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なにわのチャート博士・神藤将男の中間波動攻略メソッド!|第15回 サイクルの連続と変化[神藤将男]

なにわのチャート博士・神藤将男の中間波動攻略メソッド!|第15回 サイクルの連続と変化[神藤将男]

利益が大きく取れるトレンド相場への関心が高い人は多いですが、トレンドのない場面には興味を示さない人もいるのではないでしょうか? トレンドで利益を丸ごと取るためには、トレンドが発生していない中間波動といわれる局面を制する必要があります。ここでは、そんな中間波動の攻略方法を神藤将男さんに教えていただきます。

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 皆さんこんにちは。前回は「サイクル」の基本的な解説をしました。今回は、その基本的な考え方であるサイクルをもう一歩踏み込んで、より深く分析できるように解説していきますので、しっかりと理解していきましょう。

サイクルの確認

 価格推移の中では一定の時間間隔をもって高値や安値が繰り返されていますが、そのパターンや周期のことをサイクルといいました。そして、そのサイクルは、振幅(安値から高値の値幅)、周期(安値から次の安値までの期間)、位相(周期の二つの安値の位置による強気と弱気)という三つで定義されています。そのサイクルがどういったサイクルなのかを理解することで、次に来るサイクルがどういったものかを予測することができました。

強気と弱気のサイクル

 基本的なサイクルを確認したところで、もう一度強気と弱気のサイクルの特徴を理解しておきましょう。強気のサイクルの特徴は、最初の安値よりも次の安値の値位置が上にあります。そして、サイクルの周期の中心線よりも高値は右側に出ます。つまり、上昇している期間が長く下降している期間が短いということです。

 一方で弱気のサイクルの特徴は、最初の安値よりも次の安値の値位置が下にあります。そして、サイクルの周期の中心線よりも高値は左側に出ます。つまり、上昇している期間が短く下降している期間が長いということです。

サイクルの連続

 今度はそのサイクルが連続するという特性を学んでいきましょう。連続するというのはどういうことかというと、強気のサイクルの後は強気のサイクルが、弱気のサイクルの後は弱気のサイクルが連続しやすいということです(図①)。

図① サイクルの連続

「NYダウ」を作ったチャールズ・ダウ氏が考案した「ダウ理論」の中にも「トレンドは明確な転換のサインが出るまでは継続する傾向がある」とあります。トレンドは、上昇トレンドの場合は高値と安値が共に切り上がる動きが連続し、反対に下降トレンドの場合は高値と安値が共に切り下がる動きが連続していきます。つまり、トレンドという側面から見ると価格の動きに焦点が当たっていますが、これを高値と安値の位置関係に焦点を当てるとサイクルになるのです。

 したがって、上昇トレンドが継続しているときをサイクルの側面から見ると強気のサイクルが連続しているということになります。当然、下降トレンドが継続しているときは弱気のサイクルが連続しているということになります。

 このように考えると、ダウ理論では明確な転換のサインが出るまでは継続するわけですから、サイクルにおいても明確なサインが出るまではサイクルが連続する傾向があることを理解することでトレードにおいて大きなヒントを得ることができます。

 では、トレンドが転換するときのサイクルにはどういった変化が起きるのでしょうか。それは、強気のサイクルが連続しているところに弱気のサイクルが現れる、または弱気のサイクルが連続しているところに強気のサイクルが現れる場合です。そういった変化が出てきたときにはトレンドの連続性が終息した可能性が高まりますので、いち早くトレンド転換に対応できるようになるのです(チャート①参照)。

チャート① ユーロ円4時間足(2020年3月~2020年6月)

出所:TradingViewによるEURJPYチャート

投資家の勘違い

 多くの投資家は一番大事なことを理解していません。それは、「値ごろ感」を払拭することがどれだけ大事なことかということです。

 例えば、「高いから買えない、安いから売れない」もしくは、「高いから売りだ、安いから買いだ」という考え方で投資をする場合です。この考え方は一見正しいように思えますが、実は間違った考え方なのです。そうではなく、今回のサイクルという側面から見れば、「強気のサイクルに変化が起きたから買いを決済し、売りを検討する」「弱気のサイクルに変化が起きたから売りを決済し、買いを検討する」という考え方が正しいのです。

 チャートに変化が起きない限りどれだけ高くても買い目線、どれだけ安くても売り目線で見なければいけません。チャートの変化をしっかりと捉えて、その変化をチャンスに変えることこそが正しいトレードの考え方なのです。

※この記事は、FX攻略.com2020年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

※当連載で使用している「中間波動」は、「一目均衡表」における中間波動とは一切関係ございません。

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