばすための技術ですが、証拠金を減らさずにリカバリーする際の応用としても使えます。裁量トレーダーであれば玉操作の技術を習得するのは必須だと思いますが、昨今なかなか日の目を見る事がない技術となっています。近日、これらの技術を公開するために鋭意努力をしておりますので、楽しみにしていてください。

 さて2年以上に及んだ、いいだっち先生の連載ですが、今号で一区切りとなります。長い間ありがとうございました。またお会いしましょう。

※この記事は、FX攻略.com2021年5月号(2021年3月19日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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いいだっち先生
いいだっちせんせい。元進学塾の講師。温泉が大好きで温泉ソムリエの資格を持つプロのFXトレーダー。「終値トレード法」という手法を用いて多くの優秀なトレーダーを育成し、そのオンラインによる勉強会ではお年寄りから若者まで全国から多くの参加者が学んでいます。「終値」を重視したチャート分析手法が、24時間相場に集中しなくて済むトレード法として兼業トレーダーたちに好評を得ています。
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