実力派トレーダーのコウスケさんに教えてもらったのは、日足の終値と通貨ペアのポジション比率および需給を重視したFX手法。チャートの動きと通貨の需給という二つの根拠を基にエントリーするので、より精度の高いトレードが可能となります。
FX手法のポイント
- 戦略:日足終値と通貨ペアのポジション量を意識したトレード
- トレード時間軸:日足、4時間足、1時間足
- テクニカル:比率ランキングインジケーター、RCI、ストキャスティクス、モメンタム分析、センチメント分析
新規
- 比率ランキングインジケーターを確認して通貨ペアの強弱を把握し、日足の終値付近のラインを中央値として、方向感を確認する
- 比率ランキングが「Up」かつ1時間足で前日の終値ライン付近からいったん下落し、再びラインを上抜ければ買いエントリー
損切り
- エントリーポイントから40〜50pips辺りに損切りを置く
利確
- 損切りとの比率1:1以上を目安に、カスタムインジケーターが生成する利益確定ラインも参考にする
※ここでは上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
FX手法解説
市場参加者の動向と終値からの動きを重視
実力派トレーダーのコウスケさんが紹介するのは、日足の終値と通貨ペアのポジション比率および需給を重視したFX手法。
まず「比率ランキングインジケーター」から、取引する通貨ペアの需要が多いか少ないか、売りと買いのどちらにポジションが固まっているのかを確認します。次に日足のローソク足の形成を予測し、トレードの方向感を定めていきます。この二つが合致したらその方向に動く可能性が高いと判断します。
また、RCI、ストキャスティクスも併用し、相場の過熱具合も判断材料としています。
チャートの動きと通貨の需給という二つの根拠を基にエントリーするので、より精度の高いトレードが可能となります。
ポイント1|通貨ペアの強弱をエントリーの参考に
通貨ペアの需要とポジション比率を確認
コウスケさんは通貨ペアの強弱を判断するために取引高とポジション量から独自計算してランキング化するインジケーターを作成し、それを用いています。こちらのインジケーターは、DMMオンラインサロンのメンバーにのみ提供しています。
他トレーダーの動きを確認
ポジション比率(売買比率)とは、一定の期間内で成立した売買の割合を表します。例えば、「買い」の比率が「売り」の比率よりも高ければ、買いを行っているトレーダーが多いということです。ポジション比率を確認することで他トレーダーの動きや相場状況の判断、今後の動きを予想しやすくなります。ポジション比率を公表しているFX会社も多いので、トレードの参考にしましょう。
ポイント2|日足の終値から今後の動きを予想
エントリー時には1時間足を使う
エントリー時には1時間足を使用します。前日の終値を中央値として方向感を定め、日足の終値付近から下落し、再度終値付近を上に抜けてきたら買い目線とします。その逆で、日足の終値付近から上昇し、再度終値付近を下に抜けてきたら売り目線で見ます。
終値を参考にする
終値はその時間足における確定した価格のことで、市場参加者の心理を分析する指標となります。例えば、日足の終値が前日の終値を超えていたなら、その日は売りよりも買いを選択した市場参加者が多かったということを表しています。一般的な移動平均線の計算の値にも使われており、プロ・アマを問わず、多くのトレーダーから注目されています。
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実戦トレード①|狙い通りに上昇して難なく利益確定(ユーロドル 2020年3月27日)
トレード結果
- エントリー:3月27日21時 1.10110ドル Buy
- 決済:3月27日27時 1.11120ドル Sell
- 獲得損益:+101pips
本人コメント
ユーロドルの上昇転換(ランキングの転換)は前日より確認済みで、深い押しを待ってエントリーしました。コロナショックの影響により相場のボラティリティが非常に高かったので、通常の半分以下にロットを落とし、ストップロスの幅を稼ぐトレードが必要でした。
実戦トレード②|ブレイクを狙ったエントリーが成功!(ドルスイスフラン 2020年3月26日)
トレード結果
- エントリー:3月26日17時 0.97150スイスフラン Sell
- 決済:3月26日23時 0.96250スイスフラン Buy
- 獲得損益:+90pips
本人コメント
エントリー後は一方向に順調に進行したため、逆に不安に思う場面が多くありました。チャートのイメージとしてはエントリー後、しばらくもみ合いを起こしてもらった方が思惑どおりの進展で安心して保有できます。また、ドルスイスフランはトリッキーな動きをするイメージを持つ方も多いと思いますが、実はドルの強さを測るのには有効な通貨ペアです。ドル主軸の流れになる相場で必ず見ておいた方が良い通貨ペアの一つです。
実戦トレード③|ボラティリティの高さが裏目に(ドル円 2020年3月23日)
トレード結果
- エントリー:3月23日9時 110.443円 Sell
- 決済:3月23日19時 111.443円 Buy
- 獲得損益:-100pips
本人コメント
大きく動きづらいドル円でありながら、コロナショックの影響で1日に200pips~300pips動く相場展開が続いていたため、難しいトレードとなりました。また、流動性低下のため、普段は頻繁に切り替わらない比率ランキングが1日単位で転換するという荒れた相場展開となってしまいました。
実戦トレード④|深夜帯の急反転で対処ができず(ユーロ円 2020年3月17日〜3月19日)
トレード結果
- エントリー:3月17日17時 117.969円 Sell
- 決済:3月19日9時 118.969円 Buy
- 獲得損益:-100pips
本人コメント
獲得利益を伸ばそうと考えたのが決定的敗因です。利益確定ゾーンまで到達せず、深夜2時以降に急反転し損切り。深夜帯であったため、対処できず損失を被りました。このトレードでは建値決済を設定する必要性がありました。
※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |