【ファンダメンタルズ+平均足】色の変化を見極めるだけのシンプルFX手法[阪谷直人]

阪谷直人さんが教えてくれるFX手法は、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析をバランス良く組み合わせたもの。長期的な方向感と平均足の示すトレンドが一致したタイミングで、ポジションを取っていきます。

※この記事は、FX攻略.com2016年10月号の記事を転載・再編集したものです

阪谷直人さんのプロフィール

阪谷直人の写真

阪谷直人(さかたになおと)

1983年にアメリカ銀行入行、ディーラーとしてマネー、スポット、為替のフォワード、フューチャーズ、通貨オプションの各商品を担当後、1992年デリバティブ・デスクの立ち上げに参画。1999年よりバンク・オブ・アメリカ証券会社、2009年よりメリルリンチ、ソシエテジェネラルにてデリバティブと為替の営業を担当。2011年に退職後、個人投資家としてトレーディングを開始。

公式サイト:FXcircleのブログ

twitter:https://twitter.com/FXcircle

阪谷直人さんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】日足
【テクニカル】平均足

■ トレードの手順

1. ファンダメンタルズを基に中長期の相場観を持つ

2. 相場観から今後のシナリオとストーリーを想定しトレードの方向を決める

3. トレードする方向に平均足が陽転(陰転)したらエントリー

4.<利確>トレーリングストップ
 <損切り>5%ルール

■ 狙い目の通貨ペア

・ファンダメンタルズから明確なトレンドが見える、または見えそうなもの

■ この戦略のメリット

・合理的ルールに基づいた行動がとれる
・ダマシを排除できる
・大きな利益を獲得できる

阪谷直人さんのFX買い合図戦略

ファンダメンタルズで流れを把握してからテクニカルで売買

阪谷さんの手法の流れは、「ファンダメンタルズ分析を駆使して長期的な流れをつかむ」→「テクニカル分析を用いて適切なタイミングで売買をする」となります。

特別なテクニカルは使いませんので、どんなFX会社でも、同じ考え方に基づいたトレードを行うことができます。

それではまずファンダメンタルズ分析の解説から。下のポイント1の画像は、阪谷さんが実際に分析した、「米ドル/円」の超長期的な展望です。これは一例ですが、年単位での大きな方向感をまず定めることで、その後のトレードの方向性も決まってきます。

相場の大まかな流れが見えたら、テクニカル分析により、売買のタイミングをはかっていくことになりますが、ここで活躍するのが平均足です。平均足はローソク足の派生パターンで、トレンドが継続しているときには、同じ色の足が連続出現しやすいよう設計されています。

信頼できるソースを見つけることが重要

それでは、トレードの流れを具体的に見ていきましょう。

まず最初のファンダメンタルズ分析ですが、阪谷さんの分析に基づけば、あと2年ほどは下落の流れが続くので、100円より高ければ売り目線で、ということになります。

とはいえ、こういった高度な分析を、FXを始めたばかりの人ができるのでしょうか。

「ファンダメンタルズの分析で、相場を読めるようになるには、長期間の訓練が必要です。なので、自分なりの相場観を持てるようになるまでは、信頼できるプロの意見を定点観測するのが良いでしょう」

とのことでした。あれこれ浮気せず、一つの情報源に絞り込み、日々の情報更新を確認するところから始めましょう。

平均足なら判断で迷わない

エントリーの主体となる平均足ですが、トレンドの判断がしやすいだけでなく、エントリーのタイミングも一目瞭然。トレンドの流れと平均足の色が一致したところで、ポジションを持つだけなので簡単です。

ポイント1のファンダメンタルズの予想に基づくなら、平均足が陽線から陰線に変化したタイミング=陰転が、絶好の売り時です。

平均足はほぼ全てのFX会社の取引ツールに搭載されているので、すぐに使うことができるでしょう。

利益はなるべく伸ばし、損切りは5%以内に

長期の方向感と平均足の色が一致してエントリーしたら、次は出口戦略。利益確定はトレーリングストップ、損切りは5%ルールが鍵となります。

利確から見ていきましょう。トレーリングストップとは、トレンドが伸びる方向に、決済注文もスライドさせていく考え方で、強いトレンドが出れば大きく稼ぐことができます。

具体的には、トレンドが伸びたら、利益確定と損切りの価格を、50~100銭ほどトレンド方向にスライドします。FX会社によっては、自動でトレールする機能が備わっていることもあります。

損切りの5%ルールは非常にシンプル。1回のトレードの損失を全資金の5%にとどめるというもので、これにより自動的に損切りの価格が決まります。

ポイント1|ファンダメンタルズによる中長期の展望

ファンダメンタルズから中長期の値動きを予想し、そのトレンドに沿ったトレードをします。「米ドル/円」は上記のように、2018年頃までは100円に向けた下降が予想されるので、2015年高値以降はショート戦略が有効なのです。

ポイント2|5%ルールとトレーリングストップ

5%ルールとは

5%ルールとは、1回のトレードで受け入れる損失を、資金の5%以内に止めようという考え方です。100万円の資金なら、損失が5万円以内に収まるよう、ポジション数や損切りの値幅を調整します。

値動きを「追跡」

トレールとは追跡という意味で、価格変動を追跡して決済注文を変動させるものです。値動きを追いかける性質を持ちますが、利益が増加する場合にのみ適用され、損失が拡大する場合は適用されません。トレンドを追っていくことができるため、利益の最大化が図れます。

ポイント3|トレンドが明確化する平均足

平均足の終値と始値は上図に示したルールで、高値と安値はローソク足と同じルールで形成されます。現在の値動きの平均値を、前の足の平均値と比較して陽線・陰線を決めるため、トレンド発生時には同じ色が続く傾向があります。 

エントリータイミング|トレンドに沿い平均足の陽転(陰転)に乗る

1.ファンダメンタルズを基に中長期の相場観を持つ

まずはファンダメンタルズ情報から、トレンドの有無など、しっかりとした相場観を把握することが大切。

2.相場観から今後のシナリオとストーリーを想定しトレードの方向を決める

トレンドの方向や、値動きが向かう先の価格など、今後のシナリオを想定。それをフォローする形でトレードします。

3.トレードする方向に平均足が陽転(陰転)したらエントリー

エントリーの際は平均足に注目し、陽転(陰転)をシグナルとします。平均足の色の確定を待つため、実際のエントリーは次の足が立ってからになります。

決済タイミング|損切りはすぐに設定、利確は相場次第

4.<利確>トレーリングストップを活用

エントリーをしたら、利確はトレーリングストップで行います。損切り箇所は、トレンドに沿ってプラス方向へ移動していくため、利益の最大化が図れます。最終的には、設定した損切り幅が逆行したところで決済に。

4.<損切り>5%ルールで運用

このトレードで失っても良い金額を、総資金の5%と定めて、取引数量と損切り幅を調整します。チャートの形状から裁量で判断する場合は悩みが生じますが、この算出方法なら機械的に決められます。

FXトレード例①|一直線の下落で大きな利益(ドル円 日足 2015年12月4日~2016年3月1日)

トレードの流れ

① 長期的な分析では、下落の圧力が強いと判断できる相場の展開
② 戦略はショート
③ 2016年2月に入ってから上昇トレンドが下降トレンドに転換した局面では、平均足の陰転が確定した2月4日に売りエントリー
④ 下降トレンドが一段落した2月12日に、トレール注文の逆指値にヒットして利益確定 

FXトレード例②|レンジ相場を抜けて利益確定(ドル円 日足 2016年1月26日~4月19日)

トレードの流れ

① 長期的な分析では、下落の圧力が強いと判断できる相場の展開
② 戦略はショート
③ 下降トレンドが一段落して一時的に上昇するものの、再び平均足の陰線が確定した2月19日に売りでエントリー
④ その後はレンジ相場に入り、しばらくもみ合うものの、レンジを下に抜けて下降トレンドが再出現後に利益を確定 

FXトレード例③|英国国民投票前に利食い(ドル円 日足 2016年5月9日~7月26日)

トレードの流れ

① 長期的な分析では、下落の圧力が強いと判断できる相場の展開
② 戦略はショート
③ 6月に入ってから平均足が陰線に変化したので、確定した6月2日に売りエントリー
④ 順調に利益を伸ばしたところで反転したので決済

FXトレード例④|反転上昇してすぐに損切り(ドル円 日足 2015年12月4日~2016年3月1日)

トレードの流れ

① 長期的な分析では、下落の圧力が強いと判断できる相場の展開
② 戦略はショート
③ 平均足の陰線への変化が確定した1月16日に新規で売り
④ しかし相場はその後上昇トレンドに入ったので、5%ルールにしたがって損切り

※この記事は、FX攻略.com2016年10月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

阪谷さんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使うテクニカルも少なくポピュラーなものですから、すぐに使うことができるはずです。

ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。

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阪谷直人の写真

阪谷直人(さかたになおと)

1983年にアメリカ銀行入行、ディーラーとしてマネー、スポット、為替のフォワード、フューチャーズ、通貨オプションの各商品を担当後、1992年デリバティブ・デスクの立ち上げに参画。1999年よりバンク・オブ・アメリカ証券会社、2009年よりメリルリンチ、ソシエテジェネラルにてデリバティブと為替の営業を担当。2011年に退職後、個人投資家としてトレーディングを開始。

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twitter:https://twitter.com/FXcircle

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