【長短二種類のRSI】RSIだけでエントリーと決済が全部見えるFX手法[平野朋之]

今回平野朋之さんに解説していただいたのは、RSIのみで売買する異色のトレード手法。難しい分析は一切不要ですが、売買のチャンスは十分に確保できるため、時間のない兼業トレーダーにもお勧めです。

※この記事は、FX攻略.com2017年1月号の記事を転載・再編集したものです

平野朋之さんのプロフィール

平野朋之の写真

平野朋之(ひらのともゆき)

米国の大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事後、ひまわり証券へ入社。FX業務全般、自己売買部門でディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を務める。現在は独立して株式会社トレードタイムを設立。自己売買、投資教育、個人投資家支援を行いつつ、FX会社などへの情報発信やセミナーを精力的に開催中。

公式サイト:トレードプレス 勝てるFXブログ

twitter:https://twitter.com/trade_time

平野朋之さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】4時間足+15分足
【テクニカル】RSI

RSIは期間を3に設定、80と20にラインを引きます。長短2種類のチャートを表示しますが、どちらにも同じ設定のRSIのみを表示します。

■ トレードの手順

  1. 4時間足のRSI「3」が20(80)を超え、再び戻るのを待つ
  2. 15分足のRSI「3」が20(80)を超え、再び戻ったら買い(売り)
  3. <利確>損切りの1.5倍の値幅
    <損切り>RSIが戻った足の安値(高値)

■ 狙い目の通貨ペア

「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」「豪ドル/円」など何でもOKだが、スプレッドは狭い方が良い

■ この戦略のメリット

  • 設定がシンプルで分かりやすい
  • 短い時間でも取引チャンスが多い
  • 通貨ペアを選ばない

平野朋之さんのFX買い合図戦略

使うテクニカルは3期間のRSIのみ

テクニカル分析の達人として名高い平野朋之さんに、誰にでも実行できるのに、優位性のあるトレード手法を教えていただきました。

この手法で使うのは、RSIという、代表的なオシレーター系指標。オシレーターとは、主に相場の過熱感、つまり買われすぎ、売られすぎを把握するためのもの。そのため、相場の反転がひと目で分かる反面、強いトレンドが出ているときには、上昇か下降に指標が張り付き、役に立たなくなる側面があります。

そういった状況を回避するため、移動平均線やボリンジャーバンドといったトレンド系指標と併用するのが、広く知られているセオリーです。が、今回解説する平野さんの手法では、RSIのみで売買のタイミングを把握するところに特徴があります。

「RSIはデフォルトだと、期間が9や14になっている場合が多いのですが、この手法ではあえて極端に短期間である3を使います。こうすることで、目先の相場の反発が把握しやすくなります」と平野さん。

実際にチャートにRSIを表示し、期間を変更してみればすぐに分かりますが、期間を短くするほど、上下の動きが激しくなり、また長くするほどゆったりと横幅の広い波を描きます。

また、期間が短いほど、上がりすぎの80、下がりすぎの20という、基準となるラインを超えやすくなります。

「RSIに限らず、テクニカル分析に最適なパラメーターというものはありません。ただ、数値を変更すれば、性質も変化します。RSIの場合なら、期間を短くするほど売買サインが出やすくなるもののダマシも多くなり、逆に長くするほどダマシは減るものの、チャンスも減ります」

長短二種類の時間足を使用する

この手法で使うテクニカルはRSIだけですが、トレンド確認用とエントリー用というように、二枚のチャートを使います。これは全体の流れを見つつ、局所的なチャンスを拾っていくためです。

時間軸の組み合わせにはいろいろなパターンがありますが、この記事では、エントリーのタイミングがそれほどシビアではなく、なおかつチャンスもそれなりに多い、4時間足と15分足で解説していきます。

通貨ペアを選ばない手法ですが、スプレッドが広すぎるものは避けます。まずは「米ドル/円」で練習してみましょう。

損切りも利確も機械的に決まる

二種類のRSIをチェックしていけば、時折エントリーのチャンスはあるはずです。ですが、買いっぱなし、売りっぱなしではいけません。利確と損切りという、二つの出口戦略も学んでおきましょう。

利益の幅は、損切りの1.5倍に設定します。この比率を保つことで、勝率が50%前後でも、十分にお金は増えていきます。

二種類の決済価格のうち、まず最初に決まるのは損切りです。RSIが20か80のラインの外側に出て、再び戻ってきたローソク足の安値か高値が損切り価格です。念のため数pips先に設定しましょう。

損切り価格が決まれば、機械的に1.5倍した水準が利益確定の価格になります。OCOでまとめて設定しましょう。

ポイント1 RSIとは?

相場の過熱感がひと目で分かる指標

RSIのもっともスタンダードな使い方は、上のチャートのように買われすぎ、売られすぎを判断するというもの(0〜100の数値で表す)。設定期間内で一方的に相場が動けば、上か下どちらかにRSIの数値も偏っていきます。

RSIはどんな計算?

RSIはRelative Strength Indexの略で、日本語に訳すと相対力指数となります。一定期間の値動きの合計に対して、上昇と下降どちらの値動きが大きいかを表します。オシレーター系指標の中ではかなり人気があるため、ほぼ全てのFX会社で使えるはずです。

ポイント2 RSIはパラメーターにより性質が異なる

質と量のバランスが変化

RSIに限らず、どのオシレーター系指標も期間によって動きが変わります。基本的なルールとして、期間が短いほどサインが多く出る分ダマシも多い、期間が長いほどなかなかサインは出ないが、その分精度も高い、と覚えておきましょう。

短期間ほど激しく長期間ほどゆったり

一定期間の値動きが上下どちらに偏っているか表すRSIですが、期間を短くするほど上下に激しく動きます。逆に長期間にすることで、ゆったり動きます。また頂点と底の値も低くなり、上の例でいえば80と20を簡単に超えません。

ポイント3 長短二つの時間軸で相場を分析する

流れを見ながら局地的に売買する

平野さんのトレードでは、長いものと短いもの、二つの時間足で相場を多角的に分析することを基本としています。組み合わせの際には、短期の15〜30倍に長期を設定するのがポイントです。

全体の流れに乗るために

単一の時間足だけ見ていると、相場全体の流れを見失いがちです。その結果、より大きな流れに逆らうトレードをしてしまう危険性があります。上の組み合わせのように二つの時間足をミックスすることで、トレンドに乗りやすくなります。

ポイント4 利益確定と損切りの値幅を1.5:1に固定する

損益の比率には常に気を配ろう

利益と損失の割合は計画的なトレードをするために重要で、平野さんはこの比率として1.5:1(勝ちは負けの1.5倍)を推奨しています。この割合を一定に保つためには、最初に損切り価格を決め、それに基づき利食い価格を決めます。

勝率50%で資産は増加

利益:損失が1.5:1だと、勝率50%でもお金は十分に増えていきます。例えば、利食い15pips、損切りが10pipsで100回トレードをすると、勝ちの合計が750pips(50勝×15pips)、負けの合計が500pips(50敗×10pips)で差引250pipsが残ります。

エントリータイミング 4時間足→15分足の順にライン超えで売買

1.4時間足のRSI「3」が20(80)を超え、再び戻るのを待つ

4時間足のRSI「3」だけを見ましょう。売られすぎの20を一度割り込んでから、20を超えたら買いのチャンスです。逆に買われすぎの80をいったん上に抜けてから80を割り込んで戻っていけば売りを検討しましょう。

2.15分足のRSI「3」が20(80)を超え、再び戻ったら買い(売り)

4時間足のRSIが基準となるラインを超えて戻ってきたら、今度は同じ設定の15分足を確認します。同じようにラインをまたいで戻ってきたらエントリー。上のチャートの形なら買いとなります。タイミングは、20か80のラインを超えたローソク足の確定(15分足なら15分が経過し、次のローソク足誕生)です。

決済タイミング 利益確定も損切りも明確なので迷わない

3.<利確>損切りの1.5倍の値幅

エントリー価格と損切り価格から分かる損切り幅の1.5倍を利益確定の価格としましょう。利益確定、損切りともに価格が完全に決まりますので、確実に実行されるようにOCO注文をセットしておきましょう。

3.<損切り>20(80)を超えたローソク足の安値(高値)

20(80)から戻ってきて再度ラインを超えたローソク足の安値(高値)の少し先に損切りを置きます。この価格は固定なので利食いとあわせてOCO注文を入れましょう。

FXトレード例① 損切りをギリギリ回避して利確!(米ドル/円 4時間足&15分足 2016年10月14日~10月17日)

トレードの流れ

① 4時間足でRSIの20を下回ってから上昇して戻ったのでロングの準備
② 15分足でRSIの20を下回ってから上昇して戻ったので買い
③ RSIが戻ったローソク足の安値に損切りを設定。損切りの1.5倍の値幅に設定した指値に到達したので売りで利益を確定

FXトレード例② 次のローソク足ですぐ利益確定!(ユーロ/円 4時間足+15分足 2016年10月28日~11月3日)

トレードの流れ

① 4時間足でRSIの80を上回ってから下降して戻ったのでショートの準備
② 15分足でRSIの80を上回ってから下降して戻ったので売り
③ RSIが戻ったローソク足の高値に損切りを設定。損切りの1.5倍の値幅に設定した指値に到達したので買いで利益を確定 

FXトレード例③ 一直線に下がってそのまま利食い(ユーロ/米ドル 4時間足+15分足 2016年10月26日~11月1日)

トレードの流れ

① 4時間足でRSIの80を上回ってから下降して戻ったのでショートの準備
② 15分足でRSIの80を上回ってから下降して戻ったので売り
③ RSIが戻ったローソク足の高値に損切りを設定。損切りの1.5倍の値幅に設定した指値に到達したので買いで利益を確定

FXトレード例④ 反転上昇して損切りに引っかかる(米ドル/円 4時間足+15分足 2016年10月5日~10月10日)

トレードの流れ

① 4時間足でRSIの80を上回ってから下降して戻ったのでショートの準備
② 15分足でRSIの80を上回ってから下降して戻ったので売り
③ RSIが戻ったローソク足の高値に設定した損切りに到達したので、買いで損失を確定

※この記事は、FX攻略.com2017年1月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

平野朋之さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか?

ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標(RSI)が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。

1.GMOクリック証券

FX取引高5年連続世界一(ファイナンス・マグネイト社調べ/2012年1月〜2016年12月)という確かな実績を持つFX会社。多くのトレーダーに信頼されているその理由は、業界最狭水準の低スプレッドと高スワップに加え、PC・スマホ両方に対応した取引ツールの高性能ぶりにあり。24時間電話による無料サポートもあり、初心者でも安心できる体制が整っています。

【関連記事】
FX初心者におすすめ!【GMOクリック証券】口座開設方法を画像付で解説

2.マネックス証券

マネックスグループ100%出資のマネックス証券。各種取引手数料無料。使い勝手を重視したシンプルなものからプロも満足の高機能アプリまで、トレーダーの都合に合わせた取引ツールが揃っています。マネックスFXのスプレッドは、発注時の取引数量に応じてスプレッドが変化。

「期間限定でドル円スプレッドが原則0.2銭」など、トレーダーにメリットのあるキャンペーンも頻繁に行っています。

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3.外為どっとコム

FX専業の取引会社として誕生し、今もFX一筋でサービスを提供中。頻繁にバージョンアップする取引ツールの使い勝手の良さが高く評価されています。

FX取引を通じて外国為替全体に対する情報発信にも力を入れており、初心者向けの動画コンテンツや相場分析記事などの質が高いことで有名。取引数量が最小1000〜最大500万通貨と幅広いのも特徴です。

4.DMM FX

FX口座数国内1位(2017年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ)と、トレーダーから絶大な支持を集めるDMM.com証券のDMMFX。ドル円0.3銭(原則固定・例外あり)をはじめ、全20通貨ペアで業界最狭水準スプレッドを実現。取引コストの低さが魅力です。LINEアプリによる問い合わせをFX業界として初めて取り入れるなど、サポート体制も拡充しています。

 

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平野朋之の写真

平野朋之(ひらのともゆき)

米国の大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事後、ひまわり証券へ入社。FX業務全般、自己売買部門でディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を務める。現在は独立して株式会社トレードタイムを設立。自己売買、投資教育、個人投資家支援を行いつつ、FX会社などへの情報発信やセミナーを精力的に開催中。

公式サイト:トレードプレス 勝てるFXブログ

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