いつが分からなければ上下の予想なんて無意味
FXは、いや他の相場も基本的にはみんなそうなんですが、突き詰めていくと上がるか下がるかしかありません。つまり、買いと売りという2種類の戦略しかありません。
自分的には、これからFXを始める人は、これくらいのド・シンプルな認識で十分だと思っています。最初からいろいろ詰め込もうとすると、トレードをする前から疲れちゃいますからね。
ただ、慣れていくにしたがって、時間の概念を気にしていったほうがいいでしょう。
時間ってなんだということになるんですが、「いつその目標を達成するか」です。「米ドル/円」は、たしかにいつか150円になるでしょう。相場が続いている限り。僕が生きていないかもしれませんが、経済のシステム、為替相場の仕組みがある限り、いつかはそうなります。
でも、その「いつ」が分からなければ、価格の予想、上がるか、下がるかの判断はほとんど意味を為さないことになります。
何十年も先の予想に備えて、大切な資金を拘束するわけにはいきませんからね。
なので、「上がりますか? それとも下がりますか?」という質問は、達成時期とセットになっていなければ、売買の方針としては使い物にならないことになります。時期を考慮しなければ、2分の1どころか、100%いつか的中することになりますからね。
いつ達成するかで「FXで1億稼ぐ」は無理ゲーじゃなくなる
こういう時間に関する考え方みたいなものは、けっこう大事だと思っているのですが、意外に浸透していません。というか、僕自身も意識し始めたのは、そんなに昔の話じゃないです。
「FXで1億円稼ぐ」というのは、非常に素晴らしい目標ですし、大いに結構。ただし、どれくらい時間をかけるかについても、セットにして考えないといけないです。
半年以内に1億円の利益を出したければ、最低でも10億円の資金は欲しいところですね。半年間かけて、資金を10%増やせれば、1億円勝ちが達成されます。
リアルじゃないですよね。まずそんな資金を用意できない人がほとんど全員でしょう。半年なら無理ゲーです。
でも僕は、誰もがFXで1億円稼ぐことは可能だと考えています。条件としては、人生すべてを捧げること。数十年単位でひたすら研究と練習を繰り返し、ほんの少しずつ資金を増やしていけば可能性はあります。
もちろん複利の力を最大限使いますし、途中で何度も負けるのは間違いないので、資金を必ず残しながら戦います。
さらに本業でもちゃんと稼ぎ、少しずつFX口座に資金を注入していきます。
でもたぶん、ほとんどの人が、そんなに長くFXに対して打ち込めないんじゃないかと思います。「おまえは出来るのか?」といわれたら、「きっと無理ッス」と答えると思います。
それだけ、学び続けるのは大変なことです。それができた人が、FXで継続的に利益を出し、筆者として本誌で皆さんに技術や考え方を教えているというわけです。
今じゃなくていい。一生を使い切る覚悟を持つ
「時間は十分にある」という心の余裕が、強引なハイリスクトレードの抑止や、腰を据えた勉強につながるでしょうね。やるからには大儲けしたいのは当たり前。でもそれは今すぐじゃなくていいんです。
1か月や2か月の学習で、勝てるようになるほどFXは甘くないですが、それと同時に時間をかけるほど上達していく側面もあります。
そう、今回のコラムは、僕が僕自身に言い聞かせるために書きました。慌てちゃだめだ、慌てちゃだめだ。
※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便りに掲載されたものを加筆・編集したものです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |