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EAつくーる集中講座

「EAつくーる」集中講座|第2回 MACDの手法を作りたい![岩渕恵輔]

自動売買プログラムを作成するには、プログラミングの知識が必要で、そんなのは自分にとって無理に違いない! …といった理由から、自動売買作成を諦めている人はいませんか? しかし、諦めることはありません。なぜならば、知識不足を補ってくれる支援ツール「EAつくーる」があるからです。この連載では、同ソフトの開発者に取材し、具体的な使い方を教わる様子をお伝えします。

※この記事は、FX攻略.com2018年1月号の記事を転載・再編集したものです

【「EAつくーる」集中講座[岩渕恵輔]】
 プログラミング不要!マウス操作でオリジナルのFX自動売買が作れる
第1回 ボリンジャーバンドの手法を作りたい!
第2回 MACDの手法を作りたい!
第3回 RSIの手法を作りたい!
第4回 平均足の手法を作りたい!
第5回 ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた手法を作りたい!

MACDのゴールデンクロスとデッドクロスを用いたロジックの作成方法

編集部 今回はMACDのゴールデンクロスとデッドクロスを用いたロジックを準備しましたので、EAつくーるで作成する手順を教えてください。

<第2回のロジック>
【エントリー】MACD(期間は短期12、長期26、シグナル9)のゴールデンクロス(MACDのシグナル上抜き)で新規買いエントリー
【利益確定】デッドクロス(MACDのシグナル下抜き)
【損切り】30pips
※取引はロングのみとする

岩淵 まずはエントリーの設定をします。ポジション1の売買条件1(画像①参照)のタブを開き、ドロップダウンリストが四つ並んでいるところの左端と右から2番目を「MACD」、右端を「新規買いエントリー」にします。左側のMACDの設定は、期間をデフォルト(短期12、長期26、シグナル9)のままにしておき、モードと計算位置を変更します。モードはMACDのメインラインかシグナルかを選択する項目で、ここではメインラインの「MACD」にしておきます。

次に計算位置ですが、今回のロジックですと1本前でも0本前でも可能です。前回お伝えしたように、計算位置0本前は形成中のローソク足を表すので、ここを0本前のままにしておくと、ローソク足の確定を待たずゴールデンクロスしたその瞬間にエントリーするという設定になります。それに対して、1本前に変更した場合はローソク足の確定を待つので、それが確定してからエントリーという条件になります。どちらの条件を設定しますか?

編集部 ローソク足の確定を待ってからエントリーするようにしたいので、1本前でお願いします。

岩淵 分かりました。続いて右側のMACDの設定ですけれども、こちらはモードを「シグナル」に変更し、計算位置を左側の設定と同じく「1本前」にします。そして、ゴールデンクロス、つまりMACDがシグナルを上抜いた状態を表現したいので、上部ドロップダウンリストの左から2番目のところは、MACDのメインラインがシグナルよりも大きいということを表す不等号「>」を選択します。

以上で売買条件1の設定は終わりですが、これだけではゴールデンクロスの条件にならないので、もう一つ売買条件を追加します。売買条件2(画像②参照)のタブを開き、新規条件追加の部分を「条件追加(AND)」に変えます。そして、その隣の追加先の条件を先ほど設定した「条件1」として紐付けます。その他の設定は売買条件1と同じように進め、計算位置を左右どちらも「2本前」に変更します。不等号のところは、今度はMACDのメインラインよりもシグナルの方が大きいということを表す「<」にします。そうすることで、2本前ではMACDのメインラインがシグナルよりも小さい状態ですが、1本前になったときにその立場が逆転、つまりラインのクロスを表現できます。

編集部 これでMACDがゴールデンクロスしたときにエントリーする、というロジックが設定できたわけですね。

岩淵 そうです。次はデッドクロスで利益を確定する条件を設定します。売買条件3(画像③参照)のタブを開き、決済条件を新しく作るので「新規条件追加」とし、新規買いエントリーになっているところを「買いポジション決済」に変更します。その他の設定はこれまで同様で、計算位置を両方とも「1本前」にします。売買条件1ではシグナルよりもMACDのメインラインが大きいときに買いエントリーという条件にしましたが、今度はデットクロスなので逆になります。不等号の部分はシグナルの方が大きいことを意味する「<」に変えます。

これだけではデッドクロスの動きを表現できないので、さらに売買条件4(画像④参照)を追加します。新規条件追加の部分を「条件追加(AND)」に変え、今度は売買条件3に紐付けたいので追加先の条件を「3」に変更します。その他の設定に関しては先ほどと同じように進め、今度は計算位置をそれぞれ「2本前」にします。そして2本前のときにシグナルよりもMACDのメインラインの方が大きいことを示す不等号「>」に変えます。これでMACDのメインラインがシグナルよりも大きい状態(2本前)から小さい状態(1本前)に変わったとき、つまりデッドクロスしたときに買いポジション決済が発動する流れを設定できました。

編集部 決済注文のロジックも完成ですね。ただ、これだと損益がマイナスの状態でも決済してしまう可能性もありますよね?

岩淵 はい。それを避けるために利益確定のときだけ決済するよう、売買条件をもう一つ追加しなければなりません。売買条件5(画像⑤参照)のタブを開いて「条件追加(AND)」を選び、追加先の条件を「3」に変更します。今度はその下の左側を「損益」に変えて、設定方法は「特定ポジションの損益を使用」を選択します。ポジションの指定と計算方法の指定はそのままでOKです。

続いて右側は「数値指定」を選択し、定数の設定は「0」とします。そして不等号のところを数値指定よりも損益の方が大きいことを表す「>」に変更します。こうすることで、ポジション1の損益が0よりも大きいときに決済するという条件が加わります。

編集部 エントリーしたポジションの損益が0より大きいときだけ、先ほど設定したデッドクロスの決済条件が動くというわけですね。

岩淵 そうなります。最後に損切りの設定についてですが、基本設定画面の「ストップロス」という項目で行います(画像⑥参照)。今回は損切りを30pipsに設定しますので、そこを「30」に変更します。これで30pipsのラインに自動で損切りが入ります。ちなみに、この値を「0」にするとストップロスは無効になります。

また、その下にある「テイクプロフィット」はデフォルトで100pipsになっていますが、デッドクロスの条件だけで利益を確定したい場合は「0」に変えておきます。そうすれば発注時に利益確定の注文を出さないので、デッドクロスが発生するまで利食いは実行されません。なお「スリッページ」に関しては、価格がすべった際の許容範囲になります。例えばデフォルトの「5」なら、発注を出した価格から5pipsまではズレることを許容し、それ以上ズレた場合には注文を出さないという設定になります。

※この記事は、FX攻略.com2018年1月号の記事を転載・再編集したものです

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実際に活用していると操作方法などで疑問が出てくるかもしれませんが、問い合わせフォームから質問すると開発者の岩渕さんが対応してくれるとのこと。「こんなロジックのEAは作れますか?」といった相談にも可否を回答してくれるので、手法のアイデアがたくさんある人は一度相談してみてはいかがでしょうか?

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第2回 MACDの手法を作りたい!
第3回 RSIの手法を作りたい!
第4回 平均足の手法を作りたい!
第5回 ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた手法を作りたい!

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