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利大損小の自動売買「オートレール」仕組みと設定方法をやさしく解説

含み損を抱えないので安心!大きなトレンドで一気に稼ぐ!利大損小の自動売買オートレールが登場!

トレードの理由がはっきり分かる運用

最近FX業界でトレンドとなっているのが、リピート系の自動売買です。これは、価格変動するごとにポジション追加と決済を繰り返すタイプの運用で、売買ロジックが明確な点が特徴的です。

ミラートレーダーに代表される、選択型自動売買(すでにあるプログラムを選ぶ自動売買のこと)では、基本的に自動売買のプログラム内容は、一般公開されていません。そのため、なぜ買ったのか、売ったのかを投資家が知ることはできないのです。

対して、リピート系自動売買では、値動きに応じて売買がされるため、勝因も敗因も明らかです。

さて、そういったリピート系自動売買にあって、非常に個性的で脚光を浴びているのが、マネックス証券の「オートレール」です。

強いトレンドを辛抱強く待つ!

オートレールの軸になっているのは、逆指値注文の派生パターンであるトレール注文です。トレール注文とは、トレンドを追いかける決済注文のことで、トレンド方向に価格変動するたびにスライドするため、強いトレンド、急激なトレンドが発生するほど利益も大きくなります。

このトレール注文を一定の幅に等間隔で複数個自動設置するのが、オートレールの基本原理です。

オートレール最大の特徴は、「利大損小」をコンセプトにしているところでしょう。

売買方向と相場が設定以上に逆行すれば、必ずどこかで損切りとなります。延々と含み損を抱え続けることはありません。

そして、ひとたび狙った方向に明確な流れが発生すれば、複数のトレール注文がその方向を追いかけ、一気に利益が拡大します。「負けるときは一定以上で損切り、勝つときは伸ばせるだけ利を伸ばす」という、利大損小が徹底されています。

ただし、利大損小の宿命として、毎回のトレードの勝率は高くなりにくいです。「損切りをしながらトレンド発生を辛抱強く待ち、大きく稼ぐ」イメージで、気長に運用を続けることが大切。

長く続けるためのコツとして、こういったオートレールの仕組みを理解しつつ、資金にはできるだけ余裕を持たせましょう。粘るほどチャンスは増えます。

トレール注文の仕組みをマスター

トレール注文とは「トレンド方向にスライドする逆指値注文」と覚えましょう。トレンドが伸びた分だけ逆指値がトレンド側に動きますが、トレンドと逆に動いた場合、トレールの価格はそのままです。トレンドが強く急激に伸びる場面や、経済指標による急伸で、利益が一気に拡大する期待が持てます。逆指値注文なので、最後は必ず反転して決済されます。

トレール注文のポイント

・トレール幅を越えてトレンドが伸びれば、トレール価格も追いかける
・トレンドと逆行した場合、トレール価格は変動しない
・トレンドが伸びるほど利益が増える
・最終的には必ず反転して決済となる
・トレール幅以上トレンドが伸びないと、損失でトレードが終わる

オートレールの仕組みと設定方法

設定した一定の値幅ごとに、トレール注文が配置されるのがオートレールとなります。決済まで完了したトレール注文は、再び同じ価格に予約されます。オートレールの設定はシンプルで、ひとつの画面で必要な情報を選択・入力するだけ。

まずポイントとなるのは、売買の方向性です。長期的に見て、この方向と合致さえしていれば、十分な利益が期待できますので、相場観が求められる要素です。

トレール幅は、ある程度広めに設定するようにしてください。目安はトリガー価格の設定幅かそれ以上です。また、レンジ相場を狙う場合には、トレール幅を広く取ることで、相場の反転を待つことができ、利益確定につながりやすくなります。

オートレールの設定はこの画面だけでOK!

1. 通貨ペア:13種類の中から選択します
2. 売買:買いか売りを選びます
3. 注文数量:1000通貨単位が最低ロットとなります
4. 基準価格と方向:基準となる価格から、買いなら上、売りなら下にトレール注文を配置します。上下にレンジを想定する場合は、そのときのレートが基準になります
5. 値幅:トレール注文を置くトリガー幅と本数を決めます
6. トレール幅:トレール注文の逆指値の幅を決めます
7. 有効期限:GTC(無期限)で問題ないでしょう

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まとめ オートレール運用のポイント

●利大損小の自動売買

多くのリピート系自動発注と違い、損切りは狭く、利益確定は広くという、利大損小がコンセプトになっています。

●利益が出るまで時間がかかりやすいので、長期目線で

利大損小の運用なので、大きく利益を得るための明確なトレンド発生を待つ必要があります。

●一度の利益が大きい

一度の利益確定で広い値幅を取りやすいため、損失をまとめてカバーできる期待があります。

●トレール幅は設定間隔以上に 

トレール幅の設定は狙う値幅により変化しますが、目安としてトリガー価格を設置する幅よりは広く設定しましょう。

※この記事は、FX攻略.com2017年4月号の記事を再編集したものです

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