「元ゲーマー、現クオンツ運用者」シーク&アルファ 9000文字インタビュー

●聞き手:鹿内武蔵(編集部)
●文字数:9088文字(見出し含む)

40代編集部員がたじろいだ、若手トレーダーの発想と実力

鹿内 編集長の蛯沢が、とあるオフ会でシークさんと知り合ったとのことで、「面白い若手トレーダーがいる。法人でクオンツ運用しながら、個人で裁量トレードもしている人物」だと伺っております。そのシークさんが、共にクオンツ運用をしている相方が、アルファさんとのこと。まずは簡単に、お二人の自己紹介をしていただけますか。

シーク 私はセルサイド(証券会社)で、アルファはバイサイド(運用会社)出身です。私は債券や為替のトレーダーをやっていました。アルファは、株式や債券、為替と何でもやるマルチアセットのファンドマネージャーでした。

アルファ 我々は、もともと個人投資家出身なんです。私は19歳から株とか為替を始めて、大学生のころに大学へほとんど行かずにずっとトレードしていました。それでハマって、この世界でプロになろうと思ったんです。学生トレーダーでそこそこ稼いでいたんですけど、そこからいきなり専業投資家になるよりは、ヘッジファンドに進んでプロのやり方を見てみようということで、一回そっちに入りました。

シーク 私は14歳から投資を始めましたが、学生のころは勝ったり負けたりで、ぜんぜん稼げていませんでした。そんな私も、プロの世界を見てみたくて、セルサイドに興味があったことから、証券会社に入りました。

鹿内 二人とも、さらりと凄いことを言ってますよね。難関であるはずの金融の世界に、興味があったから入ってみた、みたいな(笑)。これが現代の優秀な若者なんでしょうか。

アルファ お互い、学生のころからトレードもやっていましたが、ゲーマーでもあったんです。オンラインゲームの大会に出るとか、そういうのが好きなタイプで、要は凝り性なんです。

鹿内 トレーダーに、ゲーム好きは多いみたいですね。

シーク FPS(編注:First Person Shooter。主人公視点で、ゲームの世界を移動、戦闘するアクションゲーム)が好きな人は、トレードに向いていると思いますよ。瞬間の反射神経が求められるので。

鹿内 なるほど、数あるゲームのジャンルの中でも、FPSのような対人ゲームが好きだといいんですね。

シーク 私はトレーダーの適性をみるときに、よくどんなゲームが好きなんですかって聞くんです。それでFPSが好きだっていう人は、たいてい上手くいく人。同じゲームでも、RPG(ロールプレイングゲーム)が好きな人は、トレーダーではなくて投資家ってイメージですかね。長い時間仕込んで、みたいな。

アルファ こう考える背景としては、RPGって攻略法とか、正解が一つあるじゃないですか。だけど、FPSのような対人ゲームは、常に人間心理の読み合いとか、新しい戦略が必要とあって、正解がない。そういう正解がないところに対して、どういったアプローチをしていくかっていうのが試されるのは、トレードに似ていますよね。

鹿内 ドラクエは誰がやっても同じ結末に向かいますが、FPSは個人の実力によって結果が変わります。なるほど、とても分かりやすいお話でした。そのような意見を聞くと、おじさん世代とは違う、若い人の発想という気がします。やはりゲームに凝り性な人は、トレードにも凝り性なんだなと思います。一つのことを追求する、その真剣度が並大抵ではないというか。

アルファ 株で有名なcisさんや五月さんも、ゲームが大好きですね。五月さんとは面識があるのですが、ゲームの話しかしませんでした(笑)。

シーク 確かにゲーマーが多いですね。凝り性な人が、トレードでも上手くいくんでしょうね。

鹿内 「攻略したがり」みたいなことでしょうか。では、話を戻しまして、お二人が手がけるクオンツ運用とは、そもそも何かというところから教えてください。そのカタカナ語はなに?って人も多いと思うので。

アルファ クオンツって、一般投資家の方が使う言葉ではないですね。システムトレードという言葉に置き換えると、しっくりくるかもしれません。裁量トレードは、自分の相場観や判断に基づいて、トレードすることですよね。一方、クオンツとはQuantitativeのことで、数量的とか統計学的に、経済や相場を分析することをいいます。米国では半世紀前からパソコンの発達と共に進歩していて、ツーシグマとかルネッサンス・テクノロジーズとか、世界でも名だたるヘッジファンドが手がけています。

鹿内 数学、統計学的なアプローチをするのが、クオンツ運用だということですね。

アルファ 過去の相場のデータを統計分析して、極端な例でいえば「月曜日に買って、木曜日に売ると儲かる」みたいな法則性を見つけ出すんです。それを、一切の裁量を入れずに、システムで繰り返します。裁量トレードって、プライベートで嫌なことがあったり、負けが込んでいたりすると、いつも通りのトレードができないじゃないですか。でもクオンツは、そんな感情が入り込まず、決められたルール通りにトレードができます。

鹿内 より数学や統計学に比重を置いたシストレ、ってイメージでよろしいでしょうか。

アルファ そうですね、市販されているEAなんかと、ニアリーイコールです。ただ、我々やヘッジファンドは、システムを20個、30個と並行稼働しています。それぞれのシステムは、投資対象や時間軸、内容、順張り・逆張り、アノマリーなどを分散して、それぞれが独立して動いているので、一部のシステムにとって苦手な局面が訪れても、他のシステムが稼いでくれるという構造になっています。全システムの法則性が、明日からいきなり効かなくなることはないだろう、ということでやっています。

鹿内 それを法人としてやられている。では、シークさんが個人で行われているという裁量トレードは、どんなものでしょうか?

シーク GMMAを使用したトレンドフォロー手法です。簡単に言うと、GMMAってただの移動平均線で、買いの場合はその移動平均線で押し目買いしています。本当に、大したことはしていなくて、すごくシンプルだと思っています。

鹿内 時間軸や、狙う通貨ペアは?

シーク ロンドン時間の1分足で、ポンドドルとユーロドルを狙っています。

鹿内 その理由は?

シーク 海外の口座ということで、スプレッド的にクロス円が高いので、ドルストレートでやっています。

鹿内 どのようなルールで、トレードしているんですか?

シーク トレンドには、サイクルがあるじゃないですか。トレンドが生まれて、成熟して、老いて、レンジになってという。そのトレンドが発生したときというのは、どこまで成長するか分からないけど、それが若いときほどその後に伸びる期待値が高い。逆に、トレンドが老いているときは、期待値が低くなります。基本的には、トレンドの寿命がどうなっているかを見極めて、若ければ押し目買い、戻り売りをする、というルールでやっています。

鹿内 トレンドが若い、というのを見抜くには?

シーク 1分足ベースでいうと、大体120分もするとトレンドが終わります。1分足で120本を超えてトレンドが続くようなことは、確率的に高くない。もちろん、日によってはありますが、それは無視しちゃってます。私は100本あたりになると、もうそろそろ終わりかなと考えて、そこからは積極的に仕掛けることはありません。そうなる前までに、押し目や戻りのチャンスでトレードするといった感じです。

鹿内 ロンドン時間って、定義が曖昧ですけど、どれくらいで考えていますか?

シーク 15時から22時くらいと考えています。

鹿内 いわゆる欧州の早出組が参加してくる時間帯も加味した感じですね。

シーク そうですね、15時ごろから動きます。極端にいうと、15時から18時まで狙うのでもいいんじゃないかと思うくらいです。

鹿内 1分足ベースでの押し目買い、戻り売りで、どれくらいの値幅をとるんですか?

シーク 基本的に、5pipsの勝ちと負けを繰り返しながら、ところどころで10pipsや20pipsの勝ちが出るという感じでやっています。小さい負け、小さい勝ち、10pips以上の勝ち、というのが3分の1ずつ。小さい負けと勝ちが打ち消し合うので、残りの10pips以上の勝ち分が積み重なるというイメージです。

鹿内 どれくらいの回数、トレードしているんですか?

シーク 1通貨ペアで、1日に1、2回ですね。そんなに頻繁にチャンスは来ません。ただ、今はFXだけの話をしましたが、ゴールドとDAXもやっています。それぞれが1日に1、2回、全体では4~8回のトレードになりますね。

鹿内 スキャルの人って、ものすごくバチバチやっているイメージがありますが…

シーク バチバチとは、できないですね。狙っているのは、かなりピンポイントなので。だから、チャンスを待っている時間の方が長すぎて、めちゃくちゃ退屈です。暇すぎてどうしようという。

鹿内 100回も200回もチャンスは来ないと。

シーク そもそもトレンドの状態が相場全体の時間の25%くらいで、そのうちからさらに自分が好きなパターンまで絞り込むことを考えると、ごくわずかしかありません。1通貨ペアで1回、2回チャンスがあればいいかな、っていう感じです。

相場で勝ち残るためには、ザコ狩りすればいいんです

鹿内 一般投資家が、継続的に利益を出すために必要なことって何でしょうか。

シーク いろんな方が言っていることと同じだとは思うんですが、手法、資金管理、メンタルの三つを、高い次元に引き上げることが重要です。その中でも、一番大事なのは資金管理だと思います。おそらく、資金管理さえできていれば、コイントスでトレードしても大丈夫です。個人投資家の皆さんをみていると、リスク量が大きいんですよね。1回のトレードのリスク量って、1%や2%が適当なところです。自分の手法の期待勝率が分かっていれば、ワンショットのリスク量も決められますから、トレードのサンプルを採って、だいたいの期待値、勝率を把握して、どれくらいの資金管理をしたら良いのかということをイメージしてもらいたいです。

鹿内 プロは「負けはどれくらいに抑える」というリスク管理から入るのが基本ですが、失敗する人は「いくら儲けたい」という欲望から入っている気がします。

アルファ 手法って、数か月とか何百回と検証しないと、それで本当に勝てるかどうか分かりません。よくありがちなのが、ハイレバで1か月ぐらい試して負けて、この手法はダメだと止めちゃうパターン。その1か月が手法とマッチしていないだけで、次の月からは勝てるかもしれません。長期にわたってしっかりと手法を確かめるためには、資金管理をやらなければなりません。

シーク つけ加えると、手法があって、資金管理ができても、人間なので上手くいかないときが絶対にあります。そのときに、精神的にブレてしまうというメンタルの問題もあります。私は今でこそブレなくなったんですけど、何でそうなったかというと、負けてもいいかって思うようになったからです。統計的に考えれば、自分の手法はこれくらい勝つ、負けるというのが分かります。それが分かると、負けてもまあいいかと、気にせずできるようになりました。

鹿内 手法について、何回分くらいのサンプルがあれば、信頼できる水準になるといえますか?

アルファ 手法や時間軸によるとは思いますが、100回くらいは必要じゃないですかね。

シーク 実際に、100回っていうハードルを初心者にぶつけると、とてもじゃないけどできないです。100回もサンプルを集めるのが面倒くさい、ということでやらないんですよ。なので、少ないけど20回から30回でもいいから、勝率を計ってほしいです。

鹿内 手法を確立するためには、資金管理が必要。手法に一貫性を持たせるには、メンタルが必要、ということですね。多くのプロが、手法は何でもいいから、資金管理だけしっかりやってくださいと言います。でも、そういう記事って読者受けが悪いんですよ。みんな手法を知りたい。

アルファ 皆さん、聖杯みたいな手法が欲しいんですよね。

シーク 手法は何でもいいと言われても、何もなければサンプルトレードすらできないっていう状態になってしまいます。なので、私が提案したいのは、どんな考え方に共感するのかっていうのを、まず見つけることです。トレードのやり方には系統、流派があります。私のようにトレンドフォローが正義だと思っている人もいれば、逆張りが正義だと思っている人もいる。いろんな手法の背景には、こうやってマーケットに勝つんだという考え方、哲学があるんです。私はトレンドフォローが一番だと思うので、トレンドフォローの手法を使っているだけ。手法はいくらでも公開されていますから、その中から自分が好きなもの、共感できるものを選んで、試してもらいたいです。

鹿内 自分の好きなものでないと、続けられないですもんね。合う、合わないもありますし。

アルファ 実際にトレードしなくても、MT4で過去のチャートを振り返って、模擬売買をするのもありだと思います。私も今ではプログラミングして検証していますが、個人投資家時代はそのスキルも無かったので、そうやって検証した時期もあります。

鹿内 アルファさんは、一般投資家が継続的に利益を上げるために必要なことは何だとお考えですか。

アルファ みんな上手い人の真似をしようとしますが、それは大きな誤りだと思います。必要なのは、下手な人の思考や行動特性を把握して、それを刈り取ることです。勝つパターンは無限にありますが、負けるパターンは限られています。例えば、株の話なんですが、週末リスクを嫌って金曜日に売る人がいるんですね。これはおそらく、FXでもある。でもそれって、経済的に合理的かっていうと、違う。バリュー(本質的価値)に変化が生じていないのに、ただ週末に何かあるかもっていう心理(妄想)で、売ってしまい、プライス(価格)が下がる。そしてそういう人は、月曜にまた買ってくる。そんな人たちがいるので、金曜に下がったところで買って、月曜に上がったところで売ると、結構儲かるんです。そういう下手な人の行動から利益を得ることを、"刈り取る"と表現しています。言い方は悪いですけど、合理的ではない、アホな人たちの行動を逆手に取ってやるんです。

シーク 下手な人の特性を把握するのは、ユーチューブにけっこう動画が上がっているんで、やりやすいです。いくら儲けたって話は上がらないけど、いくら損したってのは上がっています。そういうのを見て、自分はその逆をすればいい。例えば、下がっているのに、延々と買う人っているじゃないですか。なんで売らないのかなって、不思議に思います。

鹿内 最近のトルコリラなんかが、当てはまりますね。

シーク そう、そう。トルコリラなんて、売ればいいのに、ずっと買っている人がいる。であれば、その逆をすれば勝てます。これは初心者も取り入れやすいかなと思いますね。

アルファ それと、継続的に利益を上げるにあたって、一番の敵は自分の感情となります。私は「ゾーン」とか、パンローリングの本を読んでいいなって思ったフレーズをメモして、机に貼って、毎日のトレード開始前に読んでいました。これをしないと、ナンピンしたり、逆指値を外したりしてしまうので。過去の自分の痛い経験を基に、作られています。

鹿内 自分が失敗するパターンを書いて、戒めると。そのような「べからず集」って、多くのプロトレーダーがやっているという話を聞きます。

シーク 今回の取材を受けるにあたって、二人で事前質問に対する回答を用意していたんですけど、アルファがこの行動をしているのを知りませんでした。実は、私も印刷したルールブックを手元に置いてトレードしているんです。なので、トレーダーってみんな同じなんだなと、再発見しました。

鹿内 ぼくはそれをやっていないから、上手くいってないのかもしれませんね(笑)

シーク これを印刷して、手元に置いていただくだけでも、効果があるのかなと思いますよ。

鹿内 では質問を変えまして、一般投資家がFXで利益を上げ続けるためのアドバイスをお願いします。

シーク 一番気になるのは、その人がどれくらい覚悟をしているのかってことです。FXって敷居が低くて、誰でも口座を開くことができてしまいます。ほとんど審査に落とされないし、資金が少なくても大丈夫。それでいて、何十年選手っていうプロたちと、同じところで戦わなければなりませんから、相当な覚悟がないとダメです。数か月では一流になれません。最低でも数年は勉強が必要。その時間を投下できないのであれば、むしろファンドなどの他人に任せた方がいいとさえ思います。我々はトレード自体が好きだから続けられているけど、普通の人ってトレードが好きなのではなくて、ただお金が好きなだけなんですよね。それで続けられるとは思えません。

アルファ 他の世界で言うと、野球でも将棋でも、自分と同じレベルと対戦しながら、だんだんと成長していくものですよね。だけど相場って、入った途端にノーベル数学賞受賞者や歴戦のプロが、全力でお金を奪いにきます。ただ、だからといって、そうしたプロに勝とうとする必要はなくて、下手な人を見つけて勝てばいい。世界一とか、ランカーになろうとせずに、ザコ狩りすればいいんですよ。

鹿内 ザコ狩りって言葉は、ゲーマーらしいですね(笑)。プロ中のプロに立ち向かう必要はなくて、自分が勝てる相手からお金を奪えばいいと。

アルファ 先ほどの話と同じですが、負け組とは違うことをして、下手な人を狩るということです。

鹿内 トルコリラのロングで捕まっている人がいるならば、ひたすらショートで攻める、みたいな感じですね。

システムトレードは信念で勝っているようなもの

鹿内 クオンツ運用者から見て、現在の為替相場の特徴や、性質はいかがですか?

アルファ ボラティリティが下がっていますよね。特に2017年以降は顕著に下がっていて、その原因は短期的なトレーダーが仮想通貨に行ったからだと見ています。手っ取り早くお金を稼ごうみたいな人たちが、あっちにいった(笑)。それで、ボラが低くなってしまったので、デイトレでもスキャルでも抜きにくくなっているかなとは思います。スプレッドという業者の取り分があるマーケットなので、ボラティリティ低下がパフォーマンスに及ぼす影響は大きいです。それに機械的な短期手法も増加傾向にあるので、個人投資家はある程度時間軸を長めにとった方が、勝ちやすいかもしれません。

鹿内 機械的な短期手法が増えていると見聞きしますが、これは現在進行形で増加傾向なんでしょうか?

アルファ 増えてますよね。FXでもそうですが、特に株では多いですね。株はディーラーが消えて、人間の目では追えない世界で機械同士が戦っています。

鹿内 現在の為替相場におけるクオンツの優位性って、どこにあるんでしょう?

アルファ 現在に限らないんですけど、クオンツのメリットとしては、システム通りに売買するだけなので、一貫性を持たせやすいということが挙げられます。それと、過去のイベントやショック時にそのシステムは勝ったのか負けたのかをシミュレーションできる点もいいです。逆にデメリットとしては、マーケット環境が変化したときに、対応が遅れてしまうということがあります。ちなみに、パラメーターを微調整するとか、システムを切り替えるとかいう発想がありますが、これにはもの申したいです。なぜなら、そのパラメーターやシステムが今この相場に合っているかどうかは、判定できないからです。レジーム・スイッチといって、相場の流れが変わったときにシステムを入れ替えるっていう手法なんですけど、はっきり言って難しいです。なので、これを解決するには、微調整とか、切り替えではなくて、異なる性質を持つ複数のシステムを並行稼働することです。

鹿内 御社が並行稼働させているシステムは、動かしっぱなしですか? 最近は、EAを何十本も動かしているけれど、このイベントでは止めよう、みたいな運用をしている人も増えています。

アルファ 我々は止めないです。米大統領選挙や、ブレグジット(英国のEU離脱)のときも動かしていました。

シーク システムの停止、再稼働について、ツイッターを見ていると、この時間は止めるとか、ロット数を変えるとか、けっこうガチャガチャとやっている人を見かけます。システムトレードって一貫性を持たせてやることなのに、そこに裁量を挟んじゃ意味がないのかなと思うんですよね。パラメーターを一つに決めて、あとはひたすらそれを回し続ける。当然、マーケットによって当てはまるときと当てはまらないときがあって、資産曲線はブレるわけですが、その落ち込んだときにはひたすら信じてやるのみ。信念で勝っているような気がします。

鹿内 中途半端に裁量は入れないと。ちなみに、EAをまめに止めて上手くいっている人って、結局は裁量が上手い人なんですよね。もともとFXが上手い人。一般の人とはちょっと違うって印象があります。それでは反対に、裁量トレードのメリットは何だと思いますか?

シーク 裁量のメリットは、プログラミングで記述できないことをやれるところですね。例えば、チャートを見てヒゲが汚いなあと思ったときに、私はトレードをやらないんですが、それをプログラミングで書くって難しいと思うんです。人間の目だと瞬時に分かるけど、何をもって汚いという定義で書くか、プログラミングするとなるとけっこう難しい。ヒューリスティックな、人間だったらできることを、機械にやらせるのは難しいんですよ。とはいえ、技術的にできますよと言われちゃったら、それまでなんですが。

鹿内 チャートがきれいとか、汚いとか、感覚的なところですよね。では、裁量トレードのデメリットは?

シーク 自分の欲望と戦う必要があることです。どうしてもメンタルがブレてしまう。

アルファ 負けが込んだときもそうですが、逆に勝ちすぎたときも、メンタルがブレます。ですから、訓戒をもとに、鍛錬するしかないですね。

鹿内 それでは最後に改めて、読者にメッセージをお願いします。

シーク 繰り返しになりますが、手法、資金管理、メンタルが重要です。しっかりと資金管理をしながら、優位性のある手法を開発してもらいたいです。

アルファ あとはザコ狩りに徹することですね。プロと戦う必要はありません。自分が勝てる相手から、お金を奪えばいいんです。

鹿内武蔵の写真

鹿内武蔵(しかうちむさし)

株式会社tcl代表取締役。2008年のFX攻略.com創刊時から編集部に在籍、本誌と公式サイトの運営に携わる。取材や記事執筆の他、トレーダーとしてFXの運用も日々行っている。好きなテクニカルは平均足、好きな手法はブレイクアウト。

公式サイト:株式会社tcl

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