トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
新年明けましておめでとうございます。本年も皆様におかれましては、より良いトレードの年で有りますようにお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い致します。
上がるも下がるも中東情勢次第
本日は朝から荒れた展開となっています。ドル円はイラクの米軍基地空爆報道を受けて一時107.65円付近まで下落。しかし、昼前には「イランは米国の報復がない場合は、攻撃を停止する」とのヘッドラインが流れたほか、イランが国連安保理に「戦争は求めていない」という書簡を送っていたことも判明し急激な反発がおこりました。ドル円は下げ幅をすべて戻すなど、マーケットは上がるも下がるも中東情勢次第の展開となっています。そしてここから気になるのが今回の米軍基地空爆を受けてのトランプ大統領のツイートでしょう。戦争は避けたいが弱気スタンスも見せられないトランプ大統領がどう反応するのか注目です。
108円ミドルでは打診売りも
コメント1つで流れが変わるヘッドライン相場なので偏った相場観は持たないように気を付ける必要があります。ただし、短期的に米国とイランの関係が改善するとは思えないので、どうしてもダウンサイドを警戒しながらのトレードでしょうか。もちろん、リバウンド狙いの買いは可能ですが、短期にとどめておくのが無難で、上値に見極めがつけば再び売り場を探すのが得策と考えています。テクニカル的にドル円のチャートを見ると昨日もみ合っていた108円ミドルあたりでは打診売りを検討しています。
また、イランを支持している中国と米国との関係が悪化してくると15日に予定されている米中通商協議の「第1段階合意」が先送りされる可能性も出てきます。テールリスクではありますが併せて考えておく必要がありそうです。
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